猫の塗り絵

猫の特徴
不思議で魅力いっぱい! 猫!
みんなの身近にいる猫は、とても不思議で魅力いっぱいの生き物です。昔から人と一緒に暮らしてきて、今では世界中で大人気のペットです。ゴロゴロと喉を鳴らしたり、ニャーと可愛く鳴いたり、気ままにひなたぼっこをしたりする姿は、見ているだけで癒されます。
いつの時代からいるの?
猫と人が一緒に暮らし始めたのは、今からおよそ9,500年くらい前と言われています。最初は、人が作った畑の作物を食べるネズミを捕まえる仕事をしてくれていました。エジプトでは、猫は神様のように大切にされていて、壁画や像にもたくさん描かれています。船に乗って世界中に広がり、色々な地域で暮らすようになり、今のようなたくさんの種類の猫が生まれました。
猫の体の秘密
猫の体は、狩りをするのにぴったりの特別な作りになっています!
- しなやかな体:高いところからジャンプしても、体をくるっとひねって上手に着地できるのは、しなやかな体のおかげです。
- 鋭い爪:木登りや、獲物を捕まえる時に使う、とても鋭い爪を持っています。使わない時はしまっておけます。
- ピンと立つ耳:小さな音も聞き逃さない、とても耳がいいのです。耳は自由な方向に動かすことができます。
- キラキラ光る目:暗い場所でも物が見えるように、特別な目を持っています。夜になると目がキラキラ光って見えるのは、光を反射する層があるからです。
- 長いひげ:ひげは、体のバランスをとったり、狭い場所を通れるか確かめたりする、大切なセンサーなのです。ひげの長さで、自分の体の幅がわかるそうです!
- バランスをとるしっぽ:しっぽは、高いところを歩いたり、方向転換したりするときに、バランスをとるのに役立ちます。しっぽの動きで、猫の気持ちもわかるのです。
色々な猫の種類と特徴
猫には、世界中にたくさんの種類がいて、それぞれに特別な特徴があります。毛の長さ、体の大きさ、顔の形、性格など、色々な違いがあるので、代表的な種類を紹介します。
雑種(ミックス)
特徴:世界で一番多い猫の種類で、色々な種類の猫の血が混ざり合っています。そのため、見た目や性格は一匹一匹それぞれ違っていて、個性豊かです! 丈夫で病気になりにくい子が多いのも特徴です。 塗り方:毛の色や模様が一番自由です! 白、黒、茶色、グレーなど、好きな色や模様を組み合わせて、自分だけの特別な猫を塗ってみましょう。
短い毛の猫たち(短毛種)
- アメリカンショートヘア
- 特徴:がっしりした体で、しましま模様が一番有名です。とても穏やかで人懐っこい性格です。
- 塗り方:おでこにある「Mの字の模様」をしっかり描くと、より本物らしくなります。一番人気の「シルバータビー」は、薄いグレーをベースに、濃いグレーや黒のしましま模様を塗ってみましょう。
- スコティッシュフォールド
- 特徴:耳が前にペタンと折れているのが最大の特徴です。甘えん坊で穏やかな性格で、「スコ座り」という座り方が可愛いです。
- 塗り方:まん丸な顔と、ぺたんと折れた耳を意識して、優しく丸く塗りましょう。
- マンチカン
- 特徴:短い足が特徴で、「猫界のダックスフンド」とも言われます。とても活発で、好奇心旺盛な性格です。
- 塗り方:短い足を強調して塗ると、可愛らしさがアップします。毛の色や模様は、色々な種類があるので自由に塗りましょう。
- ブリティッシュショートヘア
- 特徴:まん丸い顔と、がっしりした体が特徴です。まるでテディベアのような見た目で、性格は落ち着いていて穏やかです。
- 塗り方:一番有名な「ブリティッシュブルー」は、青みがかったグレーを全体に塗ると、上品な雰囲気に仕上がります。
- ロシアンブルー
- 特徴:エメラルドグリーンに輝く目と、銀色に光る美しいグレーの毛が特徴です。静かで賢く、忠実な性格です。
- 塗り方:毛は青みがかったグレーで、うっすらと光っているように塗ってみましょう。目は鮮やかなエメラルドグリーンにすると、とてもきれいです。
- ベンガル
- 特徴:ジャガーやヒョウのような、美しい斑点模様が特徴です。とても賢く、活発で運動能力が高いです。
- 塗り方:ベースの色は茶色やゴールドにし、濃い茶色や黒で斑点模様をはっきり描くと、ワイルドな雰囲気に仕上がります。
