ヤマトタマムシ(タマムシ)の塗り絵
ヤマトタマムシ(タマムシ)の特徴
ヤマトタマムシは、日本に生息する昆虫の中でもっとも美しいといわれる甲虫の一種です。その最大の特徴は、見る角度によって緑や金、紫など、虹色に輝く翅にあります。この輝きは「構造色」と呼ばれ、死後も色あせることがないため、古くから工芸品や装飾品に利用されてきました。
名前の 由来
タマムシという名前の由来には諸説あります。一つは、その美しさが宝石の「玉」のようであることから「玉虫」と呼ばれるようになったという説です。また、魂を運ぶ虫として「魂虫」と考えられていたという説もあります。いずれにしても、古代から特別な存在として扱われてきたことが伺えます。
英語表記
英語では「Jewel Beetle(ジュエル・ビートル)」と呼ばれます。直訳すると「宝石の甲虫」であり、そのまばゆい輝きを世界共通の言葉で表現した名前といえます。
生息地
ヤマトタマムシは、本州、四国、九州、そして南西諸島に広く分布しています。日当たりの良い広葉樹林を好み、特にケヤキ、エノキ、サクラ、カシなどの木がある場所によく集まります。夏の暑い日に、高い木の枝先をキラキラと光らせながら飛び回る姿が見られます。
みられる 季節
成虫が見られるのは、主に6月から9月にかけての夏季です。もっとも活発に活動するのは、梅雨明けから8月いっぱいの非常に暑い時期です。タマムシは他の昆虫とは異なり、太陽が照りつける真昼間に高い空を飛ぶ性質があります。
食べ物
成虫は、エノキやケヤキ、サクラなどの広葉樹の葉を食べます。幼虫はこれらの樹木の枯れ木や倒木の中に住み、その材を食べて成長します。幼虫が成虫になるまでには数年を要するといわれており、長い時間をかけてあの美しい姿へと変わっていきます。
ヤマトタマムシ(タマムシ)の色を塗るコツ
ヤマトタマムシを塗る際は、なんといってもその「メタリックな輝き」をどう表現するかが鍵となります。単一の色で塗るのではなく、複数の色を重ねることで、タマムシ特有の美しさを再現できます。
虹色の グラデーションを 表現しよう
まずはベースとなる色から塗り始めましょう。ヤマトタマムシの基本の色はメタリックグリーンです。
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全体を明るい黄緑色や緑色で薄く塗り、その上から青や黄色を部分的に重ねていきます。
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光が当たる部分は黄色を強めにし、影になる部分は青や紫を薄く乗せると、角度によって色が変わる「玉虫色」の雰囲気が出ます。
2本の 赤い 縦縞が ポイント
ヤマトタマムシの背中には、翅の長さに沿って走る2本の赤い筋があります。
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この筋は、ただの赤ではなく、紫がかった赤色(赤紫)をしています。
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緑色の翅を塗り終えた後に、この縦縞をはっきりと描き込むことで、一気にヤマトタマムシらしいリアリティが生まれます。
翅の 光沢感を 出す テクニック
タマムシの硬い翅の質感を出すためには、あえて「塗らない部分」を作ることが大切です。
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翅のふくらんでいる部分に、縦に細長く白い塗り残し(ハイライト)を作ってみましょう。
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これにより、太陽の光を反射してキラリと光っている様子が表現できます。色鉛筆の場合は、最後に消しゴムで色を抜くか、白のペンで光を描き込むのも効果的です。
足や 腹側の 塗り分け
タマムシは背中だけでなく、足や腹側も金属光沢を持っています。
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足は細いですが、ここも緑や青を使って光っているように塗りましょう。
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腹側は背中に比べて少し金色の光が強い傾向があるため、黄色やオレンジを多めに使うと、より本物に近い質感になります。
ヤマトタマムシは、自分の好きな色を自由に混ぜて楽しめる最高の題材です。宝石を磨くような気持ちで、あなただけの輝くタマムシを仕上げてみてください。
ヤマトタマムシ(タマムシ)の豆知識
生きた宝石と呼ばれているよ
ヤマトタマムシは、緑色に赤や紫の線が入った「メタリックに輝く体」を持っているよ。そのあまりの美しさから、英語では「ジュエル・ビートル(宝石の甲虫)」と呼ばれているんだ。
見る角度で色が変わる!?
タマムシの羽は、見る角度や光の当たり方によって「違う色に変化」して見えるんだ。このような不思議な光り方を「タマムシ色」と呼んでいて、シャボン玉やCDの裏側が虹色に光るのと同じ仕組みなんだよ。
キラキラの羽は身を守るため?
こんなに目立つ色をしていると敵に見つかりやすそうだけれど、実は「鳥などの天敵から身を守るため」だと言われているよ。鳥は色が変わってキラキラ光るものを怖がる性質があるから、わざと目立つ色になっていると考えられているんだ。
死んでも色あせない不思議な羽
普通の昆虫は死んでしまうと色がくすんでしまうけれど、タマムシの羽は「死んでもずっと美しいまま」なんだ。だから、大昔から日本の国宝(玉虫厨子など)のきれいな飾りとしても使われてきた、すごい昆虫なんだよ。
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ヤマトタマムシ
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