薬師寺の塗り絵

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薬師寺の特徴(とくちょう)

奈良(なら)の古(ふる)いお寺(てら)

薬師寺(やくしじ)は、奈良県(ならけん)の奈良市(ならし)にあるお寺(てら)だよ。
病気(びょうき)をなおす仏(ふつ)さま、薬師如来(やくしにょらい)をおまつりしているんだ。
天武天皇(てんむてんのう)が、きさきの病気(びょうき)がなおるようにと願(ねが)って、建(た)てはじめたと伝(つた)えられているよ。
そのあと、奈良(なら)に平城京(へいじょうきょう)という都(と)ができたとき、いまの場所(ばしょ)に移(うつ)ってきたんだ。
「古都奈良(ことなら)の文化財(ぶんかざい)」のひとつとして、1998年(ねん)に世界遺産(せかいいさん)にえらばれたよ。

よみがえった金堂(こんどう)と西塔(さいとう)

薬師寺(やくしじ)の建物(たてもの)の多(おお)くは、1528年(ねん)の戦(たたか)いの火事(かじ)で、もえてしまったんだ。
長(なが)いあいだ、金堂(こんどう)はかりのお堂(どう)のままだったよ。
そこで、たくさんの人(ひと)たちがお経(きょう)を書(か)き写(うつ)してお寺(てら)におさめる写経(しゃきょう)で、建(た)てなおすためのお金(かね)を集(あつ)めたんだ。
そして、1976年(ねん)に金堂(こんどう)が、1981年(ねん)に西塔(さいとう)が、むかしのすがたで建(た)てなおされたよ。

屋根(やね)が6つ、でも三重塔(みえとう)

1枚目(まいめ)の塗(ぬ)り絵(え)は、薬師寺(やくしじ)の金堂(こんどう)だよ。
大(おお)きな屋根(やね)と、その下(した)の小(ちい)さな屋根(やね)が、重(かさ)なっているね。
2枚目(まいめ)は、西塔(さいとう)なんだ。
屋根(やね)を数(かぞ)えると、6つあるよ。
でも、これは三重塔(みえとう)なんだ。
それぞれの階(きざはし)に、裳階(もこし)という小(ちい)さなひさしがついているので、屋根(やね)が6つに見(み)えるんだよ。
大(おお)きい屋根(やね)と小(ちい)さい屋根(やね)が、交互(こうご)に重(おも)なるリズムが、とても美(うつく)しいね。

2つの塔(とう)がならぶ

3枚目(まいめ)は、金堂(こんどう)の左右(さゆう)に、東塔(とうとう)と西塔(さいとう)がならぶところだよ。
東塔(とうとう)は、奈良時代(ならじだい)から1300年(ねん)近(ちか)く立(た)ちつづけている、薬師寺(やくしじ)でただひとつの建物(たてもの)なんだ。
国宝(こくほう)で、2020年(ねん)には、およそ12年(ねん)かけた大(おお)きな修理(しゅうり)がおわったよ。
古(ふる)い東塔(とうとう)と、新(あたら)しい西塔(さいとう)を、見くらべてみよう。

金堂(こんどう)の中(なか)の薬師三尊(やくしさんぞん)

金堂(こんどう)の中(なか)には、薬師三尊像(やくしさんぞんぞう)という、3体(たい)の仏(ふつ)さまがまつられているよ。
まん中(なか)が薬師如来(やくしにょらい)で、左右(さゆう)に日光菩薩(にっこうぼさつ)と月光菩薩(げっこうぼさつ)が立っているんだ。
どれも、1300年(ねん)ほど前(まえ)につくられたと考(かんが)えられている国宝(こくほう)で、黒(くろ)く光(ひか)るすがたがとても美(うつく)しいよ。
火事(かじ)で金堂(こんどう)がもえてしまったときも、仏(ふつ)さまは守(まも)られて、いまに伝(つた)えられているんだ。
新しく建(た)てなおされた金堂(こんどう)の中(なか)で、1300年(ねん)近(ちか)く前(まえ)の仏(ふつ)さまが、いまも人々(ひとびと)を見守っているんだね。

薬師寺の色(いろ)を塗(ぬ)るコツ

柱(はしら)は朱色(しゅいろ)、かべは白(しろ)

金堂(こんどう)と西塔(さいとう)の柱(はしら)や手(て)すりは、あざやかな朱色(しゅいろ)だよ。
オレンジをぬってから赤(あか)を重(かさ)ねると、朱色(しゅいろ)になるんだ。
かべは紙(かみ)の白(しろ)を残(のこ)して、柱(はしら)との色(いろ)のちがいをはっきりさせよう。
窓(まど)の格子(こうし)は、緑(みどり)でぬってみてね。
朱色(しゅいろ)、白(しろ)、緑(みどり)の組み合わせが、奈良(なら)のお寺(てら)らしい色(いろ)なんだ。