- サイアミーズ(シャム猫)
- 特徴:体が白っぽく、耳やしっぽ、足の先、顔の一部が濃い色になっているのが特徴です。目の色は青色で、とても美しいです。
- 塗り方:体は薄いクリーム色や白にして、耳、しっぽ、足先を濃い茶色で塗り分けましょう。目は青色で塗ると、本物そっくりになります。
- エキゾチック
- 特徴:ペルシャ猫のようなぺちゃんこで丸い顔と、短い毛が特徴です。性格はおとなしく、穏やかで、あまり鳴きません。
- 塗り方:ペルシャ猫と同じように、まん丸の顔とつぶらな目を意識して、優しく塗ってみましょう。
長い毛の猫たち(長毛種)
- ペルシャ
- 特徴:ぺちゃんこで平らな顔と、長くてフワフワな毛が特徴です。性格はおとなしく、のんびり屋です。
- 塗り方:毛のフワフワ感を出すために、短い線をたくさん描いたり、色を重ねてグラデーションになるように塗るといいでしょう。
- メインクーン
- 特徴:体がとても大きい猫で、「穏やかな巨人」と呼ばれています。フワフワで長い毛と、立派なしっぽが特徴的です。
- 塗り方:体は大きく、毛並みはフワフワとボリュームがあるように塗ると、迫力が出ます。
- ノルウェージャンフォレストキャット
- 特徴:フワフワでボリュームのある毛と、立派なたてがみが特徴です。寒い地域出身なので、寒さに強いです。
- 塗り方:毛がフワフワしている部分を、ブラシでとかすように長く線を引いて塗ると、よりリアルに見えます。
- ラグドール
- 特徴:大きな体と、フワフワでシルクのような美しい毛が特徴です。「ぬいぐるみ(ラグドール)」という名前の通り、抱っこするとおとなしくなります。愛情深く、とても甘えん坊な性格です。
- 塗り方:シャム猫と同じく、耳やしっぽ、足先が濃い色になる「ポイントカラー」が特徴です。目の色は美しい青色で塗ってみましょう。
- サイベリアン
- 特徴:メインクーンやノルウェージャンフォレストキャットと同じく、体が大きく、フワフワで長い毛が特徴です。とても賢く、活発で遊び好きです。
- 塗り方:毛がフワフワしている部分を、ブラシでとかすように長く線を引いて塗ると、よりリアルに見えます。
- ラガマフィン
- 特徴:ラグドールの血を引く、とても体が大きい猫です。フワフワで豊かな毛並みが特徴で、穏やかで甘えん坊な性格です。
- 塗り方:ラグドールと同じく、豊かな毛並みを意識して、フワフワになるように塗りましょう。毛の色や模様は、たくさんの種類があります。
猫の性格
猫は、種類によって性格が違うこともありますが、共通してこのような性格の子が多いです。
- マイペース:自分の好きな時に好きなことをする、自由気ままな子が多いです。
- ツンデレ:普段はそっけないふりをしていますが、たまに甘えてくる「ツンデレ」なところがたまらないです!
- 遊び好き:猫じゃらしやボールで遊ぶのが大好き! 狩りをする本能があるので、動くものに興味津々です。
- きれい好き:毎日、自分で体をなめて毛づくろいをしています。トイレもきれいにしないと使ってくれないこともあります。
- 賢い:人の言葉を理解したり、名前を覚えたりする賢さがあります。
猫との暮らしで大切なこと
猫と一緒に楽しく暮らすためには、いくつか大切なことがあります。
- ご飯:猫の年齢や体の大きさに合わせて、バランスの取れたご飯をあげましょう。
- トイレ:トイレはいつもきれいに保ってあげましょう。汚れているとストレスに感じてしまうこともあります。
- 毛のお手入れ:特に毛の長い猫は、毎日ブラシでとかしてあげると、毛玉になるのを防げますし、猫も喜びます。
- 遊びの時間:毎日、一緒に遊んであげる時間を作ってあげましょう。運動不足の解消になるし、猫との絆も深まります。
- 爪とぎ:猫は爪とぎをするのが大好きなので、爪とぎできる場所をいくつか用意してあげましょう。そうしないと、家具や壁で爪とぎをしてしまうかもしれません。
- 健康チェック:定期的に動物病院に連れて行って、健康チェックをしてもらいましょう。病気の早期発見にもつながるし、予防接種も忘れずに。
猫は、私たちにたくさんの癒しと笑顔をくれる、大切な家族です!
