カタカナ「ヅ」の塗り絵

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カタカナ「ヅ」の特徴(とくちょう)

「ツヅミ」の「ヅ」

この塗(ぬ)り絵(え)は、カタカナの「ヅ」のなぞり書きができる塗(ぬ)り絵(え)だよ。
左(ひだり)の絵(え)は、日本(にっぽん)のむかしからの楽器(がっき)、小鼓(しょうこ)なんだ。
砂時計(すなどけい)のような形(かたち)の胴(どう)の上(うえ)と下(した)に、まるい皮(かわ)がついていて、皮(かわ)をしめるひもが、胴(どう)にまかれているね。
「つづみ」は、ふだんはひらがなや漢字(かんじ)の「鼓(つづみ)」で書(か)くことばだけれど、この塗(ぬ)り絵(え)では、カタカナの「ヅ」を練習(れんしゅう)するために、カタカナで「ツヅミ」と書いているよ。
「ツヅミ」は、「ヅ」が2番目(ばんめ)に出(で)てくることばだね。

「ヅ」は、とてもめずらしい字(じ)

「ヅ」ではじまることばは、ほとんどないんだ。
カタカナでは、「ヅ」を使(つか)うことはとても少(すく)なくて、おなじ音(おと)は、たいてい「ズ」と書(か)くよ。
カタカナは、外国(がいこく)から来(き)たことばや、動物(どうぶつ)や植物(しょくぶつ)の名前(なまえ)、「ワンワン」「ドキドキ」のような音(おと)やようすをあらわすことばを書(か)くときによく使(つか)うよ。
でも、外国(がいこく)から来(き)たことばで「ヅ」を使(つか)うものは、ほとんどないんだ。
ひらがなの「づ」は、「つづく」「つづみ」のように「つ」がつづいてあとの音(おと)がにごるときや、「こづつみ」のように、「こ」と「つつみ」がくっついて音(おと)がにごったときに使(つか)うよ。
めずらしい字(じ)だからこそ、ていねいに書けるようになろうね。

「ヅ」のもとになった漢字(かんじ)

「ヅ」は、カタカナの「ツ」に、てんてん(濁点(だくてん))をつけた字(じ)だよ。
もとの「ツ」は、漢字(かんじ)の「川(かわ)」の形(かたち)をとって生(う)まれたんだ。
カタカナは、むかしのお坊(ぼう)さんたちが、漢字(かんじ)ばかりで書かれたお経(きょう)や本(ぽん)を読(よ)むときに、読み方(かた)をすばやく書きこむため、漢字(かんじ)の一部分(いちぶぶん)だけをとって作(つく)った字(じ)だと言(い)われているよ。
てんてんがつくと、「ツ」というすんだ音(おと)が、「ヅ」というにごった音(おと)にかわるんだ。

「ヅ」の書き方(かた)のポイント

「ヅ」は、「ツ」の3画(かく)に、てんてんの2画(かく)をたして、5画(かく)で書(か)くよ。
1画目(かくめ)と2画目(かくめ)は、上(うえ)にならべる、短(みじか)い点(てん)だよ。
3画目(かくめ)は、右上(みぎうえ)から左下(ひだりした)へ、長(なが)くはらう線(せん)なんだ。
「ツ」は、カタカナの「シ」とよくにているので、気(き)をつけてね。
「ツ」の点(てん)は上(うえ)から下(した)へ、「シ」の点(てん)は左(ひだり)から右(みぎ)へ書(か)くよ。
3画目(かくめ)も、「ツ」は上(うえ)から下(した)へはらうけれど、「シ」は下(した)から上(うえ)へはねあげるんだ。
さいごに、右上(みぎうえ)にてんてんを2つ書こう。

