アブラゼミの塗り絵
アブラゼミの特徴
夏の主役!アブラゼミとは?
アブラゼミは、日本の夏に街の中でも公園でも一番よく見かける、みんなにとってもっともお馴染みのセミだよ。ジリジリジリ…とうだるような大きな鳴き声を聞くと、「本格的な夏が来たな!」と感じる人も多いよね。日本の夏の風物詩には絶対に欠かせない、元気いっぱいの昆虫なんだ。
名前の由来と英語での呼び方
「アブラ(油)」という少し変わった名前は、その鳴き声が「大きなお鍋で油をパチパチと揚げているときの音」に似ているから、という説が有名だよ。 英語では「Large brown cicada(ラージ・ブラウン・シカーダ)」と呼ばれているんだ。直訳すると「大きな茶色いセミ」という意味で、見た目の特徴がそのまま名前になっているんだね。
いつ見れるの?活動のシーズン
アブラゼミが姿を現して元気に鳴き叫ぶのは、主に7月から9月頃の真夏の季節だよ。特に8月の太陽がピカピカに輝く熱い日に、一番たくさんのセミたちが大合唱を繰り広げるんだ。
どこに住んでいるの?見られる地域
北海道の南部から、本州、四国、九州、そして沖縄まで、日本全国のいたるところに広く住んでいるよ。深い山の中だけでなく、都会のアスファルトの近くにある街路樹や、学校の校庭、お家の庭の木など、人間が暮らす場所のすぐ近くにもたくさん住んでいる身近な生き物なんだ。
なにを食べて大きくなるの?
-
大人のセミ(成虫): サクラやケヤキ、ナシなどの木の幹に、ストローのような細長いお口をグッと刺して、栄養たっぷりの「樹液」を美味しそうに吸うんだ。
-
赤ちゃんのとき(幼虫): 長い間土の中で暮らす幼虫のときは、木の根っこにお口を刺して、根っこを流れる汁を吸ってもぐもぐ大きくなるんだよ。
どれくらい生きるの?寿命の秘密
昔は「大人になって地上に出てからは1週間しか生きられない」とよく言われていたけれど、最近の研究では、天敵の鳥やカマキリに襲われなければ、野生でもだいたい2週間から3週間くらいは生きられることが分かってきたんだ。 でも、その前の幼虫の時期は、暗い土の中で約3年から5年もの長い間を過ごしているんだよ。何年間も土の中で準備をして、やっと大好きな夏のお空へ飛び出してこられるんだね。
世界的にも珍しい!?不透明な「茶色い羽」
アブラゼミの最大の特徴であり、世界一自慢できるポイントが、「羽が全体的に透けない茶色(不透明)であること」なんだ。 実は、世界中にいるセミのほとんどは、ミンミンゼミやツクツクボウシのように、ガラスみたいに透き通った透明な羽を持っているんだよ。アブラゼミのように、羽全体にしっかりと色があって透けないセミは、世界的に見るととっても珍しくて貴重なんだ。この茶色い羽には、黒や緑の細かなまだら模様が入っていて、木の皮に止まると完全に景色に溶け込める、素晴らしいカモフラージュ(隠れみの術)になっているんだね。
神秘的な夜のドラマ!「羽化」の瞬間
アブラゼミの幼虫は、夏のある日の夕方、土の中からモゾモゾと這い出てきて、お気に入りの木や草の葉っぱを一生懸命に登り始めるんだ。 そして夜になると、背中がパカッと縦に割れて、中から白くてちょっぴり神秘的な緑色をした、とっても綺麗な大人のセミがゆっくりと時間をかけて出てくるんだよ。これが「羽化」という大変身のドラマなんだ。 出てきたばかりの羽は、透き通ったリボンのように柔らかくて美しいんだよ。一晩かけてゆっくりと羽を伸ばして乾かし、朝になるころにはみんながよく知っているカチカチの頑丈な茶色い羽に変身して、大空へ飛び立っていくんだ。
アブラゼミの色を塗るコツ
トレードマークである「茶色い羽」のリアルな表現
アブラゼミの透けない茶色い羽を、本物そっくりにカッコよく塗ってみよう。
-
色を重ねるテクニック: 単に一色の茶色だけで塗りつぶしてしまうと、のっぺりした絵になっちゃうんだ。まずは羽全体に「薄い茶色(明るいブラウン)」を優しく塗り、その上から羽に描かれているたくさんのすじ(翅脈)のまわりに「濃い焦げ茶色」や「黒」を薄く重ねていこう。
-
リアルにする魔法: 羽のフチの線のところに、少しだけ「オリーブグリーン(くすんだ緑色)」を混ぜてあげると、自然の木に溶け込む本物のアブラゼミの羽の色にそっくりになって、お友達をびっくりさせられるよ!
