てるてる坊主の塗り絵

難易度:
~

てるてる坊主の特徴(とくちょう)

てるてる坊主(ぼうず)とは?日本(にっぽん)の伝統的(でんとうてき)なお天気人形(てんきにんぎょう)

てるてる坊主(ぼうず)は、翌日(よくじつ)の晴天(せいてん)を願(ねが)い、窓辺(まどべ)や軒下(のきした)に吊(つ)るす日本固有(にっぽんこゆう)の風習(ふうしゅう)・お人形(にんぎょう)です。主(おも)に白(しろ)い布(ぬの)や紙(かみ)(ティッシュペーパーなど)を使(つか)って作(つく)られ、現代(げんだい)でも遠足(えんそく)や運動会(うんどうかい)、旅行(りょこう)などの大切(たいせつ)な行事(ぎょうじ)の前日(ぜんじつ)に子供(こども)たちが手作(てづく)りする定番(ていばん)のアイテムとして広(ひろ)く親(した)しまれています。

起源(きげん)と歴史(れきし):中国(ちゅうごく)の伝承(でんしょう)「掃晴娘(サオチンニャン)」

てるてる坊主(ぼうず)のルーツは、中国(ちゅうごく)の古(ふる)い伝説(でんせつ)に登場(とうじょう)する「掃晴娘(サオチンニャン)」という紙人形(かみにんぎょう)にあるとされています。 これは、ほうきを持(も)った女(おんな)の子(こ)の人形(にんぎょう)で、「ほうきで天(てん)の悪(わる)い雲(くも)を払(はら)い、青空(あおぞら)を呼(よ)び寄(よ)せる」という祈(いの)りが込(こ)められていました。この風習(ふうしゅう)が平安時代(へいあんじだい)から江戸時代(えどじだい)にかけて日本(にっぽん)へと伝(つた)わり、現在(げんざい)のてるてる坊主(ぼうず)の原型(げんけい)になったと言(い)われています。

名前(なまえ)の由来(ゆらい)と日本(にっぽん)での発展(はってん)

日本(にっぽん)に伝わった当初(とうしょ)は、中国(ちゅうごく)と同(おな)じように女(おんな)の子(こ)の姿(すがた)をしていましたが、江戸時代中期(えどじだいちゅうき)ごろには「お坊(ぼう)さん」の姿(すがた)へと変化(へんか)しました。 当時(とうじ)の日本(にっぽん)では、祈祷(きとう)によって天気(てんき)を変(か)える力(ちから)を持つお坊(ぼう)さん(修験者(しゅげんしゃ)や僧侶(そうりょ))への信仰(しんこう)が厚(あつ)かったため、頭(あたま)を丸(まる)めたお坊(ぼう)さんの形(かたち)に見(み)立(た)てて「てるてる坊主(ぼうず)(照る照る法師(ほうし))」と呼ばれるようになったと伝えられています。

正(ただ)しい飾(かざ)り方(かた)と伝統的(でんとうてき)な作法(さほう)

現代(げんだい)では最初(さいしょ)から可愛(かわい)い顔(かお)を描(か)くことが多(おお)いですが、伝統的(でんとうてき)な作法(さほう)には面白(おもし)いルールが存在(そんざい)します。

  • 最初(さいしょ)は顔(かお)を描かない: 作(つく)った時点(じてん)では顔(かお)(特(とく)に目(め))を描かずに吊(つ)るすのが本来(ほんらい)の習(なら)わしです。

  • 晴(は)れたら顔(かお)を描(か)き入(い)れる: 願(ねが)いが叶(かな)って見事(みごと)に晴(は)れた際(さい)、感謝(かんしゃ)を込(こ)めて瞳(ひとみ)や口(くち)を描(か)き入(い)れます(だるまの目(め)入(い)れに似(に)た文化(ぶんか)です)。

  • お礼(れい)をして処分(しょぶん)する: 晴(は)れた後(あと)は、お人形(にんぎょう)にお酒(さけ)を供(そな)えたり頭(あたま)からお酒(さけ)をかけたりした後(あと)に、川(かわ)に流(なが)して供養(くよう)していました(現代(げんだい)ではゴミとして処分(しょぶん)する際(さい)、感謝(かんしゃ)の気持(きも)ちを込(こ)めて塩(しお)を振(ふ)るなどの方法(ほうほう)があります)。

  • 逆(さか)さまに吊(つ)るすと「雨乞(あまご)い」になる: あえて逆(さか)さまに吊(つ)るすことで、雨(あめ)を降(ふ)らせてほしいと願う「ふれふれ坊主(ぼうず)」や「さかさ坊主(ぼうず)」という風習(ふうしゅう)もあります。

海外(かいがい)での認知(にんち)と英語表現(えいごひょうげん)

