どんぐり拾いの塗り絵
どんぐり拾いの特徴
秋の雑木林は、宝の山
どんぐり拾いは、10月から11月ごろに、公園や雑木林、幼稚園や小学校の遠足で行われる秋のお楽しみだよ。
「どんぐり」という名前の木はないって知っていたかな。クヌギ、コナラ、マテバシイ、シラカシ、スダジイ。こうしたブナ科の木の実を、まとめてどんぐりと呼んでいるんだ。
だから、どんぐりの形は木によってぜんぜんちがう。拾い集めて並べてみると、それがよく分かるよ。
ぼうしの名前は「殻斗」
どんぐりの上にかぶさっている、ざらざらのぼうし。あれには殻斗という名前があるんだ。
殻斗は、花のときに実を守っていた部分が固くなったもの。枝についているあいだは実をつつんでいて、熟すとぽろりと実だけが落ちるよ。
地面を見ると、ぼうしつきのもの、実だけのもの、ぼうしだけのものが、ばらばらに落ちているよ。塗り絵でも、この3つを描き分けているよ。
クヌギとコナラは、ここでちがう
公園でいちばんよく見つかるのが、クヌギとコナラだよ。見分け方はかんたん。
クヌギは、実がまんまるで大きい。殻斗は細いひげのような鱗片が、もじゃもじゃと外へ向いているんだ。
コナラは、実が細長い卵の形。殻斗はうろこを重ねたような、こまかい模様になっているよ。
2つ拾って並べれば、ひとめでちがいが分かるはずだよ。
クヌギは2年がかりで実る
じつはクヌギのどんぐりは、花が咲いてから実るまでに2年かかるんだ。
1年目の秋はまだ小さな粒のまま冬をこして、2年目の秋にようやく大きくなって落ちる。
コナラは1年で実るので、同じ雑木林でも、木によって時間のかかり方がちがうんだよ。
拾ったどんぐりが、2年ぶんの時間をかけて育ったものかもしれないと思うと、少し見え方が変わるよね。
持ち帰ったら、まず虫の対策
どんぐりの中には、虫の幼虫が入っていることがあるよ。しばらく置いておくと、小さな穴を開けて出てくるんだ。
これをふせぐには、拾ったその日にお湯で5分ほどゆでるか、ふくろに入れて1週間ほど冷凍するといいよ。
そのあと風通しのよいところでよく乾かせば、こまや、やじろべえ、マラカスにして長く遊べるんだ。
どんぐり拾いの色を塗るコツ
ぼうしと実で、色を変える
どんぐりをきれいに見せるコツは、殻斗と実で色を変えることだよ。
実はつやのある茶色、殻斗はもっと灰色っぽい茶色。この2つを分けるだけで、ぐっとどんぐりらしくなるよ。
実のまん中を少し白く残しておくと、つるんと光っているように見えるよ。
クヌギのぼうしは、線を1本ずつ
クヌギの殻斗は、細いひげがもじゃもじゃ出ているところが見せ場だよ。
ここは面をぬりつぶさず、1本ずつ線をなぞるように色をのせるといいんだ。
コナラの殻斗は、うろこの模様に沿って、こい茶色とうすい茶色を交互においてみて。同じ茶色でも、質感のちがいが出るよ。
どんぐりを全部同じ色にしない
地面のどんぐりをぜんぶ同じ茶色でぬると、のっぺりしてしまうよ。
こげ茶、茶色、うすい茶色、少し赤みのある茶色。4色くらいを、となり合わないようにおいていくと、たくさん落ちている感じが出るんだ。
まだ青いどんぐりが1つか2つまざっていてもいいよ。実際、緑色のまま落ちているものもあるからね。
落ち葉は木ごとに色を変える
クヌギの葉は細長くてギザギザ、コナラの葉は先が広い卵の形。この2つは色も変えてみよう。
クヌギはこげ茶、コナラは黄土色。そこにイチョウの黄色とモミジの赤をまぜると、雑木林の地面らしくなるよ。
地面そのものはうすい茶色で軽くぬるか、白いまま残しておくと、拾ったどんぐりが目立つんだ。
どんぐり拾いの豆知識
葉つきの枝が落ちていたら、犯人は虫
秋の地面に、緑の葉がついたままの小枝が、どんぐりごと落ちていることがあるよ。強い風でもないのに、なぜだろう。
これはハイイロチョッキリというゾウムシのしわざなんだ。
メスは長い口でどんぐりに穴をあけて卵を産み、そのあと枝を切り落とす。幼虫は落ちたどんぐりを食べて育ち、地面にもぐって冬をこす。
枝を切るのは、どんぐりを早く地面へ落とすためだと考えられているよ。切り口を見ると、ナイフで切ったようにすっぱりしているんだ。
どんぐりは、渋くて食べられない?
クヌギやコナラのどんぐりにはタンニンが多く、そのままでは渋くて食べられないよ。
でも、スダジイやマテバシイはタンニンが少なくて、炒るとそのまま食べられるんだ。味は小さな栗に近いよ。
縄文時代の人たちは、渋いどんぐりも水にさらしてアクをぬき、粉にして食べていたことが分かっているんだ。
どんぐりは、大昔の日本では大事な主食のひとつだったんだ。
名前の由来は「こま」から
「どんぐり」という言葉の由来には、いくつかの説があるよ。
有名なのは、どんぐりを回して遊ぶこまから来たという説。こまを意味する古い言葉「つむぐり」がなまって、どんぐりになったと言われているんだ。
漢字で書くと「団栗」。まるい栗、という意味だね。
じっさい、どんぐりに軸をさして回すこまは、いまでも秋の定番の遊びだよ。
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