体のゴツゴツ感と黒・茶のグラデーション
アブラゼミの胸や頭は、とってもガッチリしていて、鎧のような黒っぽい色をしているよ。
-
立体感を出す影: 頭や胸のゴツゴツした凸凹の線の隙間に、尖らせた「黒」を濃く強く入れよう。
-
模様のアクセント: 胸の盛り上がっている部分には、少しだけ「赤茶色」や「オレンジ色」の模様を左右対称に入れてみてね。頭の真ん中にある3つの小さな赤いおめめ(単眼)も、ルビーのようにチョンと赤色で塗ってあげると、昆虫らしさが一気にアップするんだ。
神秘的な「羽化」の瞬間を美しく塗るポイント
幼虫の殻から大人のセミが這い出てきている、とってもドラマチックなイラストを塗るときの特別なコツだよ。
-
幼虫の抜け殻: 下にある幼虫の体(抜け殻)は、ツヤのない「泥のような薄い茶色」や「黄土色」を使って塗ろう。
-
生まれたての綺麗な体: 殻から出てきたばかりのセミの体は、まだ茶色くなっていなくて、「ごく薄いミントグリーン(黄緑色)」や「乳白色(クリーム色)」をしているんだ。羽も透き通っていて、エメラルドグリーンのように神秘的に輝いているよ。この姿を表現するために、あえて強く色を塗らず、白をたくさん残しながら薄い黄緑色を優しくふんわり乗せてみてね。一晩だけの劇的な変身の瞬間がバッチリ再現できるよ!
背景の緑の葉っぱや木を塗って夏の空気感を出そう
セミがしがみついている草の葉っぱや背景を工夫して、画面全体を元気に仕上げよう。
-
瑞々しい植物の表現: ギザギザした大きな葉っぱや茎を「鮮やかな黄緑色」や「深い緑色」で丁寧に塗り分けよう。葉っぱが重なり合っている影の部分に少し濃いめの緑を入れると、夏に力強く生い茂る植物の生命力が表現できるよ。
-
背景でストーリーを作る: まわりの空白のスペースを「真夏のまぶしい青空」にするのも良いし、夜の羽化の場面なら、まわりを「だんだん暗くなる夜空の紺色」にグラデーションさせて、黄色い小さな星をちりばめてみるのも、絵本の一コマみたいで最高に素敵な作品に仕上がるよ!
アブラゼミの豆知識
なぜ「アブラ(油)」という名前なの?
アブラゼミは、夏になると「ジリジリジリジリ……」と大きな声で鳴くよね。この鳴き声が、フライパンでお肉を焼いたり、天ぷらを油で揚げたりしているときの音にそっくりなことから、「油蝉」というユニークな名前がついたんだよ。
世界的にはウルトラ珍しい「茶色い羽」
日本の夏にはどこにでもいるアブラゼミだけれど、実は世界中のセミのほとんどは「透明な羽」を持っているんだ。アブラゼミのように羽全体が茶色くて不透明なセミは、世界的に見るとものすごく珍しい貴重な種類なんだよ。
実は「1週間」よりも長生きする!
昔から「セミの成虫は1週間しか生きられない」と言われてきたよね。でも近年の研究で、野生のアブラゼミは1ヶ月近く生きていることが分かってきたんだ。短い夏をお腹いっぱい鳴いて、力強く生きているんだね。
幼虫のときは土の中で「5年」も過ごすよ
成虫としてお外を飛び回る時間は短いけれど、卵から生まれた幼虫は約5年間も土の中で暮らしているんだ。暗い土の中で木の根っこの汁を吸いながら、お外に出て羽化する日をじっと楽しみに待っているんだよ。
夜の明るい光に集まってくる
アブラゼミは、夜でも街灯や家のあかりなど明るい場所が大好きなんだ。夜なのに間違えて「ジリジリ」と鳴き出したり、網戸にペタッとくっついてお家の中をのぞきにきたりする、ちょっとおっちょこちょいな一面もあるんだよ。
-
アブラゼミ
-
アブラゼミ2
-
-
アブラゼミ 羽化の様子
-