タージ・マハルの塗り絵

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タージ・マハルの特徴(とくちょう)

お妃(ひ)のために建(た)てられたお墓(はか)

タージ・マハルはインド北部(ほくぶ)のアーグラにある、白(しろ)い大理石(だいりせき)でできた大(おお)きなお墓(はか)だよ。
建(た)てたのは、ムガル帝国(ていこく)の皇帝(こうてい)シャー・ジャハーン。1631年(ねん)に亡(な)くなった愛(あい)する妃(ひ)ムムターズ・マハルのために作(つく)らせたんだ。宮殿(きゅうでん)でもお城(しろ)でもなく、たったひとりのためのお墓(はか)だというのがおどろきだね。

22年(ねん)かけて完成(かんせい)した

工事(こうじ)が始(はじ)まったのは1632年(ねん)、完成(かんせい)したのは1653年(ねん)。22年(ねん)もかかったんだ。
集(あつ)められた職人(しょくにん)はおよそ2万人。材料(ざいりょう)の白(しろ)い大理石(だいりせき)は遠(とお)くから運(はこ)ばれ、その運搬(うんぱん)には1000頭以上(とういじょう)のゾウが使(つか)われたと伝(つた)えられているよ。

すべてが左右対称(さゆうたいしょう)

タージ・マハルのいちばんの特徴(とくちょう)は、完全(かんぜん)な左右対称(さゆうたいしょう)であることだよ。
まん中に線(せん)を引(ひ)くと、左右(さゆう)がぴったり同(おな)じ形(かたち)になるんだ。ドームも、アーチも、4本(ぽん)の塔(とう)も、前(まえ)の庭(にわ)も水路(すいろ)も、すべて対(たい)になっているんだ。塗(ぬ)り絵(え)で描(か)くときも、左右(さゆう)を同(おな)じにそろえるのがポイントだよ。

高(たか)さ58メートルのドーム

まん中の大(おお)きなドームは、てっぺんまでの高(たか)さが58メートル。ビルの15階(かい)くらいの高(たか)さだね。
玉(たま)ねぎのような形(かたち)をしていて、根元(ねもと)より少(すこ)しふくらんでいるのが分(わ)かるかな。まわりには小(ちい)さなドームが4つあって、大(だい)ドームを引(ひ)き立(た)てているよ。

4本(ぽん)の塔(とう)は外側(そとがわ)に傾(かたむ)いている

建物(たてもの)の四隅(よすみ)に立つ細(ほそ)い塔(とう)をミナレットというよ。この4本(ぽん)には、かくれたひみつがあるんだ。
まっすぐに見(み)えるけれど、じつはほんの少(すこ)し外側(そとがわ)に傾けて建(た)てられているんだ。もし地震(じしん)で倒(たお)れても、お墓(はか)の本体(ほんたい)の上(うえ)に倒(たお)れかからないようにという工夫(くふう)なんだよ。400年前(ねんまえ)の建物(たてもの)とは思(おも)えない気配(きくば)りだね。

宝石(ほうせき)がはめこまれている

白(しろ)い大理石(だいりせき)をよく見(み)ると、色(いろ)のついた模様(もよう)が入(はい)っているところがあるよ。これはペンキで描いたのではなく、石(いし)をくりぬいて宝石(ほうせき)をはめこんだものなんだ。
使(つか)われた宝石(ほうせき)や宝玉(ほうぎょく)は28種類(しゅるい)にもなると言(い)われているよ。花(はな)やつる草の模様(もよう)が、すきまなく組(く)み合(あ)わされているんだ。
1983年(ねん)には世界文化遺産(せかいぶんかいさん)に登録(とうろく)されたよ。インドを代表(あらわ)する建物(たてもの)として、世界中(せかいじゅう)から人(ひと)が訪(おとず)れているんだ。

タージ・マハルの色(いろ)を塗(ぬ)るコツ

白(しろ)い建物(たてもの)は「塗(ぬ)らない」

タージ・マハルは白(しろ)い大理石(だいりせき)でできているよ。だから建物(たてもの)はほとんど塗(ぬ)らないのが正解(せいかい)なんだ。
かげになる部分(ぶぶん)にだけ、うすい水色(みずいろ)やうすいグレーを軽(かる)く入(い)れよう。アーチの奥(おく)まったところ、ドームの下(もと)、塔(とう)の右側(みぎがわ)など。白(しろ)いまま残(のこ)す面積(めんせき)のほうが多(おお)くていいんだ。

