本州の最北端、雄大な自然と美味しいりんごで知られる青森県。実は、世界的に有名な現代アートや、太古の昔から続く創造のエネルギー、そして日本一熱い祭りの魂にふれられる、唯一無二のアートスポットの宝庫なんです。
「青森に、親子で楽しめる美術館なんてあるのかな?」 そんな風に思っているパパさん、ママさん、ご安心ください!今回ご紹介するのは、ただ作品を鑑賞するだけではない、最高の体験と遊びにあふれた場所ばかりです。
巨大な犬の彫刻に会いに行ったり、街全体が美術館になったような場所を探検したり、大迫力のねぶたに圧倒されたり。子どもたちの「楽しい!」という歓声が聞こえてくるような、最高の休日が待っています。
本物のアートにふれる体験は、子どもたちの心に「すごい!」「おもしろい!」「きれい!」という素直な感動を芽生えさせます。それは、まっさらなぬりえの紙に、心ときめく色を発見する喜びに似ています。さあ、青森のアートな冒険へ出かけましょう!
目次
1. 白い迷宮と巨大な犬に会いに「青森県立美術館」
青森のアートを語る上で絶対に外せない、県のシンボル的な美術館です。世界的アーティスト・奈良美智さんの巨大な立体作品《あおもり犬》が有名で、この作品に会うためだけに訪れる人も少なくありません。
建築家・青木淳氏が設計した、地面を掘り下げて作られた白い凹凸の建物は、それ自体が探検心をくすぐるアート空間。まるで白い迷宮に迷い込んだような気分で、アートとの出会いを楽しめます。
親子におすすめのポイント
高さ8.5mもある巨大な《あおもり犬》は、見上げるほどの大きさに子どもも大人も圧倒されます。また、シャガールが手がけたバレエ「アレコ」の巨大な背景画も必見。その色彩の豊かさは、最高の色彩教育になります。空間そのものがユニークなので、館内を歩き回るだけでも楽しい発見がたくさんあります。
施設情報
- 住所: 〒038-0021 青森県青森市安田近野185
- 公式サイト: https://www.aomori-museum.jp/
2. 街全体が美術館!「十和田市現代美術館」
街全体を一つの美術館に見立てる「アーツ・トワダ」計画の中心施設。美術館の建物だけでなく、屋外の広場や通りにまで、草間彌生や奈良美智など、世界で活躍するアーティストたちのカラフルでポップな作品が点在しています。
親子におすすめのポイント
チェ・ジョンファの《フラワー・ホース》や、奈良美智の《夜露死苦ガール2012》など、屋外の作品はいつでも無料で見ることができます。アート作品を巡りながら街を散策するのは、まるで宝探しのよう。館内にも、思わず写真を撮りたくなるような、ユーモアと驚きに満ちた作品がたくさんあります。
施設情報
- 住所: 〒034-0082 青森県十和田市西二番町10-9
- 公式サイト: https://towadaartcenter.com/
3. ねぶた祭の魂を一年中体感!「ねぶたの家 ワ・ラッセ」
青森の夏を熱くする「ねぶた祭」。その主役である、巨大で色彩豊かな「ねぶた」を一年中体感できる施設です。館内には、実際に出陣した大型ねぶたが常設展示されており、その迫力と精巧な作りに圧倒されます。
ねぶた師たちが魂を込めて作り上げた「ねぶた」は、日本を代表する“民衆のアート”です。
親子におすすめのポイント
薄暗いホールに照明で浮かび上がる巨大なねぶたは、息をのむほどの美しさ。お祭りのお囃子が流れる中、360°ぐるりとねぶたを眺めることができます。ねぶたの顔に触れるコーナーや、お祭りで使われる楽器(太鼓や手振り鉦)にふれる体験コーナーもあり、五感でお祭りの熱気を感じられます。
施設情報
- 住所: 〒030-0803 青森県青森市安方1-1-1
- 公式サイト: http://www.nebuta.jp/warasse/
4. 縄文時代にタイムスリップ!「三内丸山遺跡センター」
日本最大級の縄文時代の集落跡「三内丸山遺跡」の魅力を伝える拠点施設。遺跡から出土した数多くの土器や土偶などを展示する「さんまるミュージアム」と、遺跡全体を体感できる野外展示で構成されています。
縄文の人々が作り出した、力強く、どこかユーモラスなデザインは、まさに日本の“デザインの原点”です。
親子におすすめのポイント
巨大な柱が立つ大型掘立柱建物や、竪穴住居が復元された広大な遺跡を歩けば、気分はすっかり縄文人。ミニ土偶作りや、縄文ポシェット作りなど、古代のものづくりを体験できるワークショップも大人気です(要予約)。歴史を学びながら、太古のアートにふれることができます。
施設情報
- 住所: 〒038-0031 青森県青森市三内丸山305
- 公式サイト: https://sannaimaruyama.pref.aomori.jp/
5. レンガ倉庫が現代アートの拠点に「弘前れんが倉庫美術館」
かつて酒造工場やシードル工場として使われていた歴史ある煉瓦倉庫を、美術館として再生させたユニークな施設。国内外の先進的な現代アートを紹介する企画展を中心に、地域の歴史や文化とアートをつなぐプログラムを展開しています。
親子におすすめのポイント
古い建物の記憶を残しつつ、現代的なデザインが融合した美しい空間は、歩いているだけでワクワクします。天井の高い広大な展示室で見るダイナミックな現代アートは、子どもたちの固定概念を打ち破るような、新しい発見に満ちています。弘前城公園の散策とあわせて訪れるのがおすすめです。
施設情報
- 住所: 〒036-8188 青森県弘前市吉野町2-1
- 公式サイト: https://www.hirosaki-moca.jp/
まとめ
親子で楽しむ青森県のおすすめ美術館5選、いかがでしたでしょうか?
世界に誇る現代アートから、日本一熱い祭りの魂、そして遥か縄文時代の創造力まで、青森県には子どもたちの感性のスイッチを押してくれる、力強く、多種多様なアートスポットが満載です。
アートは決して難しいものではなく、私たちの身の回りにあふれています。親子で一緒に心を動かし、会話を楽しむ時間こそが、子どもの感性を豊かに育む最高の栄養になります。
次の休日は、魅力いっぱいの青森県で、アートな発見の旅に出かけてみませんか?きっと、家族みんなの笑顔が輝く、創造的な一日が待っていますよ。