ツツジの塗り絵

難易度:
~

ツツジの特徴(とくちょう)

ツツジは、ツツジ科ツツジ属の植物(しょくぶつ)の総称(そうしょう)であり、学名(がくめい)では「ロードデンドロン(Rhododendron)」と呼ばれます 。日本(にっぽん)は世界屈指(せかいくっし)のツツジ自生地(じせいち)として知られており、古くから園芸品種(えんげいひんしゅ)の改良(かいりょう)も盛(さか)んに行(おこな)われてきました 。

名前(なまえ)の 由来(ゆらい)と 英語表記(えいごひょうき)

日本語(にほんご)の「ツツジ」という名前(なまえ)の由来(ゆらい)には、主(おも)に2つの説(せつ)があります 。

  1. 「続(つづ)き咲(ざ)き」説(せつ):花(はな)が次々(つぎつぎ)と連(つら)なって咲く様子(ようす)から「ツヅキ」が転(てん)じて「ツツジ」になったという説(せつ)。

  2. 「筒」説(せつ):花(はな)の形(かたち)が筒状(つつじょう)(つつ状)になっていることから名付(なづ)けられたという説(せつ)。

英語(えいご)では一般的(いっぱんてき)にAzalea(アザレア)と呼ばれます 。ただし、アザレアは西洋(せいよう)で品種改良(ひんしゅかいりょう)された「西洋(せいよう)ツツジ」を指(さ)すことも多く、日本(にっぽん)の野生種(やいしゅ)などはそのまま「Tsutsuji」や、広(ひろ)い意味(いみ)での「Rhododendron」として分類(ぶんるい)されることもあります 。

種類(しゅるい)と 見た目(め)の 特徴(とくちょう)

ツツジには非常(ひじょう)に多(おお)くの種類(しゅるい)がありますが、代表的(だいひょうてき)なものには以下(いか)のような特徴(とくちょう)があります 。

  • ヒラドツツジ:大型(おおがた)で豪華(ごうか)な花(はな)が特徴(とくちょう)。街路樹(がいろじゅ)として最(もっと)もよく見(み)かける種類(しゅるい)です 。

  • キリシマツツジ:小(こ)ぶりな花(はな)が密集して咲き、鮮(あざ)やかな赤色(あかせん)が印象的(いんしょうてき)です 。

  • サツキ(サツキツツジ):ツツジの一種(いっしゅ)ですが、他のツツジより約(やく)1ヶ月遅れて咲くため、園芸の世界(せかい)では区別(くべつ)されることが多(おお)いです 。

ツツジの花(はな)びらには、上側(うわがわ)の一枚(いちまい)だけに「蜜標(みつひょう)」と呼ばれる斑点模様(はんてんもよう)があります 。これは昆虫(こんちゅう)に蜜の場所(ばしょ)を教えるためのガイドラインとしての役割(やくわり)を持っています。

ツツジの 花言葉(はなことば)

ツツジ全体(ぜんたい)の花言葉(はなことば)は、その控(ひか)えめながらも凛とした姿(すがた)から「節度(せつど)」「慎(つつし)み」とされています 。また、色別(いろべつ)にも異なるメッセージが込(こ)められています 。

  • 赤色(あかせん):燃(も)えるような花色(はないろ)から「燃える思(おも)い」「恋(こい)の喜(よろこ)び」 。

  • 白色(しろせん):純白(じゅんぱく)の美(うつく)しさから「初恋(はつこい)」「聖純(せいじゅん)」 。

  • 紫色(むらさきせん):高貴(こうき)な印象(いんしょう)から「美(うつく)しい人(ひと)」など。

地域(ちいき)ごとの 咲く 時期(じき)

ツツジの開花時期(かいかしき)は、一般的(いっぱんてき)に4月から5月にかけての時期(じき)です 。サツキはそれより遅(おそ)い5月から6月に見頃(みごろ)を迎(むか)えます 。

  • 暖(あたた)かい地域(ちいき)(九州(きゅうしゅう)・四国(しこく)・関東(かんとう)など):4月中旬(ちゅうじゅん)から下旬(げじゅん)にかけて満開(まんかい)になります。

  • 涼(すず)しい地域(ちいき)(東北(とうほく)・北海道(ほっかいどう)など):5月中旬(ちゅうじゅん)から下旬(げじゅん)、場所(ばしょ)によっては6月に入(はい)ることもあります。

ツツジの色(いろ)を塗(ぬ)るコツ

ツツジの塗(ぬ)り絵(え)やイラストを仕上(しあ)げる際(さい)は、特有(とくゆう)の花(はな)の形(かたち)や質感(しつかん)を意識(いしい)することで、一気(いっき)にリアルさと華(はな)やかさが増します。

花(はな)びらの グラデーション

ツツジの花(はな)は筒状(つつじょう)で、根元(ねもと)が深く、外側(そとがわ)に向(む)かって開(ひら)いています。

  • 立体感(りったいかん)の出(だ)し方(がた):花(はな)の奥(おく)(筒の底部分(そこぶぶん))に暗(くら)めの色(いろ)を置き、花(はな)びらの先端(せんたん)に向(む)かって明(あか)るくなるようにグラデーションをつけましょう。

