かぐや姫の塗り絵
難易度:

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かぐや姫の特徴
「かぐや姫」は、日本で最も古い物語の一つである『竹取物語』に登場する主人公です。竹の中から生まれた不思議な美しい女性が、多くの求婚者からの求愛を退け、最後は月の世界へ帰っていくという、美しさと別れの悲しさを描いた物語です。
物語の由来とテーマ
『竹取物語』は、平安時代に書かれたと考えられており、物語文学の始まりともいわれています。作者は分かっていません。
- テーマと教訓:この物語のテーマは、「人間を超越した美しさ」と「運命の悲劇」です。かぐや姫の存在は地上の常識を超えたものであり、彼女を求める人間たちの欲望の愚かさが描かれています。また、かぐや姫と育ての親であるおじいさん・おばあさんとの別れの悲しみが、深く心に響きます。
- 月の世界:かぐや姫が月から来たという設定は、当時の人々が持っていた宇宙や神秘的なものへの想像力を表しています。
あらすじ
むかしむかし、あるところに、竹を取って生活しているおじいさんがいました。ある日、おじいさんが山へ行くと、根元が光る不思議な竹を見つけました。
その竹を切ってみると、中に手のひらに乗るほど小さな女の子がいました。おじいさんとおばあさんは、その子を「かぐや姫」と名付け、大切に育てました。かぐや姫は、すぐに美しい女性へと成長し、家には輝くような光が満ちていました。
かぐや姫の美しさは評判となり、五人の貴公子や帝から求婚されますが、かぐや姫は、難しい無理難題を出し、求愛をすべて退けます。
しかし、やがて満月の夜になると、かぐや姫は月を見て物思いにふけるようになります。そして、自分は月の都から追放されてきた月の人間であり、もうすぐ迎えが来て月へ帰らなければならないことを打ち明けます。
別れの日、月の使者たちが迎えに来ると、帝の兵隊たちも敵いませんでした。かぐや姫は、おじいさんとおばあさんに別れを告げ、不死の薬を帝に贈り、月の羽衣をまとい、月の世界へと帰っていきました。残されたおじいさんとおばあさん、そして帝は、深く悲しみました。
かぐや姫の色を塗るコツ
ぬりえでは、かぐや姫の優雅な美しさと、神秘的な月の光を表現するのがコツです。
塗り方の基本
- かぐや姫:
- 着物:十二単などの華やかな着物を、淡い色(薄いピンク、薄い緑、水色、紫)で丁寧に塗り分け、優雅さを表現します。
- 肌:白をベースに、ごく薄い肌色で影をつけると、月の光を浴びたような透明感のある肌に見えます。
- 髪:漆黒の黒で、長く美しい髪を表現します。
- おじいさんとおばあさん:
- 着物:茶色や渋い色(灰色、濃い緑)で塗り、素朴な優しさと温かさを表現します。
- 表情:優しそうな目と穏やかな表情を意識して塗りましょう。
- 竹:
- 竹の茎:明るい緑と濃い緑のグラデーション(色が少しずつ変わっていくこと)で、真っ直ぐ伸びる竹の強さを表現します。
特別のアイテムの色
- 月の光:
- 満月:夜の背景を塗る場合、丸い月は淡い黄色や白で光らせ、周りの空は濃い青色や紺色に塗ると、月の光が際立ちます。
ぬりえを楽しむためのヒント!
- 自由に表現しよう!
- かぐや姫が住むお屋敷や庭を、豪華な色や美しい花で描き足して、物語の世界を広げても楽しいね。自由に表現しよう!
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かぐや姫
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かぐや姫2