猫の色を塗るコツ
色の選び方:きみだけの猫を塗ろう!
猫のぬりえは、色々な毛の色や模様があるので、想像力を広げて自由に色を塗ることができます! 本物の猫の色を参考にしてもいいし、きみだけのオリジナルな猫にしても楽しいです!
- 基本の体の色:
- 猫の毛は、白、黒、茶色、オレンジ色(赤)、グレー(青)、そしてそれらの色が混ざった色など、たくさんの色があります。好きな色を選んで、猫のベースの色を塗りましょう。
- もし、白っぽい猫にしたいなら、少しだけ薄いグレーやクリーム色を混ぜて塗ると、真っ白よりも立体的に見えます。
- 模様の選び方と塗り方:
- 絵にしましま模様やブチ模様の線が描かれていたら、その線に沿って模様を塗りましょう。模様の色は、ベースの色よりも少し濃い色や、全然違う色を選ぶと、はっきりして見えます。
- しましま模様(タビー):
- 濃い色の線でしましま模様が描かれている場合は、その線をなぞるように、ベースの色よりも濃い色で塗りましょう。
- 例)アメリカンショートヘアのシルバータビーなら、薄いグレーをベースに、濃いグレーや黒でしましま模様を塗ってみましょう。
- 例)ブラウンタビーなら、茶色をベースに、濃い茶色でしましま模様を塗るといいです。
- おでこにある**「M」の字の模様**も忘れずに塗ってみましょう。
- ブチ模様:
- 白と黒のハチワレ(頭の部分がブチ模様で、おでこから鼻にかけて白い模様がある猫)や、白と茶色のミケ猫(白、黒、赤(オレンジ)の三色の猫)など、色々なブチ模様があります。
- ブチ模様は、境界線をはっきり塗ると、メリハリが出ます。
- ポイントカラー(サイアミーズやラグドールのように、体の先の部分だけ色が濃い猫のこと)
- 耳の先、しっぽの先、足の先、顔の一部が濃い色になるのが特徴です。
- 例えば、サイアミーズなら、体は薄いクリーム色や白い色にして、耳やしっぽ、足の先、顔の一部を焦げ茶色で塗ってみましょう。目は青色にすると、本物みたいです。
- 目の色:
- 猫の目は、金色、緑色、青色、茶色など、たくさんの色があります。好きな色を選んで塗りましょう。
- 目を塗る時は、キラキラと光っているように白い点をチョンと入れると、生き生きして見えます! 瞳は黒で、真ん中に小さく描きましょう。
- ロシアンブルーのぬりえなら、エメラルドグリーンの目を塗ってみると、とてもきれいです。
- 鼻と口:
- 鼻はピンク色や、毛の色に合わせて少し濃い色にすると可愛いです。
- 口は、線で描かれているので、濃いピンクや赤で塗ると、表情が出ます。
- 耳の中:
- 耳の中は、体の色よりも少し薄いピンク色にすると、柔らかい感じになります。
- ひげ:
- ひげは、そのまま白で残しておくか、薄いグレーなどでなぞるだけでも大丈夫です。あまり濃く塗ると、目立ってしまうので気をつけてください。
ふわふわ感を出す塗り方:毛並みを意識しよう!
ぬりえの絵には、猫の毛の向きを表すような線がたくさん描かれていることが多いです。この線をヒントに塗ると、ふわふわした毛並みを表現できます!
