鮭の塗り絵

長ながい 旅たびを する 魚うおの 王様

鮭さけは、川かわで生いまれて海うみに出でて、また自分が生いまれた川かわに戻もどって卵たまごを産うむ、とても不思議ふしぎで力強ちからづよい魚うおだよ。何千かせんキロも旅たびをする、魚うおの王様だね。

どんな 性質せいしつと 象徴しょうちょう？

鮭さけは、その一生懸命いっしょうけんめいな生いき方ほうから、とても縁起えんぎが良よいことの象徴しょうちょうとされてきたんだ。

• 目標達成と帰郷ききょう：遠とおい海うみから、迷まよわず故郷こきょうの川かわへと戻もどってくることから、目標もくひょうを必ずやり遂げる、強つよい意志いしの象徴しょうちょうとされているよ。
• 豊漁ほうりょうと恵めぐみ：秋あきになると川かわに戻もどってきて、たくさんの美味おいしい恵めぐみを運はこんでくれることから、豊ゆたかさや実みりの象徴しょうちょうだよ。
• 生命力せいめいりょくの強つよさ：どんな困難こんなんにも負まけずに川かわの流ながれをさかのぼる姿すがたは、強つよい生命力せいめいりょくの象徴しょうちょうなんだ。

鮭さけの 不思議ふしぎな 一生いっしょう

鮭さけの一生いっしょうは、とても不思議ふしぎな旅たびだよ。

• 誕生たんじょう：冷つたい川かわの上流じょうりゅうで、卵たまごから生いまれるよ。
• 海うみで成長せいちょう：海うみで数年間過すごし、魚うおやエビなどを食たべて大おおきく成長せいちょうするよ。この時の体からだは銀色ぎんいろに輝かがやいているんだ。
• 故郷こきょうへ：大人おとなになると、何千かせんキロも旅たびをして、生いまれた川かわをめざして戻もどってくるんだ。川かわに入いると、体からだが特別な色いろ（婚姻色こんいんしょく）に変かわるんだよ。

婚姻色こんいんしょくに 変化へんか！

川かわに戻もどってきた鮭さけは、産卵の準備じゅんびに入いると、体からだが特別な色いろに変かわるんだ。

• オス：オスは体からだが赤あかや緑みどりの模様もようが入いったブナの木きのような色いろに変かわり、鼻先はなさきが曲まがって（鼻曲がり）強つよそうな顔かおになるんだ。
• メス：メスも体からだが黒くろずんだ色いろになり、力強ちからづよく見みえるようになるよ。

色いろの選えび方ほう：迫力満点の 婚姻色こんいんしょくに 挑戦ちょうせん！

この絵えの鮭さけは、口元くちもとが力強ちからづよく、川かわに戻もどってきた雄おす（オス）のようにも見みえるね。鮭さけの力強ちからづよさが伝つたわる色いろを選えんでみよう。

川かわをさかのぼる「婚姻色こんいんしょく」の鮭さけを塗ぬる場合（力強ちからづよい生命せいめいのイメージ）

• 体からだの色いろ：赤色あかいろやオレンジ色いろ、濃こい緑色みどりいろをベースにしよう。
  • ブチ模様もよう：この絵えの細こまかいウロコの線せんを活いかして、体からだの背中側せなかに濃こい赤色あかいろや黒くろっぽい緑色みどりいろで、ブチ模様もようを大胆だいたんに入いれてみよう。これが婚姻色こんいんしょくの特徴とくちょうだよ。
• おなかの色いろ：おなかは、背中せなかより少すこし明あかるい色いろ（白しろっぽいオレンジ、薄うすい肌色はだいろ）にすると、立体的りったいてきに見みえるよ。
• 頭あたまと口くち：頭あたまや口元くちもとは、体からだよりも濃こい色いろ（濃こい緑みどりや濃こい茶色ちゃいろ）で塗ぬると、力強ちからづよい顔立かおだちが際立きわだつよ。

海うみで泳およぐ「銀鮭ぎんざけ」を塗ぬる場合（ツヤツヤした魚うおのイメージ）

• 体からだの色いろ：銀色ぎんいろ（灰色はいいろや水色みずいろ）や薄うすい青色あおいろをベースに、おなかは白しろで塗ぬろう。
  • 光沢こうたく：光ひかりが当あたる部分ぶぶんを塗ぬらずに残のこしたり、上うえから白しろい色鉛筆いろえんぴつでツヤを入いれると、魚うおのツヤツヤした皮かわの感かんじが出でるよ。

立体感りったいかんを出です塗ぬり方ほう：筋肉きんにくの 盛もり上うえがりを 表現ひょうげん！

この鮭さけの絵えは、魚うおの体からだの筋肉きんにくの形かたちがしっかり描かかれているね。この線せんをヒントに「かげ」をつけて、川かわをさかのぼる力強ちからづよさを表現ひょうげんしよう。 かげになる場所ばしょ：

• エラの周まわりやヒレの付つけ根ね、体からだのおなかの下側したなど、へこんでいる部分ぶぶんに、メインの色いろよりも濃こい色いろで「かげ」をつけてみよう。

ひかりが当あたる場所ばしょ：

• 背中せなかの真ん中なかや目めの上うえなど、光ひかりが当あたる部分ぶぶんを明あかるい色いろにすると、体からだが力強ちからづよく盛もり上うえがっているように見みえるよ。

質感しつかんを 出でそう！

色鉛筆いろえんぴつ：背中せなかの上うえの方ほうに描かかれている細こまかいウロコの線せんを、色鉛筆いろえんぴつの先さきで一ひとつ一ひとつ丁寧ていねいに塗ぬると、魚うおのリアルな質感しつかんが表現ひょうげんできるよ。 尾びれとヒレ：尾びれやヒレの線せんは、少すこし透すき通った感かんじを出ですために、薄うすい色いろで塗ぬると、水みずの中なかで動うごいているように見みえるよ。

ぬりえを楽たのしむためのヒント！

• 水みずの 動うごきを 描かき加くわえよう！
  • 鮭さけのまわりに、水みずの流ながれや泡あわを水色みずいろや白色しろいろで描かき加くわえると、水みずしぶきをあげて泳およいでいるような、勢いきおいのある絵えになるよ！
• 自然しぜんの 色いろを じっくり 観察かんさつ！
  • 鮭さけの色いろの資料しりょうや写真しゃしんを見みて、色鉛筆いろえんぴつを何色も重かさねて塗ぬると、自然しぜんな色いろの深ふかみが出でて、もっと本物ほんものそっくりになるよ！