てるてる坊主(ぼうず)は日本独自(にっぽんどくじ)のユニークな文化(ぶんか)であるため、海外(かいがい)でもそのまま「Teruteru-bozu」として紹介(しょうかい)されることが増(ふ)えています。 英語(えいご)でその役割(やくわり)を説明(せつめい)する際(さい)には、「Weather doll(お天気人形(てんきにんぎょう))」や「Sunny doll(太陽(たいよう)の人形(にんぎょう))」、または「A paper doll used to pray for fine weather」などと表現(ひょうげん)されます。

てるてる坊主の色(いろ)を塗(ぬ)るコツ

白(しろ)い布(ぬの)やティッシュの質感(しつかん)を表現(ひょうげん)する陰影(いんえい)テクニック

てるてる坊主(ぼうず)の体(からだ)は「白(しろ)」が基本(きほん)ですが、塗(ぬ)り絵(え)で白(しろ)を表現(ひょうげん)するには「影(かげ)」の使(つか)い方(かた)が鍵(かぎ)となります。

  • 真っ白(しろ)に残(のこ)す部分(ぶぶん)を作る: 光(ひかり)が当(あ)たっている頭(あたま)のてっぺんや、お洋服(ようふく)の膨(ふく)らんでいる部分(ぶぶん)は紙(かみ)の白(しろ)さをそのまま活(い)かします。

  • 淡(あわ)い色(しょく)で影(かげ)を入(い)れる: 首元(くびもと)の結び目(め)の下(した)や、布のしわが寄っている部分(ぶぶん)に、「薄(うす)い水色(みずいろ)」「ライトグレー」「ラベンダー色(しょく)(薄(うす)い紫(むらさき))」を優(やさ)しく乗(の)せてみてください。これだけで、布がふんわりと垂(た)れ下(さ)がっている柔(やわ)らかな立体感(りったいかん)が生(う)まれます。

リボンや衣服(いふく)のパーツを彩(いろど)る配色(はいしょく)バリエーション

イラストに描かれたてるてる坊主(ぼうず)たちは、それぞれ異(こと)なるアクセサリーやお洋服(ようふく)をまとっています。個性(こせい)に合(あ)わせてカラフルに塗(ぬ)り分(わ)けましょう。

  • アクセサリーの強調(きょうちょう): 首元(くびもと)の大(おお)きなリボン、ネクタイ、頭(あたま)にちょこんと乗った帽子(ぼうし)や、星(ほし)・花(はな)の髪飾(かみかざ)りには、「赤(あか)」「ピンク」「黄色(きいろ)」「オレンジ」などの鮮(あざ)やかな暖色系(だんしょくけい)を使(つか)うと、キャラクターとしての可愛さが引(ひ)き立(た)ちます。

  • デザインの工夫(くふう): 服(ふく)にドット(水玉(みずたま))模様(もよう)やハートマーク、ストライプが描かれている場合(ばあい)は、隣(とな)り合(あ)う色(しょく)とのコントラスト(明暗(めいあん)の差(さ))を意識(いしき)してポップに仕上(しあ)げると元気(げんき)な印象(いんしょう)になります。

背景(はいけい)の空(そら)や虹(にじ)のグラデーション表現(ひょうげん)

てるてる坊主(ぼうず)の後(うし)ろに広がる空(そら)や虹(にじ)は、作品全体(さくひんぜんたい)の雰囲気(ふんいき)を決定(けってい)づける重要(じゅうよう)な要素(ようそ)です。

  • 虹(にじ)の7色(しょく)を丁寧(ていねい)に: 綺麗(きれい)なアーチを描(か)く虹(にじ)は、外側(そとがわ)から「赤(あか)・オレンジ・黄(き)・緑(みどり)・水色(みずいろ)・青(あお)・紫(むらさき)」の順(じゅん)に、色鉛筆(いろえんぴつ)の角(かど)を使(つか)って細(こま)かく塗(ぬ)り分(わ)けていきましょう。色(しょく)が隣(とな)り合(あ)う部分(ぶぶん)を少(すこ)しだけ重(かさ)ねて薄くぼかすと、リアルな虹(にじ)の質感(しつかん)が表現(ひょうげん)できます。

  • お日(ひ)さまと青空(あおぞら): 雲(くも)の間(あいだ)から覗(のぞ)くお日(ひ)さまは、まばゆい「黄色(きいろ)」や「オレンジ」で力強(ちからづよ)く塗(ぬ)ります。空全体(そらぜんたい)は、上部(じょうぶ)を濃(こ)い青色(あおいろ)にし、地面(じめん)に向(む)かってだんだん薄(うす)い水色(みずいろ)へとグラデーションさせると、雨雲(あまぐも)が去(さ)って晴(は)れ渡(わた)っていく爽(さわ)やかな空気感(くうきかん)が出(だ)せます。

窓辺(まどべ)の風景(ふうけい)や周囲(しゅうい)のキャラクターの塗(ぬ)り方(かた)