  • ハイライト:花(はな)びらの縁(ふち)に少(すこ)しだけ白(しろ)や薄(うす)いピンクを残(のこ)すと、春(はる)の柔(やわ)らかい光(ひかり)を反射(はんしゃ)しているような質感(しつかん)になります。

蜜標(みつひょう)の 再現(さいげん)

ツツジを描(か)く上(うえ)で欠(か)かせないのが、上側(うわがわ)の花(はな)びらにある斑点模様(はんてんもよう)です。

  • 描(か)き込み方(かた):花(はな)びら全体(ぜんたい)の色(いろ)よりも一段濃(こ)い色(いろ)(赤紫(あかむらさき)や濃(こ)いピンク)を使って、小(ちい)さなドットを描(か)き入(い)れます。これを描(えが)くだけで、一目(ひとめ)で「ツツジ」だと認識(にんしき)できる重要(じゅうよう)なポイントになります。

  • しべの表現(ひょうげん):ツツジのしべは長(なが)く、先(さき)が少し上(うえ)を向いています。細(ほそ)いペンや尖(とが)らせた色鉛筆(いろえんぴつ)で、しなやかな曲線(きょくせん)を描(か)くようにすると優雅(ゆうが)に見えます。

葉(は)の 質感(しつかん)と 全体(ぜんたい)の バランス

ツツジの葉(は)は、厚(あつ)みがあり、表面(ひょうめん)に細(こま)かい毛(け)が生(は)えているのが特徴(とくちょう)です。

  • 葉(は)の色選(いろえら)び:花(はな)が鮮(あざ)やかな分(ぶん)、葉(は)には少(すこ)し深(ふか)みのある緑(みどり)(常盤色(ときわいろ)やオリーブグリーン)を使(つか)うと花(はな)の色(いろ)が引(ひ)き立(た)ちます。

  • 葉脈(ようみゃく)の工夫(くふう):葉脈(ようみゃく)を白(しろ)っぽく抜(ぬ)くのではなく、濃(こ)い緑(みどり)で影(かげ)を入れるように描(か)くと、ツツジ特有(とくゆう)の硬(かた)めの質感(しつかん)が表現(ひょうげん)できます。

背景(はいけい)と 構図(こうず)の 工夫(くふう)

ツツジは密集(みっしゅう)して咲くため、画面全体(がめんぜんたい)を埋(う)め尽(つ)くすように色(いろ)を乗(の)せると迫力(はくりょく)が出(で)ます。

  • 密度(みつど)の表現(ひょうげん):すべての花(はな)を同(おな)じ濃さで塗(ぬ)るのではなく、手前(てまえ)の花(はな)をクッキリと、奥(おく)の花(はな)を少(すこ)しぼかすように塗(ぬ)ると、生(い)け垣(がき)のような奥行(おくゆ)きが生(う)まれます。

  • 色(いろ)を混(ま)ぜる:赤(あか)、ピンク、白(しろ)、紫(むらさき)と、異(こと)なる色(いろ)のツツジが混(ま)ざって咲(さ)いている様子(ようす)を描(か)くと、より日本(にほん)の春(はる)らしい風景(ふうけい)になります。

ツツジの豆知識(まめちしき)

名前(なまえ)の由来(ゆらい)は「筒」の形(かたち)

ツツジという名前(なまえ)は、お花(はな)が「細長(ほそなが)い筒(つつ)」のような形(かたち)をしていることから付けられたと言われているよ。次々(つぎつぎ)と連(つら)なって咲く様子(ようす)から、「続き」という言葉(ことば)が変化(へんか)したという説(せつ)もあるんだ。

虫(むし)を案内(あんない)する「秘密(ひみつ)のマーク」

ツツジのお花(はな)をよく見(み)ると、上(うえ)の方にある花(はな)びら一枚にだけ「ソバカスのような斑点模様(はんてんもよう)」があるんだ。これは蜜標(みつひょう))と呼ばれていて、チョウやハチに「ここに美味(おい)しい蜜(みつ)があるよ」と教(おし)えてあげるための案内(あんないま)マークなんだよ。

サツキとの違(ちが)いは?

ツツジにそっくりなお花(はな)で「サツキ」があるけれど、サツキも実はツツジの仲間(なかま)なんだ。見分(みわ)けるポイントは咲く時期(じき)で、春先(はるさき)に咲くのがツツジ、「その約(やく)1ヶ月後(かげつご)」の初夏(しょか)に咲くのがサツキだよ。ツツジの方がお花(はな)も葉(は)っぱも少し大(おお)きいのが特徴(とくちょう)なんだ。

蜜を吸うときは気(き)をつけて!

ツツジのお花(はな)を摘(つ)んで甘(あま)い蜜を吸(す)ったことがある人(ひと)もいるかもしれないね。でも、野生(やせい)のツツジの中には「お腹(なか)が痛(いた)くなる毒(どく)」を持(も)っている種類(しゅるい)(レンゲツツジなど)も混(ま)ざっていることがあるから、むやみに口(くち)に入(い)れないように気(き)をつけてね。