姫路城の塗り絵

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姫路城の特徴(とくちょう)

白(しろ)いお城(じょう)「白鷺城(しらさぎじょう)」

姫路城(ひめじじょう)は兵庫県姫路市(ひょうごけんひめじし)にある、日本(にっぽん)でいちばん有名(ゆうめい)なお城(じょう)のひとつだよ。壁(かべ)も屋根(やね)のふちも真っ白(しろ)で、羽(はね)を広(ひろ)げた白(しろ)いサギのように見(み)えることから、白鷺城(しらさぎじょう)とも呼(よ)ばれているんだ。
白(しろ)いのはかざりのためだけじゃない。漆喰(しっくい)という材料(ざいりょう)を、壁(かべ)だけでなく柱(はしら)や屋根(やね)のすきまにまでぬり固(かた)めてあるんだ。漆喰(しっくい)は火(ひ)に強(つよ)いので、火事(かじ)や火矢(ひや)から建物(たてもの)を守(まも)る役(やく)に立(た)っていたんだよ。

日本(にっぽん)で最初(さいしょ)の世界遺産(せかいいさん)

姫路城(ひめじじょう)は1993年(ねん)に、日本(にっぽん)で初(はじ)めて世界文化遺産(せかいぶんかいさん)に登録(とうろく)された建物(たてもの)のひとつだよ。今(いま)のような姿(すがた)になったのは、池田輝政(いけだてるまさ)という大名(だいみょう)が1601年(ねん)から8年(ねん)もかけて大工事(だいこうじ)をしたから。400年以上前(ねんいじょうまえ)の建物(たてもの)が、そのまま残(のこ)っているんだ。
大天守(だいてんまもる)と小天守(こてんまもる)、それをつなぐ渡櫓(わたりやぐら)など8つの建物(たてもの)が国宝(こくほう)になっているよ。

外(そと)から見(み)ると5階(きざはし)、中(なか)は7つ

大天守(だいてんまもる)は、外(そと)から見(み)ると屋根(やね)が5つ重(かさ)なって見(み)えるんだ。でも中(なか)に入(はい)ると6階(きざはし)と地下(ちか)1階(きざはし)になっていて、外(そと)から数(かぞ)えた数(かず)と合(あ)わないんだ。
これは、屋根(やね)と屋根(やね)の間(あいだ)にかくれた階(きざはし)があるから。敵(てき)からは何階(なんがい)建(だ)てか分(わ)かりにくくなるし、見た目(め)もどっしりと美(うつく)しくなるよ。見せ方(かた)の工夫(くふう)なんだね。

戦争(せんそう)でも焼(や)けなかった

1945年(ねん)、姫路(ひめじ)の町(まち)は空襲(くうしゅう)を受(う)けて焼(や)け野原(のはら)になった。そのとき、大天守(だいてんまもる)の最上階(さいじょうかい)にも焼夷弾(しょういだん)が飛(と)びこんだんだ。
ところが、その爆弾(ばくだん)は不発(ふはつ)だった。もし爆発(ばくはつ)していたら、今(いま)の姫路城(ひめじじょう)は残(のこ)っていない。奇跡(きせき)のように生(い)きのこった建物(たてもの)なんだよ。

春(はる)は桜(さくら)の名所(めいしょ)

姫路城(ひめじじょう)は「日本(にっぽん)さくら名所(めいしょ)100選(せん)」にも選(えら)ばれた、桜(さくら)の名所(めいしょ)でもあるんだ。城(じょう)のまわりにはソメイヨシノやシダレザクラなどおよそ1000本(ぽん)の桜(さくら)が植(う)えられていて、見ごろは3月(がつ)の終(お)わりから4月(がつ)の初(はじ)めごろ。
真っ白(しろ)なお城(じょう)と、うすいピンクの桜(さくら)がならぶ景色(けしき)は、この時期(じき)だけのもの。背景(はいけい)つきの塗(ぬ)り絵(え)は、この春(はる)の姫路城(ひめじじょう)をもとにしているよ。

屋根(やね)の上(うえ)のしゃちほこ

いちばん上(うえ)の屋根(やね)の両(りょう)はしに、しっぽを上(うえ)に向(む)けた魚(さかな)のようなかざりが載(の)っているね。これがしゃちほこだよ。
シャチホコは、水(みず)をふき出(だ)して火(ひ)を消(け)すと言(い)い伝(つた)えられてきた想像上(そうぞうじょう)の生(い)き物(もの)。火事(かじ)から建物(たてもの)を守(まも)るおまもりとして、お城(じょう)の屋根(やね)に置(お)かれているんだ。

姫路城の色(いろ)を塗(ぬ)るコツ

白(しろ)い壁(かべ)は「塗(ぬ)らない」

姫路城(ひめじじょう)でいちばん大事(だいじ)なのは、壁(かべ)を白(しろ)いまま残(のこ)すことだよ。真っ白(しろ)だからこその「白鷺城(しらさぎじょう)」なんだ。
かげになる部分(ぶぶん)にだけ、うすい水色(みずいろ)やうすいグレーを軽(かる)く入(い)れてみよう。それだけで、白(しろ)いまま立体的(りったいてき)に見(み)えるよ。全体(ぜんたい)を塗(ぬ)ってしまうと白鷺(しらさぎ)には見えなくなってしまうんだ。