窓枠(まどわく)から外(そと)の景色(けしき)を覗き込んでいる男(おとこ)の子(こ)と女(おんな)の子(こ)、あるいは縁側(えんがわ)から見(み)える大自然(だいしぜん)など、構図(こうず)に合(あ)わせた塗(ぬ)り方(かた)のポイントです。

  • 奥行(おくゆ)きを意識(いしき)した塗(ぬ)り分(わ)け: 手前(てまえ)にある窓枠(まどわく)や部屋(へや)の中(なか)にある本(ほん)、観葉植物(かんようしょくぶつ)などは少(すこ)し濃(こ)いめのしっかりとした色(しょく)で塗(ぬ)ります。逆(ぎゃく)に、窓(まど)の外(そと)に見(み)えるヨーロッパ風(ふう)の港町(みなとまち)や、日本(にっぽん)の美(うつく)しい棚田(たなだ)(田(た)んぼ)などの遠景(えんけい)は、少(すこ)し優(やさ)しく淡(あわ)いトーンで塗(ぬ)ることで、空気遠近法(くうきえんきんほう)による見事(みごと)な奥行(おくゆ)きが生(う)まれます。

  • 自然(しぜん)の色彩(しきさい): 背景(はいけい)に描かれた森(もり)や田畑(たはた)には、単(たん)なる緑色(みどりいろ)だけでなく「黄緑(きみどり)」や「オリーブグリーン」などを混(ま)ぜることで、夏(なつ)の瑞々(みずみず)しい植物(しょくぶつ)の息吹(いぶき)が表現(ひょうげん)できます。手前(てまえ)のひまわりやラベンダーなどの花々(はなばな)には、鮮(あざ)やかな黄色(きいろ)や紫(むらさき)を入(い)れて画面(がめん)を華(はな)やかに飾(かざ)りましょう。

てるてる坊主の豆知識(まめちしき)

最初(さいしょ)は「顔(かお)を描かない」のが正解(せいかい)?

てるてる坊主(ぼうず)を作る時(とき)、最初(さいしょ)から可愛(かわい)いお顔(かお)を描(か)くことが多(おお)いよね。でも実(じつ)は、作るときは顔(かお)を描かないのっぺらぼうの状態(じょうたい)で吊(つ)るすのが昔(むかし)からの作法(さほう)なんだ。願(ねが)いが叶(かな)って無事(ぶじ)に晴(は)れた後(あと)に、感謝(かんしゃ)を込(こ)めてお顔(かお)を描(か)き入(い)れてあげていたんだよ。

もともとは「女(おんな)の子(こ)」だった!?

日本(にっぽん)のてるてる坊主(ぼうず)はお坊(ぼう)さんの姿(すがた)をしているけれど、ルーツとなった中国(ちゅうごく)の伝説(でんせつ)では掃晴娘という女(おんな)の子(こ)だったんだ。手(て)に持(も)ったほうきで雨雲(あまぐも)をパパッと掃(は)き出す、とっても優(やさ)しくて賢(かしこ)い女(おんな)の子(こ)の切(き)り絵(え)が始(はじ)まりだと言(い)われているよ。

なぜ「お坊(ぼう)さん」の姿(すがた)になったの?

中国(ちゅうごく)から日本(にっぽん)に伝わってきた時(とき)、日本(にっぽん)では天気(てんき)の予測(よそく)やお祈(いの)りをするのがお坊(ぼう)さんだったから、女(おんな)の子(こ)からお坊(ぼう)さんの姿(すがた)へと変わっていったんだ。最初(さいしょ)は照る照る法師(ほうし)という名前(なまえ)で呼ばれていたんだよ。

逆(さか)さまに吊(つ)るすとどうなる?

もしもうっかり逆(さか)さまに吊るしてしまうと、逆(ぎゃく)さ坊主(ぼうず)と呼ばれて、逆(ぎゃく)に雨(あめ)を降(ふ)らせるおまじないになってしまうんだ。雨(あめ)が降ってほしい時(とき)にはわざと逆(さか)さまに吊(つ)るすこともあるけれど、晴(は)れてほしい時(とき)は真っ直ぐ吊るされているかよく確認(かくにん)しようね。

晴(は)れた後(あと)のお片付(かたづ)け

昔(むかし)の日本(にっぽん)では、お天気(てんき)が晴(は)れた後(あと)はてるてる坊(ぼう)主(おも)にお顔(かお)を描(か)き、お酒(さけ)を添(そ)えてから川(かわ)へ流(なが)してありがとうを伝えていたんだ。今(いま)は川(かわ)に流すことはできないけれど、お天気(てんき)を晴(は)れにしてくれてありがとうと心(こころ)の中(なか)で感謝(かんしゃ)しながら大切(たいせつ)にお片付(かたづ)けしようね。