ドームの丸(まる)みは片側(かたがわ)だけ

まん中の大(おお)きなドームは、片側(かたがわ)だけをうすくぬると丸(まる)く見(み)えるよ。
左(ひだり)から光(ひかり)が当(あ)たっていると決(き)めたら、右側(みぎがわ)だけにうすいグレーを入(い)れる。境目(さかいめ)はぼかすと、なめらかな球(たま)の感(かん)じが出(で)るんだ。全体(ぜんたい)をぬってしまうと、ただの灰色(はいいろ)の山(やま)になってしまうよ。

模様(もよう)の帯(おび)だけ色(いろ)を入(い)れる

建物(たてもの)のふちに沿(そ)って、細長(ほそなが)い帯(おび)のような装飾(そうしょく)があるね。ここは宝石(ほうせき)がはめこまれている部分(ぶぶん)だよ。
建物(たてもの)を白(しろ)く残(のこ)すぶん、この帯(おび)だけに色(いろ)を入(い)れるとメリハリが出(で)るんだ。赤(あか)・青(あお)・緑(みどり)などを少(すこ)しずつ使ってみよう。左右対称(さゆうたいしょう)になるように、同(おな)じ場所(ばしょ)には同(おな)じ色(いろ)を置(お)くのを忘(わす)れずに。

水面(すいめん)の映(うつ)り込(こ)みはうすく

手前(てまえ)の水路(すいろ)には、建物(たてもの)が逆(さか)さに映っているね。ここは本物(ほんもの)よりずっとうすい色(いろ)にしよう。
水(みず)そのものは、うすい水色(みずいろ)を横方向(よこほうこう)にだけ。波(なみ)の線(せん)のところは紙(かみ)の白(しろ)を残(のこ)すと、水面(すいめん)が光(ひか)って見(み)えるよ。

木(き)は濃(こ)い緑(みどり)で左右(さゆう)そろえて

水路(すいろ)の両側(りょうがわ)に、先(さき)のとがった木(き)がならんでいるね。ここは濃(こ)い緑(みどり)でしっかりぬろう。
白(しろ)い建物(たてもの)とのコントラストが出て、主役(しゅやく)がはっきりするんだ。左右(さゆう)で同(おな)じ位置(いち)の木(き)を同(おな)じ色(いろ)にすると、対称(たいしょう)の美(うつく)しさが強調(きょうちょう)されるよ。

タージ・マハルの豆知識(まめちしき)

わざと傾けて建(た)てた塔(とう)

四隅(よすみ)に立つ4本(ぽん)のミナレットは、まっすぐ立っているように見(み)えるよね。でも実際(じっさい)は、ほんの少(すこ)し外側(そとがわ)に傾けて建(た)てられているんだ。
理由(りゆう)は地震(じしん)だよ。もし塔(とう)が倒(たお)れたとき、まん中のお墓(はか)の上(うえ)に倒(たお)れかかってしまわないように、あらかじめ外向(そとむ)きに傾けてあるんだ。400年(ねん)近(ちか)く前(まえ)に、そこまで考(かんが)えて設計(せっけい)されていたことになるね。

1000頭(とう)のゾウが運んだ

タージ・マハルに使(つか)われた白(しろ)い大理石(だいりせき)は、アーグラの近(ちか)くでは採(と)れなかったんだ。遠(とお)くの産地(さんち)から運ぶ必要(ひつよう)があった。
そこで活躍(かつやく)したのがゾウだよ。1000頭以上(とういじょう)のゾウが石(いし)を運んだと伝(つた)えられているよ。集(あつ)められた職人(しょくにん)は2万人、工事(こうじ)は22年(ねん)続(つづ)いたんだ。

時間(じかん)によって色(いろ)が変(か)わる

タージ・マハルは白(しろ)い建物(たてもの)だけれど、1日(にち)のうちで色(いろ)が変わって見(み)えると言(い)われているよ。
朝(あさ)はうすいピンク、昼(ひる)は目(め)がくらむような白(しろ)、夕方(ゆうがた)は金色(きんいろ)、月(つき)の出た夜(よる)は青白(あおじろ)く。白(しろ)い大理石(だいりせき)が、そのときの光(ひかり)をそのまま映すからなんだ。塗(ぬ)り絵(え)で好(す)きな色(いろ)にしてもいい理由(りゆう)が、ここにあるね。

黒(くろ)いタージ・マハルの伝説(でんせつ)

「シャー・ジャハーンは、川(かわ)の向こう岸に黒(くろ)い大理石(だいりせき)でもう1つのタージ・マハルを建(た)て、自分(じぶん)の墓(はか)にするつもりだった」という話(はなし)があるんだ。
ただし、これはあとの時代(じだい)に作(つく)られた伝説(でんせつ)だと考(かんが)えられていて、証拠(しょうこ)は見つかっていないよ。シャー・ジャハーンは結局(けっきょく)、妃(ひ)と同(おな)じこのお墓(はか)に葬(ほうむ)られたんだ。