- 線の向きに沿って塗る:猫の体には、毛の生えている向きがあります。この絵の線は、その毛の向きを表しているので、線に沿って、細かく短い線で色を塗っていくと、毛並みのふわふわした感じが出ます。
- 例えば、お腹の毛は下に向かって、背中の毛は後ろに向かって生えているので、その方向に筆や色鉛筆を動かしてみましょう。
- 特に、**長毛種の猫(ペルシャ、メインクーン、ノルウェージャンフォレストキャット、ラグドール、サイベリアン、ラガマフィンなど)**を塗る時は、毛のフワフワ感を出すために、**長いストローク(一気に線を引くこと)で色を塗ってみたり、色を重ねてグラデーション(色がだんだん変わっていくこと)**になるように塗ってみるのもいいです。
- 力を変えて塗る:
- 毛が密集しているところや、影になっているところは、少し力を入れて濃い色で塗りましょう。
- お腹や、光が当たっている部分は、少し力を抜いて薄い色で塗ると、よりふわふわした立体感が出ます。
- 色を重ねる:
- 同じ色でも、薄く何回か重ねて塗ると、深みのある色になって、毛並みがよりリアルに見えます。
- 特に、しましま模様を塗る時に、ベースの色の上から模様の色を重ねると、より自然な仕上がりになります。
立体感を出す塗り方:「影」と「光」を意識しよう!
絵の中に、少し濃い線で描かれている部分があります。そこは「影」になる部分です。
- 影になる場所:
- 足の内側や、お腹の下側(地面に近いところ)
- あごの下や、首のあたり
- しっぽの根元や、体のくびれている部分
- こういったところに、メインの色より少し濃い色を塗ると、もっこりした立体感が出るのです!
- 光が当たる場所:
- 背中の真ん中や、おでこ、頬のように、光が当たりやすいところは、少し明るい色を残したり、薄い色を塗ったりすると、より立体的に見えます。
- 白い色を少し残しておくと、ツヤツヤした感じも出せます。
絵の具や色鉛筆、画材のコツ!
- 色鉛筆:
- 力を入れると濃く、力を抜くと薄く塗れるので、「影」と「光」の表現がしやすいです。
- 毛並みを表現するために、短い線をたくさん描くように塗りましょう。
- 同じ色でも、重ねて塗ると深みが出ます。
- 白い色鉛筆で、毛並みをなぞるように上から塗ると、毛が浮き上がって見える効果があります。
- クレヨン:
- 少し厚めに塗ると、ふわふわした感じが出せます。
- 指でこすると、色をぼかすこともできるので、色の境目を自然になじませてみましょう。
- 絵の具(水彩):
- 水をたくさん使うと薄く透けた感じに、水を少なくすると濃くはっきり塗れます。
- 毛並みを表現するには、細い筆を使って、一本一本毛を描くように塗ってみるのも面白いです。
- 乾いてからもう一度重ね塗りすると、色に深みが出ます。
ぬりえを楽しむためのヒント!
- 自由に表現しよう!
- 本物の猫の色にこだわらず、きみの「こんな猫がいたらいいな!」と思う色に塗っていいのです。カラフルな猫もとても楽しいです! ピンクのしましま模様の猫や、水色の猫だって素敵です!
- 背景を描き加えてみよう!
- 猫がどこにいるところ? 部屋の中? 庭? 空には太陽や雲? 背景を描き加えると、もっと絵が生き生きして、きみだけの物語が生まれます!
- 例えば、猫がお気に入りのクッションで寝ているところを描いたり、窓から外を眺めているところを描いたりするのもいいです。
- 色々な素材を試してみよう!
- 色鉛筆やクレヨン、絵の具以外にも、マジックペンやパステルなど、色々な画材を試してみるのも面白いです。
- キラキラのラメペンを使って、猫の目をキラキラさせてみるのも可愛いです!
- 猫の気持ちを想像してみよう!
- この猫は、どんな気持ちかな? 楽しいかな? 眠いのかな? ワクワクしているのかな? どんな表情にしたいか考えて色を塗ると、もっと気持ちがこもった絵になります。
- 目が光っているように塗ると、好奇心旺盛な感じが出せますし、少し目を細めて塗ると、リラックスしているように見えます。
きみの想像力と、自由な発想で、世界に一つだけの素敵な猫のぬりえを完成させてください!
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雑種1
-
雑種2
-
ペルシャ
-
スコティッシュフォールド
-
マンチカン
-
アメリカンショートヘア
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ラグドール
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メインクーン
-
サイアミーズ(シャム猫)