雪虫(エノキワタアブラムシ)の塗り絵

難易度:
雪虫(エノキワタアブラムシ)の無料塗り絵イラスト(知育・高齢者レク用)

雪虫(エノキワタアブラムシ)の特徴(とくちょう)

雪虫(ゆきむし)は、その儚げな姿から「冬(ふゆ)の妖精」とも呼ばれますが、生物学的にはアブラムシの仲間(なかま)です。エノキワタアブラムシを含め、体(からだ)に白(しろ)い綿のような物質(ぶっしつ)をまとったアブラムシの総称として親しまれています。

雪虫(ゆきむし)の基本情報(きほんじょうほう)

項目 内容(ないよう)
一般的(いっぱんてき)な英語名 Woolly aphid(ウーリー・アフィッド / 綿毛のアブラムシ)
別名(英語(えいご)) Snow bug, Flying fluff
分類(ぶんるい) カメムシ目(め)アブラムシ上科(ワタアブラムシ亜科など)
代表的な種類(しゅるい) トドマツワタアブラムシ、エノキワタアブラムシなど

名前(なまえ)と英語(えいご)の由来(ゆらい)

  • 和名(わめい)の由来(ゆらい):

    晩秋(ばんしゅう)から初冬(しょとう)にかけて、雪(ゆき)が降る直前(ちょくぜん)に現れることから「雪虫(ゆきむし)」と呼ばれます。空中(くうちゅう)を漂う姿が、まるで舞い落(お)ちる雪(ゆき)の結晶(けっしょう)のように見えるため、この風情(ふぜい)ある名がつきました。

  • 英語名の由来(ゆらい):

    英語(えいご)では Woolly aphid と呼ばれます。「Woolly(羊毛のような)」という言葉通り、体(からだ)に白(しろ)いワックス状の分泌物をまとっている姿が、羊の毛のように見えることに由来(ゆらい)しています。

雪虫(ゆきむし)の正体(しょうたい)と白(しろ)い綿の秘密(ひみつ)

雪虫(ゆきむし)の体(からだ)についている白(しろ)いふわふわしたものの正体(しょうたい)は、蝋(ワックス)です。

彼らは腹部(ふくぶ)にある腺(せん)からこの糸状(しじょう)の蝋を分泌し、全身を覆っています。この綿には、以下(いか)のような役割(やくわり)があると考えられています。

  1. 天敵からの防御(ぼうぎょ): 体(からだ)を大(おお)きく見せたり、鳥やテントウムシなどの天敵に捕まった際に綿が取れて逃げやすくしたりします。

  2. 浮力の確保(かくほ): 体(からだ)が非常(ひじょう)に小(ちい)さいため、この綿が風を捉える帆のような役割(やくわり)を果たし、遠くまで飛(と)ぶのを助けます。

  3. 体温調整(ちょうせい)・乾燥防止(ぼうし): 非常(ひじょう)に繊細(せんさい)な体(からだ)をしているため、外気から身を守るバリアのような機能を持っています。

生息場所(ばしょ)とドラマチックな移動(いどう)(生活史(せいかつし))

雪虫(ゆきむし)の最大(さいだい)の特徴(とくちょう)は、季節(きせつ)によって住(す)む木を変える「寄主転換(きしゅてんかん)(きしゅてんかん)」を行(おこな)うことです。

  • 春(はる)から夏(なつ):

    多くの種類(しゅるい)は、特定の樹木(じゅもく)(例(たと)えばヤチダモなど)の根や幹で過ごします。この時期(じき)は羽(はね)がなく、ひたすら繁殖(はんしょく)して数を増やします。

  • 秋(あき)(雪虫(ゆきむし)として現れる時期(じき)):

    産卵(さんらん)のために別の木(トドマツなど)へ移動(いどう)する必要があるため、羽(はね)を持った世代(せだい)が誕生(たんじょう)します。私たちが目(め)にする「雪虫(ゆきむし)」は、このお引越し(移動(いどう))の真っ最中の姿なのです。

  • エノキワタアブラムシの場合:

    その名の通りエノキ(榎)を主な生息地(せいそくち)とします。秋(あき)になるとエノキの葉の裏に密集し、羽(はね)を持った成虫(せいちゅう)が周囲(しゅうい)を舞います。他の雪虫(ゆきむし)と同様(どうよう)に白(しろ)い綿をまとっていますが、種類(しゅるい)によって好む樹木(じゅもく)が異なります。

