さくら餅の塗り絵
さくら餅の特徴
さくら餅は、桜の葉で餅菓子を包んだ日本の伝統的な和菓子で、春の季語やひな祭りの行事食として欠かせない存在です。最大の特徴は、塩漬けにされた桜の葉が放つ独特の香りと、中のあんこの甘さが生み出す絶妙な味のバランスにあります。
地域で異なる2つのスタイル
日本には大きく分けて「関東風」と「関西風」の2種類のさくら餅が存在します。
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関東風(長命寺)
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小麦粉などの生地を薄く焼いて、あんこをくるりと巻いたクレープ状の形が特徴です。
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江戸時代、隅田川沿いの長命寺の門番が、川の桜の葉を塩漬けにして餅を包み売り出したのが始まりとされています。
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関西風(道明寺)
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蒸したもち米を乾燥させて粗く砕いた「道明寺粉」を使用し、つぶつぶとした食感ともっちりした弾力が特徴の丸い形をしています。
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大阪府藤井寺市の「道明寺」で作られていた保存食が発祥です。
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桜の葉の役割
桜の葉を巻くのは、単なる飾りではなく、餅の乾燥を防ぎ、塩気で甘みを引き立て、特有の香りを移すという重要な役割があります。この香りは「クマリン」という成分によるものです。葉を食べるかどうかは個人の自由であり、一緒に食べて塩気との対比を楽しむことも、外して香りの移った餅だけを味わうことも正解とされています。
さくら餅の色を塗るコツ
より本物らしく、美味しそうに仕上げるためのポイントを紹介します。
1. 餅のみずみずしさと立体感
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グラデーションの活用: 全体を一色で塗らず、中心を淡いピンクに、端や影になる部分を濃いピンクに塗り分けると立体感が生まれます。
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関西風(道明寺)のツヤ: つぶつぶした質感がある場合は、ところどころ白く塗り残して「ハイライト」を入れると、もち米のツヤとみずみずしさが表現できます。
2. 桜の葉のリアルな質感
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こだわりの色選び: 鮮やかな緑色よりも、少し「くすんだ緑色」や「オリーブ色」を使うと、塩漬けされた葉のリアリティが増します。
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葉脈の描き込み: 葉の筋に沿って、さらに濃い深緑や茶色で細い線を入れると、葉のパリッとした質感が強調されます。
3. 器と演出で引き立てる
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お皿とのコントラスト: 餅のピンク色を引き立てるため、黒色の漆器風や明るいベージュの和皿に塗ると、全体が引き締まり季節感が際立ちます。
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小物へのこだわり: 添えられた菓子切りを木目調の茶色で塗るなど、細部まで質感を意識すると、春の和やかな茶席のような1枚に仕上がります。
さくら餅の豆知識
関東と関西で形が違う?
桜餅には2つの種類があるのを知っているかな?関東では小麦粉を焼いたクレープのような生地であんこを巻く「長命寺」、関西ではつぶつぶしたもち米であんこを包む「道明寺」が一般的なんだ。住んでいる場所によって形が違うなんて面白いね。
葉っぱは食べてもいいの?
外側に巻いてある葉っぱは、オオシマザクラという桜の葉を塩漬けにしたものだよ。柔らかいから、もちろんそのまま食べることができるんだ。葉っぱのしょっぱさが、あんこの甘さを引き立ててくれるから、一緒に食べるととっても美味しいよ。
葉っぱのすごい役割
葉っぱを巻くのには、飾り以外にも大切な理由があるんだ。お餅が乾いて固くなるのを防ぐ「乾燥防止」と、お餅に桜の良い匂いを移す「香り付け」の役割があるんだよ。昔の人の知恵が詰まっているんだね。
春を告げる和菓子
ピンク色のお餅と緑色の葉っぱの組み合わせは、まさに春の景色そのものだよね。ひな祭りの時期によく食べられるけれど、ひと口食べると口いっぱいに春の香りが広がって、幸せな気分になれるお菓子だよ。
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さくら餅 関東風
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さくら餅 関西風
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