屋根(やね)はグレー、下(した)ほど濃(こ)く

屋根(やね)は瓦(かわら)でできていて、青(あお)みがかったグレーをしているよ。
コツは、屋根(やね)の上(うえ)のほうを明(あか)るく、下(した)のほう(のき先(さき)に近(ちか)いところ)を濃(こ)く塗(ぬ)ること。反(そ)り返(かえ)った形(かたち)がぐっと出(で)てくるよ。屋根(やね)は面(めん)が広(ひろ)いので、色(いろ)えんぴつを寝(ね)かせて、うすい層(そう)を重(かさ)ねるときれいに塗(まみ)れるよ。

しゃちほこは金色(きんいろ)じゃない

まちがえやすいのがここだよ。しゃちほこを金色(きんいろ)に塗(ぬ)りたくなるけれど、姫路城(ひめじじょう)のしゃちほこは瓦(かわら)でできていて、屋根(やね)と同(おな)じグレーなんだ。金色(きんいろ)のしゃちほこで有名(ゆうめい)なのは名古屋城(なごやじょう)だよ。
どうしても金色(きんいろ)にしたいときは、黄土色(おうどいろ)をぬってから片側(かたがわ)だけ茶色(ちゃいろ)を重(かさ)ねてみよう。

窓(まど)とかべの区切(くぎ)りは細(ほそ)い線(せん)で

たてに細長(ほそなが)い窓(まど)がたくさんならんでいるね。ここはえんぴつの先(さき)をとがらせてから塗(ぬ)ろう。先(さき)が丸(まる)いままだとはみ出(だ)してしまうよ。
窓(まど)の中(なか)は濃(こ)いグレーか、こげ茶にしよう。白(しろ)い壁(かべ)とのコントラストが出(で)て、絵(え)がしまるよ。

桜(さくら)と松(まつ)がある1枚(まい)は

背景(はいけい)つきの絵(え)は、手前(てまえ)を濃(こ)く、おくをうすく塗(ぬ)るのがコツだよ。手前(てまえ)の松(まつ)は濃(こ)い緑(みどり)、おくの木(き)はうすい黄緑(きみどり)にすると、おくゆきが出(で)るよ。
桜(さくら)はピンク一色(いっしょく)にせず、花(はな)のかたまりのふちだけ少(すこ)し濃(こ)くすると、ふんわりして見(み)えるよ。石垣(いしがき)は灰色(はいいろ)に少(すこ)しだけ茶色(ちゃいろ)を重(かさ)ねると、石(いし)らしくなるよ。

姫路城の豆知識(まめちしき)

白(しろ)いのは、火(ひ)に強くするため

姫路城(ひめじじょう)の白(しろ)さは、見た目(め)のためだけではないんだ。漆喰(しっくい)という、貝(かい)がらや石灰(せっかい)から作(つく)る白(しろ)い材料(ざいりょう)を、壁(かべ)だけでなく柱(はしら)や屋根(やね)のつなぎ目(め)にまでぬり固(かた)めてあるんだ。
漆喰(しっくい)は火(ひ)に強(つよ)いので、火矢(ひや)を打(う)ちこまれても燃(も)え広がりにくい。木(き)でできたお城(じょう)を守(まも)るための、昔(むかし)の人(ひと)の知恵(ちえ)なんだよ。

階段(かいだん)の数(かず)がちがう

天守(てんしゅ)の中(なか)は、階(きざはし)によって階段(かいだん)の急(きゅう)さや形(かたち)がちがう。上(うえ)に行(い)くほど段(だん)が急(きゅう)になり、幅(はば)もせまくなるんだ。
これは、攻(せ)めこんできた敵(てき)が上(のぼ)りにくいようにするため。ほかにも、鉄砲(てっぽう)や弓(ゆみ)を撃(う)つための狭間(はざま)という小(ちい)さな穴(あな)が壁(かべ)じゅうに開(ひら)いていて、お城全体(しろぜんたい)が戦(たたか)うための仕組(しく)みでできているんだよ。

迷路(めいろ)のような道(みち)

入口(いりぐち)から天守(てんしゅ)までの道(みち)は、まっすぐ進(すす)めないようになっているんだ。門(もん)をくぐるたびに右(みぎ)へ左(ひだり)へと折(お)れ曲(ま)がり、坂(さか)を上(うえ)ったり下(くだ)ったりするんだ。
敵(てき)が攻(せ)めてきたときに、まっすぐ天守(てんしゅ)にたどりつけないようにするための工夫(くふう)。今(いま)は観光客(かんこうきゃく)がその道(みち)を歩(ある)けるけれど、初(はじ)めて行(い)くと本当(ほんとう)に迷(まよ)いそうになるよ。

6年(ねん)かけたお色直(いろなお)し

2009年(ねん)から2015年(ねん)まで、姫路城(ひめじじょう)は「平成(へいせい)の大修理(だいしゅうり)」という大(おお)きな工事(こうじ)をしていたんだ。屋根(やね)の瓦(かわら)をすべておろし、漆喰(しっくい)をぬり直(なお)した。
工事(こうじ)が終わった直後(ちょくご)は、白(しろ)さが際立(きわだ)っていて「白(しろ)すぎる城(じょう)」と話題(わだい)になったよ。時間(じかん)がたつと少(すこ)し落(お)ち着(つ)いた白(しろ)になるよ。今(いま)、写真(しゃしん)で見(み)る姫路城(ひめじじょう)の白(しろ)さは、このときによみがえったものなんだ。