時期(じき):なぜ「雪(ゆき)が降る前(まえ)」なのか

雪虫(ゆきむし)が飛(と)ぶ時期(じき)は、地域(ちいき)によって異なります。

  • 北海道(ほっかいどう)・東北(とうほく): 10月下旬(げじゅん)から11月上旬(じょうじゅん)ごろ

  • 関東以南(かんとういなん): 11月下旬(げじゅん)から12月ごろ

彼らが飛(と)ぶのは、産卵(さんらん)という命のバトンを渡すための最後の旅です。雪虫(ゆきむし)が大量に舞った1週間から10日後には初雪(はつゆき)が降るという言い伝えが各地(かくち)にあり、実際に気象(きしょう)統計的(とうけいてき)にも高(たか)い関連性(かんれんせい)が認められています。まさに自然の天気予報士といえる存在(そんざい)です。

雪虫(エノキワタアブラムシ)の色(いろ)を塗(ぬ)るコツ

綿の「透明感(とうめいかん)」をだそう

  • 白(しろ)を活かす: 雪虫(ゆきむし)の最大(さいだい)の特徴(とくちょう)である綿の部分は、あえて塗らずに紙(かみ)の白(しろ)さをそのまま活かしましょう。

  • 影(かげ)の入(い)れ方: 綿の輪郭(りんかく)や重なっている部分に、ごく薄(うす)い水色(みずいろ)や灰色(はいいろ)で少(すこ)しだけ影(かげ)を入(い)れると、ふわふわとした立体感(りったいかん)と冷たい空気感が表現(ひょうげん)できます。

繊細(せんさい)な羽(はね)と体(からだ)

  • 羽(はね)の表現(ひょうげん): 羽(はね)は透明なので、脈(筋)を薄(うす)いグレーでなぞる程度にしましょう。羽(はね)の付(つ)け根(ね)あたりに少(すこ)しだけ虹色(淡いピンクや青(あお))を薄く混(ま)ぜると、光(ひかり)を反射(はんしゃ)しているように見えて綺麗です。

  • 体(からだ)と足(あし): 足(あし)や触角(しょっかく)は非常(ひじょう)に細(ほそ)いです。黒(くろ)よりも濃(こ)い茶色(ちゃいろ)やグレーを使(つか)うと、実物の儚い印象(いんしょう)に近づきます。

背景(はいけい)で冬(ふゆ)の気配を演出

  • 周りに小(ちい)さな雪(ゆき)の結晶(けっしょう)を書き加(くわ)えたり、背景(はいけい)を夜の深(ふか)い青(あお)や夕暮れの紫(むらさき)でグラデーションにしたりすると、白(しろ)い雪虫(ゆきむし)がパッと浮き上(うえ)がって幻想的(げんそうてき)な1枚になります。

雪虫(エノキワタアブラムシ)の豆知識(まめちしき)

正体(しょうたい)は「アブラムシ」の仲間(なかま)

雪(ゆき)のように白(しろ)くてきれいな虫(むし)だけど、実は「アブラムシ」の仲間(なかま)なんだ。「トドノネオオワタムシ」や「エノキワタアブラムシ」など、いくつかの種類(しゅるい)をまとめて「雪虫(ゆきむし)(ゆきむし)」と呼んでいるんだよ。

白(しろ)いフワフワの正体(しょうたい)

お腹(なか)についている白(しろ)い綿のようなものは、体(からだ)から出(だ)した「蝋」という物質(ぶっしつ)なんだ。これがフワフワのコートになって、寒さや乾燥(かんそう)から体(からだ)を守っていると言われているよ。飛んでいる姿は、まるで雪(ゆき)が降っているみたいだね。

初雪(はつゆき)を知らせる「冬(ふゆ)の使者(ししゃ)」

雪虫(ゆきむし)がたくさん飛んでいるのを見かけると、「もうすぐ初雪(はつゆき)が降るよ」という合図(あいず)だと言われているよ。寒くなってきて、夏(なつ)に暮らしていた場所(ばしょ)から冬(ふゆ)を越(こ)すための場所(ばしょ)に引(ひ)っ越(こ)しをするために飛んでいるからなんだ。

熱(ねつ)に弱(よわ)い「儚い命」

雪虫(ゆきむし)はとてもデリケートで、熱(ねつ)に弱(よわ)い生(い)き物(もの)だよ。人間(にんげん)の体温(たいおん)でも火傷(やけど)をして弱(よわ)ってしまうから、捕まえようとして手(て)で触れると死んでしまうことがあるんだ。見つけても触らずに、目(め)で見て楽(たの)しんであげてね。