カタカナ「ヅ」の色(いろ)を塗(ぬ)るコツ

大(おお)きな「ヅ」は、好(す)きな色(いろ)で

右上(みぎうえ)の大(おお)きな「ヅ」は、ふちどりの中(なか)を、好(す)きな色(いろ)でぬってみよう。
もとの「ツ」の部分(ぶぶん)と、てんてんの部分(ぶぶん)を、べつの色(いろ)にすると、どこが濁点(だくてん)なのかがよくわかるね。
小鼓(しょうこ)のひもにあわせて、赤(あか)やだいだい色(いろ)でぬると、日本(にっぽん)らしい文字(もじ)になるよ。
はみ出(だ)さないように、ふちの近(ちか)くはゆっくり、まん中(なか)はのびのびとぬってね。

小鼓(しょうこ)は、うるしの黒(くろ)と、朱色(しゅいろ)のひもで

本物(ほんもの)の小鼓(しょうこ)の胴(どう)は、うるしがぬられて、黒(くろ)くつやつやしていることが多(おお)いよ。
胴(どう)には金色(きんいろ)のもようがかかれていることもあるので、黒(くろ)の上(うえ)に、黄色(きいろ)や金色(きんいろ)で、花(はな)や草(くさ)のもようをかきたしてもすてきだね。
上(うえ)と下(した)のまるい皮(かわ)は、クリーム色(いろ)やうすい黄土色(おうどいろ)にしよう。
皮(かわ)をしめるひもは、朱色(しゅいろ)やだいだい色(いろ)にすると、黒(くろ)い胴(どう)の上(うえ)でぱっとはなやかになるよ。
ひもは何本(なんぼん)もあるので、1本(ぽん)ずつ、ていねいにぬってみてね。

なぞり書きは、えんぴつでゆっくり

右下(みぎした)のますには、うすい灰色(はいいろ)の「ヅ」が8こならんでいるよ。
クレヨンではなく、えんぴつを使って、灰色(はいいろ)の線(せん)の上(うえ)をなぞってね。
ますの中(なか)の、たてと横(よこ)の点線(てんせん)が目(め)じるしだよ。
「シ」にならないように、上(うえ)の2つの点(てん)は、上(うえ)から下(した)に向(む)かって書いてね。
1こずつ、ていねいに書いて、上手(じょうず)に書けたら、おうちの人(ひと)に見(み)せてみよう。
8こ書き終(お)わるころには、きっと手(て)がかたちをおぼえているよ。

カタカナ「ヅ」の豆知識(まめちしき)

能(のう)や歌舞伎(かぶき)で活(かつ)やくする楽器(がっき)

小鼓(しょうこ)は、能(のう)や歌舞伎(かぶき)の音楽(おんがく)で使われる楽器(がっき)だよ。
右(みぎ)のかたにのせて、右手(みぎて)の指(ゆび)で皮(かわ)を打(う)って、「ポン」「タ」といった音(おと)を出(で)すんだ。
大(おお)きな鼓(つづみ)は大鼓(おおつづみ)とよばれ、こちらは左(ひだり)のひざの上(うえ)にのせて打つよ。

ひもをにぎって、音(おと)をかえる

小鼓(しょうこ)は、皮(かわ)をしめているひもを、左手(ひだりて)でぎゅっとにぎったり、ゆるめたりして、音(おと)の高(たか)さやひびきをかえるんだ。
打つ場所(ばしょ)や強(つよ)さでも、音(おと)がかわるよ。
1つの楽器(がっき)で、いろいろな音(おと)が出(で)せるなんて、すごいね。
小鼓(しょうこ)の皮(かわ)は、少(すこ)ししめり気(き)があるほうが、よい音(おと)が出(で)ると言(い)われているよ。
そのため、演奏(えんそう)する人(ひと)は、皮(かわ)に息(いき)をふきかけたり、しめらせた紙(かみ)をはったりして、ちょうどよいしめり気(き)にするんだ。

「したつづみ」ってなあに

とてもおいしいものを食(た)べて、思(おも)わず舌(した)を鳴(な)らすことを、「したつづみをうつ」と言(ゆ)うよ。
舌(した)の音(おと)を、つづみを打つ音(おと)にたとえたことばなんだ。
おいしいごはんを食(た)べたとき、おうちの人(ひと)に「したつづみをうっちゃった」と言ってみようね。
むかしのことばには、楽器(がっき)から生(う)まれたものが、ほかにもあるんだ。