浦島太郎の塗り絵
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浦島太郎の特徴
「浦島太郎」は、日本の代表的な昔話の一つです。浦島太郎という若者が、助けた亀に連れられて竜宮城へ行き、玉手箱を開けたことで浦島太郎だけが年を取ってしまうという、時間と別れの不思議な物語です。
物語の由来とテーマ
浦島太郎の物語は、奈良時代の書物にも似た話が記録されており、日本で最も古い物語の一つと考えられています。
- テーマと教訓:この物語のテーマは、「時間の流れ」と「元の世界に戻れない悲しみ」です。竜宮城での楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、地上に戻ると何百年も経っていたという展開は、時の流れの速さや、失ったものを取り戻せない運命の厳しさを教えてくれます。
- 異世界:竜宮城は、美しい乙姫様が住む、豪華で時間が止まったような別世界として描かれます。地上の世界とは全く異なる神秘的な世界への憧れが表現されています。
あらすじ
むかしむかし、あるところに浦島太郎という若者がいました。ある日、浦島太郎が浜辺を歩いていると、子どもたちが亀をいじめているのを見つけました。浦島太郎は亀を助け、海に帰してあげました。
数日後、助けた亀が浦島太郎のもとに現れ、「お礼に竜宮城へお連れします」と言いました。浦島太郎は亀の背中に乗って、海の中にあるきらびやかな宮殿、竜宮城に連れて行かれます。
竜宮城では、美しい乙姫様がもてなしてくれ、浦島太郎は歌や踊り、ごちそうを楽しみ、あっという間に数日を過ごしました。
浦島太郎が「そろそろ家に帰りたい」と言うと、乙姫様は別れを惜しみながら、「決して開けてはいけない」と約束させて、玉手箱を渡しました。
地上に帰ってきた浦島太郎は、すっかり様子が変わってしまった村に驚きます。家に帰ると、誰も浦島太郎を知らず、聞けば何百年も前に浦島太郎という人がいたということが分かりました。
悲しくなった浦島太郎は、「少しだけなら」と玉手箱を開けてしまいます。すると、白い煙が立ち上り、浦島太郎はまたたく間に白髪のおじいさんになってしまいました。玉手箱には、竜宮城で過ごした時間が入っていたのでした。
浦島太郎の色を塗るコツ
ぬりえでは、地上と竜宮城という二つの世界の違い、そして物語のスリルを色で表現するのがコツです。
塗り方の基本
- 浦島太郎:
- 着物:白や薄い青など、素朴な若者らしい色で塗ります。カメに乗っている様子は、強い意志を感じるように塗ると良いでしょう。
- 笠:黄色や薄い茶色で、旅をする人らしい色にします。
- カメ:
- 甲羅:濃い緑や茶色で、海の生き物らしいツヤを出すように塗ります。
- 肌:薄い緑や黄緑で塗ると、水中で生きている感じが出ます。
- 海:
- 水面:明るい青や水色で塗ります。光が当たっている部分を白く残すと、波の動きが表現できます。
- 海中:深い青やエメラルドグリーンを使い、海藻や魚はカラフルに塗ると、竜宮城に向かう幻想的な雰囲気が出ます。
特別のアイテムの色
- 竜宮城:
- 建物:雲の上に浮かぶお城は、赤、白、金など、豪華絢爛な色で塗ると、地上の建物とは違う特別感が出ます。屋根瓦は緑や青を使うと、おとぎ話のお城らしくなります。
- 玉手箱:
- 玉手箱:金色や宝石のような鮮やかな色で、開けてはいけない秘密が詰まっているような、神秘的な輝きを出しましょう。
- 太陽と雲:
- 太陽:明るい黄色やオレンジ色で、力強く輝く様子を表現します。
- 雲:白や薄い水色で塗ることで、現実の空と竜宮城の世界を分けて見せることができます。
ぬりえを楽しむためのヒント!
- 自由に表現しよう!
- 玉手箱の中身を想像して、白、黒、銀、金など、時の流れをイメージした色で煙を描き足しても楽しいね。自由に表現しよう!
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浦島太郎
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