屋根(やね)は灰色(はいいろ)、かざりは金色(きんいろ)

屋根(やね)がわらは、灰色(はいいろ)やこい灰色(はいいろ)でぬってみよう。
金堂(こんどう)の屋根(やね)の両(りょう)はしにある鴟尾(しび)というかざりや、塔(とう)のてっぺんの相輪(そうりん)は、黄色(きいろ)と黄土色(おうどいろ)で金色(きんいろ)にするといいよ。
軒(のき)の下(した)の木組(きぐ)みには、ところどころ黄色(きいろ)のかざり金具(かなぐ)がついているんだ。

古(ふる)い東塔(とうとう)は、こげ茶色(ちゃいろ)で

3枚目(まいめ)の東塔(とうとう)は、長(なが)い年月(としつき)で色(いろ)があせて、こげ茶色(ちゃいろ)や灰色(はいいろ)がかった茶色(ちゃいろ)になっているよ。
西塔(さいとう)を朱色(しゅいろ)に、東塔(とうとう)をこげ茶色(ちゃいろ)にぬり分(わ)けると、新(あたら)しい塔(とう)と古(ふる)い塔(とう)のちがいがよくわかるね。
法隆寺(ほうりゅうじ)や東寺(とうじ)の五重塔(ごじゅうのとう)の塗(ぬ)り絵(え)とならべて、塔(とう)の形(がた)をくらべてみよう。

金堂(こんどう)の屋根(やね)の重(おも)なり

1枚目(まいめ)の金堂(こんどう)は、大(おお)きな屋根(やね)と小(ちい)さな屋根(やね)が交互(こうご)に重(かさ)なっているよ。
大(おお)きな屋根(やね)をこい灰色(はいいろ)、小(ちい)さな屋根(やね)を少(すこ)しうすい灰色(はいいろ)にぬり分(わ)けると、重(おも)なりがよくわかるんだ。
屋根(やね)の下(した)の軒(のき)の木組(きぐ)みは、朱色(しゅいろ)と黄色(きいろ)でこまかくぬると、はなやかになるよ。

空(そら)と松(まつ)の緑(みどり)

空(そら)は明(あか)るい水色(みずいろ)でぬって、朱色(しゅいろ)の建物(たてもの)を引(ひ)き立てよう。
2枚目(まいめ)の松(まつ)は、こい緑(みどり)と黄緑(きみどり)を重(かさ)ねて、幹(みき)はこげ茶にしよう。
手前(てまえ)の芝生(しばふ)は黄緑(きみどり)でぬると、明(あか)るい奈良(なら)の夏(なつ)のけしきになるよ。

薬師寺の豆知識(まめちしき)

西塔(さいとう)は、少(すこ)しだけ高(たか)い?

建(た)てなおされた西塔(さいとう)は、東塔(とうとう)より少(すこ)しだけ高く作(つく)られたといわれているよ。
木(き)の建物(たてもの)は、長(なが)い年月(としつき)のあいだに、木(き)がちぢんだり重(おも)みでしずんだりして、少(すこ)しずつ低(ひく)くなるんだ。
何百年(なんびゃくねん)かたったら、2つの塔(とう)の高さがそろうように考(かんが)えたといわれているんだよ。

「こおれる音楽(おんがく)」

東塔(とうとう)は、大(おお)きな屋根(やね)と小(ちい)さな屋根(やね)がリズムよく重(おも)なるので、「こおれる音楽(おんがく)」とよばれることがあるよ。
音楽(おんがく)のリズムが、そのまま形(がた)になって、こおりついたように見(み)える、という意味(いみ)なんだ。
アメリカの学者(がくしゃ)フェノロサのことばだといわれているけれど、はっきりしたことはわかっていないよ。

写経(しゃきょう)で建(た)てなおしたお寺(てら)

金堂(こんどう)を建(た)てなおすお金(かね)は、写経(しゃきょう)をした人(ひと)たちからの納経料(のうきょうりょう)で集(あつ)められたんだ。
1960年代(ねんだい)の終(お)わりからはじまり、たくさんの人(ひと)がお経(きょう)を書(か)き写(うつ)したよ。
みんなの小(ちい)さな力(ちから)が集まって、大(おお)きなお堂(どう)がよみがえったんだね。

東塔(とうとう)のてっぺんの天女(てんにょ)

東塔(とうとう)のてっぺんの相輪(そうりん)には、水煙(すいえん)というすかしぼりのかざりがついているよ。
そこには、笛(ふえ)をふいたり、空(そら)をとんだりする天女(てんにょ)のすがたが、ほりこまれているんだ。