セント・バーナードの塗り絵
セント・バーナードの特徴
アルプスで活躍した、心優しい大きな犬!セント・バーナード!
セント・バーナードは、スイスのアルプス山脈出身の、とっても大きな犬だよ。みんなが知っているアニメ「アルプスの少女ハイジ」に登場する「ヨーゼフ」のモデルになった犬としても有名だね。
どんなお仕事をしてきたの?
昔々、アルプス山脈の雪が深い山道には、「ホスピス」という、旅をする人のための休憩所があったんだ。セント・バーナードは、そのホスピスで雪に埋もれて動けなくなった人を助ける「救助犬」として大活躍していたんだよ! 大きな体と、雪の中でも進める強い力、そして、危険を察知するかしこさを持っていたから、たくさんの人の命を救ったんだ。
大きな体の特徴!
セント・バーナードは、犬の中でも特に体が大きくて、体重は50キログラムから90キログラムにもなることがあるんだ! 日本の小学1年生2人分から、または小学3年生3人分くらいだね。体高(床から首の後ろまでの高さ)も高くて、オスは70センチメートルから90センチメートルくらい、メスは65センチメートルから80センチメートルくらいになるんだよ。
- 顔:大きくて、少しシワがあって、垂れた耳が特徴的だね。優しくておっとりした表情をしているよ。
- 毛:毛の長さは、「短毛(ショートヘアード)」と「長毛(ロングヘアード)」の2種類があるんだ。どちらも、寒さに耐えられるように、毛がたくさん生えているよ。
- 色:毛の色は、白地に、赤茶色や茶色の大きなブチ模様があるのが一般的だよ。
性格はどうかな?
あんなに体が大きいのに、セント・バーナードの性格は、とっても穏やかで、優しくて、辛抱強いんだ。家族が大好きで、特に子どもにも優しく接してくれるから、ベビーシッターをしてくれたりするんだって。自分で考えて行動するかしこさも持っているんだ。
首につけた小さな樽のひみつ!
セント・バーナードの絵や写真で、首に小さな樽をぶら下げているのを見たことがあるかな? これは、雪の中で人を見つけたときに、その樽にはいったブランデーというお酒を飲ませて体を温めてあげていたとされているよ。
暑さが苦手!
寒いスイスの山が故郷だから、セント・バーナードは暑さや湿気がとっても苦手なんだ。夏は、クーラーのきいた涼しいお部屋で過ごさせてあげることが大切だよ。
セント・バーナードの色を塗るコツ
色の選び方
セント・バーナードのぬりえを塗るときは、優しくて、力強い体の色を表現してみよう。アルプスの雪景色に映える色をイメージするといいね。
- 基本的な体の色:白をベースにするよ。雪のような真っ白な色を使ってみてね。
- ブチ模様の色:赤茶色、オレンジがかった茶色、または濃い茶色など、温かみのある茶色を選ぼう。白とのコントラスト(色の対比)がはっきりするように塗ると、セント・バーナードらしい模様になるよ。
- 頭のダークな部分:目や耳の周りなど、顔の一部が濃い茶色や黒っぽい色になっていることが多いよ。この部分を暗めに塗ると、顔にぐっと引き締まった感じが出せるね。
- 鼻と唇:鼻は黒、口の周り(唇の部分)は、少しピンクや赤っぽい色にするのがいいね。
- 首の樽:樽を描いてみよう。樽は茶色(木の色)で、それを縛るひもは濃い茶色や黒で塗ると、救助犬のシンボルとして目立つね。
フワフワの毛並みを表現しよう!
セント・バーナードは、毛がたくさん生えているフワフワの犬だね。色を塗るときに、毛の流れを意識すると、モコモコした立体感が出せるよ。
- 色鉛筆で塗る場合:短い線(ちょんちょんとした線)をたくさん重ねて塗ると、フワフワの毛並みが表現しやすいよ。毛の生えている方向を意識して、優しく塗ってみよう。
- クレヨンで塗る場合:色を重ねるときに、力の入れ具合を変えて、毛の立体感を出してみよう。白い部分は、完全に白く残さずに、薄い灰色やクリーム色を少し入れると、より立体的に見えるよ。
立体感を出す塗り方:「かげ」と「ひかり」を意識しよう!
体が大きなセント・バーナードは、光が当たるところと、影になるところがはっきりしやすいよ。影になる部分を少し濃い色で塗ると、絵に深みが出せるね。
- かげになる場所:
- 顔のシワやたるんでいる部分
- 垂れた耳の裏側
- 足や体のくびれている部分
- おなかの下側や、アゴの下
- 白い毛の影:白い毛の部分の影は、薄い灰色や、青みがかった薄い色を使うと、雪の光が反射しているような、きれいな影になるよ。
背景を工夫しよう!
セント・バーナードはアルプスの犬だから、背景を工夫して、その場所を描き加えてみるのも楽しいね。
- 背景を雪景色にする場合:雪は白で、空は薄い青色で塗ろう。遠くの山を濃い青や紫で塗ると、より寒い場所の感じが出せるよ。
- 背景を家の中にする場合:セント・バーナードは家族と一緒にいるのが大好きだから、温かい部屋のカーペットや、窓の外の景色を描いてみてもいいね。
ぬりえを楽しむためのヒント!
もし、きみが「虹色のブチ模様」のセント・バーナードを描きたいと思ったら、それでもOK! 自由な発想で、きみだけの世界で一つだけのセント・バーナードを完成させてね。
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セントバーナード (おすわり)
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