シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)の塗り絵
シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)の特徴
金づちみたいな頭を持つサメ、シュモクザメ
シュモクザメは、頭が左右に大きく張り出した、とっても変わった形のサメだよ。上から見ると、まるでアルファベットのTの字みたいに見えるんだ。英語では「ハンマーヘッドシャーク」、つまり金づちの頭のサメとよばれているよ。この塗り絵にえがかれているのは、日本のまわりの海でもよく見られるアカシュモクザメという仲間なんだ。
名前のもとになったのは、お寺の「撞木」
「シュモクザメ」という日本の名前は、お寺や神社で鐘や鉦をたたくときに使う、撞木という道具からきているんだ。撞木はT字の形をした木のつち。むかしの人が、このサメの頭を見て「あ、撞木にそっくりだ」と思って名前をつけたんだね。何百年も前の人と同じものを、きみも今この絵の中で見ていることになるよ。
目と鼻は、頭の両はしにある
よく絵を見てみよう。目は、張り出した頭のいちばん先っぽに1つずつついているんだ。顔の真ん中ではないんだよ。鼻のあなも同じで、頭の両はしのほうにあるんだ。
なぜこんな場所にあるんだろう。それは、右の目と左の目、右の鼻と左の鼻が、うんと遠くはなれているからなんだ。遠くはなれていると、においや見えたものが「どっちの方向から来たのか」を、とても正確につかむことができるんだよ。左右に広がった頭は、泳ぐときのかじの役目もしているんだ。
砂の中にかくれたエイも見つけてしまう
シュモクザメの平べったい頭には、ロレンチーニ器官という、とても弱い電気を感じとるセンサーがぎっしりならんでいるんだ。生き物の体からは、ほんのわずかな電気が出ているんだ。だからシュモクザメは、金属探知機を海底にかざすみたいに頭をふりながら泳いで、砂の中にかくれているエイまで見つけ出してしまうんだよ。
ふだん食べているのは、魚やカニ・エビのなかま、それにイカなんだ。
数百匹の群れをつくる、めずらしいサメ
サメは1匹で泳ぐものが多いけれど、シュモクザメはちがうんだ。ときには数百匹もの大きな群れをつくって、いっしょに泳ぐんだよ。2枚目の塗り絵は、その群れのようすをえがいたものなんだ。
おどろくことに、なぜ群れをつくるのかは、まだはっきり分かっていないんだ。世界中の研究者が今も調べているところなんだよ。
日本の海でも会えるサメ
シュモクザメは、あたたかい海が大好き。日本でも、沖縄の与那国島や、伊豆の神子元島のまわりでは、ダイバーが大きな群れに出会うことがあるんだ。与那国島では、冬から春にかけてたくさん集まるので、その時期をねらって世界中からダイバーがやってくるんだよ。大人になると全長は4メートルほど。きみの身長の2倍以上もある、堂々とした大きなサメなんだ。
シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)の色を塗るコツ
背中とおなかで、色をはっきり分けよう
シュモクザメは、背中が灰色っぽい色、おなかが白という体をしているんだ。だから、体の真ん中あたりで色を切りかえると、ぐっと本物らしくなるよ。
おすすめは、背中をグレーや、少し青みのあるグレーでぬって、おなかは白いまま残すやり方。全部ぬらずに白を残すのも、りっぱな塗り方なんだ。境目をこすってぼかすと、もっと自然に見えるよ。
えらの5本の線は、うめずに残す
体の横に、短い線が5本ならんでいるところがあるよね。ここはえらのあな。サメが水から酸素を取り入れる、だいじな場所なんだ。
この5本のあいだを黒くぬりつぶしてしまうと、ただのしま模様に見えてしまうよ。線と線のあいだは体の色のままにして、線だけをすっと残しておこう。そのほうが、えらだとひと目で分かるんだ。
頭のT字は、少し濃いめにぬる
この絵の主役は、なんといってもT字の頭。ここを体より少しだけ濃くぬると、頭の形がはっきり浮かび上がるよ。
目は頭の両はしにあるから、黒くぬりつぶさずに、まわりを白く残して丸を描くようにすると、生き生きした顔になるんだ。
群れの絵は、1匹ずつ色を変えてみよう
2枚目の群れの絵は、4匹を全部同じ色でぬってもきれいだけれど、1匹ずつ少しずつ色を変えると、ぐっとにぎやかになるよ。手前のサメを濃く、おくのサメをうすくぬると、遠くにいる感じが出せるんだ。
大人の塗り絵は、岩を白のままにしてみる
3枚目には、岩と小魚の群れがたくさんえがかれているね。ぜんぶぬると時間はかかるけれど、岩をあえて白のまま残すと、サメと小魚がぱっと引き立つんだ。
小魚は3色くらいを順ぐりに使うと、1匹ずつぬり分けなくても、群れがきらきらして見えるよ。
シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)の豆知識
えらのあなは5つ。7つのサメもいる
シュモクザメのえらのあなは、体の横に5つ。じつは、いま生きているサメのほとんどが5つなんだ。だから5本の線をきちんと数えて描くのが、サメらしさのポイントなんだよ。
ところが世界には、えらのあなが7つもあるめずらしいサメがいるんだ。ぬりえ図鑑にもいる「エビスザメ」がそれ。7つのえらを持つサメは、世界にたった2種類しかいないんだよ。
人をおそったと分かった例は、ほとんどない
大きくて見た目もするどいから、こわいサメだと思われがちだよね。でも実際には、シュモクザメが人をおそったとはっきり分かった例は、ほとんど報告されていないんだ。ダイバーが群れの近くまで泳いでいっても、たいていはすっと向こうへ行ってしまうんだよ。
じつは、絶滅が心配されている
あんなに大きな群れをつくるのに、アカシュモクザメは今、数がとても減っているんだ。国際自然保護連合のレッドリストでは、いちばん心配な「近絶滅種」に分けられているよ。
サメは大人になるまでに何年もかかって、産む子どもの数も多くないから、いちど減るとなかなか元にもどらないんだ。塗り絵をぬりながら、この形のサメが海からいなくならないといいな、と思ってもらえたらうれしいな。
群れをつくる理由は、まだなぞのまま
数百匹がそろって同じ向きに泳ぐすがたは、海の中でもとびきりの見ものなんだ。でも、なぜ群れるのかは今も分かっていない。海の底の磁気を目印にしているのでは、という考えもあるけれど、まだ答えは出ていないんだよ。
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シュモクザメ
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シュモクザメの群れ
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迫力のあるシュモクザメ
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