東寺の五重塔の塗り絵
東寺の五重塔の特徴
木の塔として、日本でいちばん高い
京都市にある東寺の五重塔は、高さが54.8メートルあるんだ。ビルでいうと15階くらいの高さだよ。木でできた塔としては、日本でいちばん高いんだ。京都駅の近くに立っているので、新幹線の窓からも見えるよ。京都に着いたことを教えてくれる、目じるしのような塔なんだ。
てっぺんの長い金属は「相輪」
屋根のいちばん上から、細長い金属の柱がまっすぐ空へのびているのが分かるかな。これは相輪といって、塔にとって大事な飾りなんだ。よく見ると、輪が9つ重なっていて、その上に炎のような形の飾りと、丸い玉がのっているよ。この相輪だけで、塔ぜんたいの4分の1ほどの長さがあるんだ。
屋根の下にぎっしり並ぶ「垂木」
それぞれの屋根の下をのぞいてみて。細い木の棒が、放射状にびっしり並んでいるよね。これを垂木というんだ。屋根の重さをささえるための木で、東寺の塔ではこれが二重になっているよ。塗り絵の三枚目では、この垂木を一本ずつ描いてあるから、ぜひじっくり塗ってみてね。
四隅にぶら下がる小さな鐘
それぞれの屋根の四隅から、小さな鐘のようなものがぶら下がっているのが見えるかな。これは風鐸といって、風がふくとカランと鳴るんだ。5段の屋根の四隅ぜんぶについているから、あわせて20個あることになるね。ぬりえの中でもさがしてみてね。
いまの塔は5代目。4回も焼けている
この塔は、じつは5代目なんだ。これまでに4回も焼けていて、その多くは落雷が原因だったんだよ。高い建物ほど雷が落ちやすいから、塔にとって雷は大敵だったんだ。いま立っている塔は、寛永21年に徳川家光が寄進して建てられたものだよ。それから380年ちかく、一度も焼けずに立ち続けているんだ。
塔の中には、空海が持ち帰ったもの
東寺は弘法大師空海のお寺として知られているよ。この五重塔の中には、空海が中国から持ち帰った仏舎利がおさめられているんだ。塔は国宝で、東寺ぜんたいは1994年に「古都京都の文化財」として世界遺産にも登録されているんだよ。
となりに立つ金堂も国宝
五重塔のすぐそばには、東寺の本堂である金堂が立っているよ。こちらも国宝で、屋根が二段に重なった大きなお堂なんだ。中には薬師三尊という大きな仏さまがいて、その台座を十二体の武将のような像がぐるりと囲んでいるよ。二つならんだ姿が東寺のいちばんの見どころなんだ。
東寺の五重塔の色を塗るコツ
木の部分は、こげ茶色でぬる
この塔は木でできているから、柱も壁もこげ茶色だよ。長い年月で黒っぽくなっているので、茶色に少しだけ黒を重ねるといい感じになるんだ。金閣寺のような金色でも、姫路城のような白でもないので気をつけてね。下の階を濃く、上の階を少しうすく塗ると、高さが出て見えるよ。
屋根は青みのある灰色。垂木は白く残す
屋根は瓦だから、青みのある濃い灰色がぴったりだよ。ここで大事なのが、屋根の下の垂木は塗らずに白いまま残すことなんだ。屋根を濃く、垂木を白くすると、あの放射状の模様がくっきり浮かび上がってくるよ。全部を塗ってしまうと、いちばんの見どころが消えてしまうんだ。
相輪と風鐸は、金属の色に
てっぺんの相輪と、四隅の風鐸は金属でできているんだ。ここだけ灰色に少し緑を混ぜた色にしてみて。古い銅は緑がかった色になるから、それらしくなるよ。木のこげ茶色のなかに、この色がぽつぽつ入るときれいなんだ。相輪は輪をひとつずつ塗り分けると、立体的に見えてくるよ。
いちばん下の扉は、あけたときを想像して
いちばん下の階には、大きな両開きの扉があるよ。ふだんは閉まっているけれど、特別なときにだけ開いて、中を見ることができるんだ。中には金色の仏さまがならんでいるので、扉のまわりを濃く塗って、扉だけを明るい色にすると、いまにも開きそうな絵になるよ。
東寺の五重塔の豆知識
まん中の柱そのものが、仏さま
塔のまん中には、下から上までつらぬく太い柱があるんだ。これを心柱というよ。ふしぎなのはここからで、東寺の塔ではこの心柱そのものを、大日如来という仏さまとみなしているんだ。だから塔の中に大日如来の像は置かれていなくて、柱のまわりを四体の如来と八体の菩薩がかこんでいるんだよ。建物の一部が仏さまだなんて、おどろく考え方だね。
雷に4回も負けた塔
五重塔がこれまでに焼けた原因の多くは落雷なんだ。まわりに高い建物のなかった時代、55メートル近い塔は、雷にとって格好の的だったんだよ。それでも人びとは、そのたびに建て直してきたんだ。いまの塔にはちゃんと避雷針がついているので、もう雷で焼ける心配は少ないよ。
京都駅から歩いて行ける世界遺産
東寺は京都駅から歩いて15分ほどのところにあるんだ。世界遺産のなかでも、これだけ駅に近いところはめずらしいよ。新幹線が京都駅に近づくとき、進行方向の右側の窓を見ていると五重塔が現れるんだ。京都へ行くことがあったら、ぜひ窓の外をさがしてみてね。
-
東寺の五重塔
-
東寺の五重塔 境内
-
-
東寺の五重塔 大人の塗り絵
-