シロナガスクジラの塗り絵
シロナガスクジラの特徴
地球の歴史で、いちばん大きな動物
シロナガスクジラは、いままで地球にあらわれた動物の中で、いちばん大きいと考えられている生き物だよ。大きいものは全長30メートルほど、体重は100トンをこえるんだ。
30メートルというと、小学校のプールがまるごと入ってしまう長さ。100トンは、ゾウ20頭分くらいの重さなんだ。あんなに大きかった恐竜よりも、じつはシロナガスクジラのほうが重いと言われているんだよ。
名前は「白」と「のどの畝」からできている
シロナガスクジラを漢字で書くと白長須鯨。長い名前だけれど、3つに分けると分かりやすいよ。
まず「シロ」。海の中から浮かび上がってくるとき、体が白っぽく光って見えることからついたと言われているんだ。
つぎに「ナガス」。のどからおなかにかけて、たてに長いすじがたくさん走っているのが見えるかな。これは畝とよばれるひだで、この畝が長いことから「ナガス」という名前がついたんだよ。塗り絵でも、あごの下にならんだ線として描かれているね。
あんなに大きいのに、食べるのは小さなエビ
こんなに大きな体なのに、シロナガスクジラが食べているのはオキアミという、数センチしかない小さなエビの仲間なんだ。びっくりするよね。
大きな口をいっぱいに開けて海水ごと飲みこみ、口の中のひげ板でこして、オキアミだけを残すんだ。このとき、のどの畝がじゃばらのように大きくのびて、たくさんの海水をためられるようになっているんだよ。
1日に食べる量は、多いときで6トンにもなるんだ。
心臓の重さは180キロ
2014年、カナダの海岸に打ち上げられたシロナガスクジラから、心臓がそのまま取り出されて保存されたことがあったんだ。世界でただひとつの標本だよ。
そのときにはかった重さは180キロ。大人3人分くらいの重さの心臓が、あの大きな体に血を送っているんだね。大きさは、小さな自動車と同じくらいあったそうだよ。
世界でいちばん大きな声を出す
シロナガスクジラは、地球でもっとも大きな声を出す動物のひとつだと言われているよ。人間の耳にはほとんど聞こえないほど低い音を使って、仲間と話をするんだ。
海のようすがよければ、その声は1600キロもはなれたところまで届くと考えられているよ。東京から沖縄よりも、ずっと遠いところにいる仲間と連絡が取れてしまうんだね。
赤ちゃんも、生まれたときから7メートル
シロナガスクジラの赤ちゃんは、生まれたときですでに7メートルほどもあるんだ。教室の横はばくらいの赤ちゃんが生まれてくるなんて、想像しにくいよね。
お母さんのミルクを飲んで、ぐんぐん大きくなっていくよ。寿命は80年から90年ほどと考えられていて、人間と同じくらい長生きするんだ。
一度は消えかけた。いまは少しずつ
むかし、シロナガスクジラは油や肉をとるためにたくさんつかまえられて、数がひどく減ってしまったんだ。1966年に世界で捕獲が禁止されて、いまはようやく少しずつ数が増えてきているよ。
それでも、つかまえられる前とくらべると、まだほんのわずかしかいないんだ。絶滅が心配される動物として、いまも世界中で守られているんだよ。
シロナガスクジラの色を塗るコツ
背中は青みのある灰色、おなかは白っぽく
シロナガスクジラの体は、青みがかった灰色。名前に「シロ」とついているけれど、まっ白ではないんだ。
おすすめは、背中を青みのある灰色でぬって、おなかにいくほどうすくしていくやり方。下のほうは白いまま残してもいいよ。境目をこすってぼかすと、水の中にいる感じが出せるんだ。
体にまだら模様を入れてみよう
シロナガスクジラの体には、うすい灰色や白のまだら模様がちらばっているよ。この模様は1頭ずつちがっていて、研究者が見分けるための目印にもなっているんだ。
背中に、大小の丸をふんわり置くように色を重ねると、それらしくなるよ。きみだけの模様をつけて、名前をつけてあげるのも楽しいね。
のどの畝は、線を消さないようにうすく
あごの下からのどにかけて、たてに長い線がならんでいるね。これが畝。ここをこい色でごしごしぬると、線が全部つぶれてしまうんだ。
うすい色でやさしくぬって、線が見えるように残しておこう。1本おきに少し濃さを変えると、ひだのでこぼこが出て立体的に見えるよ。
体が長いから、少しずつ色を変える
シロナガスクジラは、なんといっても体が長いのが持ち味。頭からしっぽまで同じ色でぬると、のっぺりしてしまうんだ。
頭のほうをこく、しっぽのほうをうすく——というように、ゆっくり色を変えていくと、長い体がきれいに見えるよ。青、水色、灰色の3色を使い分けるのもおすすめなんだ。
まわりに小さなオキアミを描き足しても
もし余白がさびしければ、クジラのまわりに小さなオキアミをたくさん描き足してみてね。数センチしかない小さなエビが、この大きなクジラのごはんなんだ。大きさのちがいがひと目で分かる、楽しい絵になるよ。
シロナガスクジラの豆知識
「心臓は700キロ」は、じつはまちがい
インターネットでは「シロナガスクジラの心臓は700キロ」「1トンある」と書かれていることがあるけれど、これはまちがいなんだ。
2014年にカナダで実際にはかられた心臓の重さは180キロ。もちろん動物の中ではいちばん大きいけれど、うわさで言われていたほどではなかったんだよ。ほんとうにはかってみるまで、正しい数字は分からない——そんなことを教えてくれる話だね。
「ナガス」は、のどの畝のこと
ナガスクジラの仲間は、あごの下からおなかにかけて長い畝を持っているよ。シロナガスクジラの場合、その数は55本から88本もあるんだ。
ごはんを食べるとき、この畝がじゃばらのように広がって、のどが風船みたいにふくらむよ。そうやって、何十トンもの海水をひと口でためこむことができるんだ。
人間と同じくらい長生きする
シロナガスクジラの寿命は80年から90年ほどと考えられているよ。いま生まれた赤ちゃんクジラは、きみが大人になって、おじいさん・おばあさんになるころまで、まだ同じ海を泳いでいるかもしれないんだ。
ザトウクジラとくらべてみよう
同じ大きなクジラでも、ザトウクジラとはずいぶん形がちがうよ。ザトウクジラは胸びれが体の3分の1もあって、頭にこぶがぽつぽつならんでいるんだ。
いっぽうシロナガスクジラは、胸びれが短くてほっそりしていて、体全体がすらりとした流線形。背びれも、しっぽに近いところに小さくついているだけなんだよ。塗り絵を2枚ならべて、どこがちがうか探してみてね。
-
シロナガスクジラ
-