焼き芋大会の塗り絵
焼き芋大会の特徴
芋掘りのあとの、お楽しみ
焼き芋大会は、11月から12月ごろに、幼稚園や小学校、地いきの広場で行われる秋の行事だよ。
秋に掘ったサツマイモを、集めた落ち葉のたき火で焼いて、みんなで食べるんだ。
自分たちで掘った芋を、自分たちで焼いて食べる。だから、ふつうに買った焼き芋よりもずっとおいしく感じるよね。
まずは、落ち葉集めから
焼き芋大会は、火をつけるところから始まるわけじゃないよ。
最初の仕事は落ち葉集め。竹ぼうきや熊手で、校庭や広場に散った葉をかき集めて、大きな山をつくるんだ。
イチョウの黄色い葉、モミジの赤い葉、サクラやケヤキの茶色い葉。よく見ると、いろんな形の葉がまざっているよ。
この落ち葉の山が、そのまま燃料になるんだ。
芋はぬれた新聞紙とアルミホイルで
芋をそのまま火に入れると、外側だけこげて、中が生のままになってしまうよ。
だから、ぬらした新聞紙で芋をつつみ、その上からアルミホイルでぴったり包むんだ。
新聞紙の水分が湯気になって、芋の中までゆっくり熱が伝わる。ホイルは、直接火があたるのをふせいでくれるよ。
包んだ芋は、燃えさかる炎の中ではなく、燃えたあとのおき火(赤くなった炭)のところに置くんだ。
ゆっくり焼くほど、甘くなる
できあがるまでは、だいたい40分から1時間くらい。長く感じるかもしれないけれど、この待ち時間には意味があるよ。
サツマイモの中には、でんぷんを甘い糖に変える酵素が入っているんだ。この酵素がいちばんよくはたらくのは、65度から80度くらいのときだよ。
落ち葉のたき火は、この温度をゆっくり通りすぎるから、酵素がたっぷり仕事をして、とても甘くなるんだ。
電子レンジだと一気に熱くなるので、酵素がはたらく時間が短くて、あまり甘くならないんだよ。
できあがりは、竹ぐしでたしかめる
焼けたかどうかは、ホイルの上から竹ぐしをさしてみると分かるよ。
すっと通れば、できあがり。かたければ、もう少し待つ。
軍手をはめて取り出して、ホイルを開くと、白い湯気がふわっと立ちのぼる。半分に割ると、中は黄色くてほくほく。
外は寒いのに、手のひらだけがぽかぽかしてくるよ。焼き芋大会で、いちばん幸せなしゅんかんだよ。
焼き芋大会の色を塗るコツ
炎は下から上へ、色を変える
たき火の炎は、1色でぬらないほうがきれいに見えるよ。
根もとを黄色、まん中をオレンジ、先を赤にして、少しずつ色を重ねてみて。それだけで、ゆらゆら燃えている感じが出るんだ。
炎のいちばん先は、うすく色をのせるか、白く残しておくといいよ。
けむりと湯気は、白いまま残す
立ちのぼるけむりや、焼き芋から出る湯気は、ぬらずに白いまま残すのがいちばんきれいだよ。
どうしても色を入れたいときは、うすい水色やうすい灰色を、ほんの少しだけ。
まわりを濃い色でぬると、白いところがけむりに見えてくるんだ。
落ち葉は3色以上まぜる
落ち葉の山は、同じ茶色でぬると、ただの山になってしまうよ。
イチョウは黄色、モミジは赤やだいだい色、ほかの葉は茶色やこげ茶。1枚ずつちがう色にすると、集めた葉のにぎやかさが出るんだ。
同じ色の葉がとなり合わないようにおいていくと、山がふっくら見えるよ。
アルミホイルは、ぬらないで
芋を包んでいるアルミホイルは、白いまま残すのがおすすめだよ。
しわの線のところだけ、うすい灰色をちょんちょんと入れてみて。銀色に光っているように見えてくる。
割った焼き芋の中身は、こい黄色やオレンジで。皮のふちだけを赤むらさきにすると、ほかほかの湯気が想像できる絵になるよ。
焼き芋大会の豆知識
ゆっくり焼くと甘くなるのは、酵素のおかげ
サツマイモにはβ-アミラーゼという酵素が入っているよ。でんぷんを麦芽糖という甘い糖に変えるはたらきをするんだ。
この酵素がよくはたらくのは、およそ65度から80度のあいだ。その温度を通りすぎる時間が長いほど、糖がたくさんできて甘くなるよ。
たき火の焼き芋がとびきり甘いのは、この温度をゆっくり通るからなんだ。
落ち葉のたき火は、してもいいの?
じつは2001年から、法律でごみの野外焼却は原則として禁止されているよ。
ただし「たき火など、日常生活で行われる軽い焼却」は例外として認められているんだ。落ち葉焚きやキャンプファイヤーは、この例外にあたるよ。
それでも、けむりが近所のめいわくになったり、火事の心配があったりするので、焼き芋大会をやめた学校もふえているんだ。
最近は、たき火のかわりに焼き芋機やドラムかんの窯を使うところも多いんだ。
焼き芋は、じつは新しい食べ方
サツマイモは400年前に日本へ来たけれど、「焼き芋」として売られるようになったのは江戸時代の後半だよ。
1832年に書かれた『江戸繁昌記』には、町ごとの木戸番小屋で、朝早くから夜おそくまで芋を焼いて売っていたと記されているんだ。
熱した石の上で焼く石焼き芋が生まれたのは1951年、東京でのこと。リヤカーで売り歩く声が、冬の町の風物詩になったんだ。
-
焼きたてのお芋(幼稚園の焼き芋大会)
-
校庭の焼き芋大会
-
-
広場の焼き芋大会(細密)
-