塗り絵の著作権と利用範囲|学校・園・施設で配るときの注意点

塗り絵の著作権と利用範囲|学校・園・施設で配るときの注意点

「無料と書いてあるけれど、園で配ってもいいのだろうか」——無料素材を使うとき、いちばん気になるのがここだと思います。

結論から書きます。ぬりえ図鑑のぬりえは、保育園・幼稚園・学校・学童・介護施設・医療機関などで、印刷して配布・利用していただけます。申請も許諾も要りません。

この記事では、どこまでが自由に使えて、どこからがお断りしている範囲なのかを、具体的な場面で整理します。

使っていただける場面

印刷して塗るという本来の使い方であれば、場所や人数を問いません。

  • ご家庭で|何枚でも、何度でも
  • 保育園・幼稚園|クラス全員分を印刷して配る
  • 学校・学童|授業や放課後の活動で
  • 介護施設・デイサービス|レクリエーションの教材として
  • 病院・クリニック|待合室や入院中のお子さまに
  • 地域の集まり|児童館、子ども食堂、イベントなど

有料の施設や教室でも構いません。私立の園、月謝のある教室、利用料のかかるデイサービス。いずれも「印刷して配る」使い方であれば問題ありません。

当サイトへのリンクや出典の表示も、必須ではありません。もちろん紹介していただけるのは嬉しいのですが、条件にはしていません。

お断りしている使い方

一方で、ぬりえのデータそのものを配ったり売ったりする使い方はお断りしています。有償・無償を問いません。

  • ぬりえのPDFや画像を、ほかのサイトやSNS、アプリに載せる
  • ぬりえを商品やサービスに使って販売する
  • ぬりえを集めて素材集や教材、書籍として提供する

線引きは「塗るために印刷するのか、データを配るのか」です。前者は自由、後者はお断り。この一点で判断していただけます。

よくある場面で考える

やりたいこと可否理由
園児30人分を印刷して配るできます印刷して塗る、本来の使い方です
塗った作品を園だよりに載せるできます作品の掲載であり、データの配布ではありません
塗った作品を施設のSNSに載せるできます同上
塗る前のぬりえを園だよりに印刷して配るできます紙で配るのは印刷の一形態です
PDFを保護者にメールで送るお断りしていますデータの再配布にあたります
園のホームページにPDFを置くお断りしています同上。当サイトのページへのリンクをご案内ください
塗ったものをバザーで販売するお断りしていますぬりえを商品に使う行為にあたります
ぬりえを使ったワークショップの参加費を取るできます配布物として使う範囲であれば構いません

迷いやすいのが5行目と6行目です。保護者に渡したい場合は、PDFではなくぬりえ図鑑のページをご案内ください。そうすればご家庭でも好きなものを選べます。

塗った作品はどう扱ってよいか

塗り終えた作品は、自由に扱っていただけます。壁に飾る、園だよりに載せる、SNSに投稿する、コンクールに出す。制限はありません。

塗った時点でその方の作品でもあります。色の選び方や塗り方には、その人らしさが出ます。堂々と見せてあげてください。

ただし、塗った作品を商品として販売するのはお断りしています。下絵を商品に使う行為にあたるためです。

枚数が多いときの印刷

施設で使う場合、まとまった枚数が必要になります。プリンターの負担が大きいときは、コンビニのマルチコピー機も使えます。

手順はコンビニでぬりえを印刷する方法にまとめました。白黒印刷で十分なので、コストも抑えられます。

高齢者向けにはA3への拡大も有効です。線が太くなり、はみ出しが目立たなくなります。

判断に迷ったら

この記事に書いていない使い方をお考えの場合は、お問い合わせフォームからご連絡ください。具体的な場面をお知らせいただければ、個別に回答します。

正式な条文は利用規約に、そのほかのご質問はよくある質問にまとめています。

現場での使い方

よその素材を使うときの確認手順

当サイトの話だけでは実務は回りません。ほかのサイトから素材を集めることのほうが多いはずです。確認の順番を決めておくと早く済みます。

  • 1. 利用規約のページを探す|フッターにあります。ないサイトは使わないほうが安全です
  • 2. 「商用利用」の記述を読む|有料の園や教室で使うなら、ここが関係します
  • 3. 「再配布」の記述を読む|保護者に渡す予定があるなら必ず
  • 4. 枚数・人数の制限を見る|「個人利用のみ」と書かれていれば、園での配布はできません

注意したいのは、「無料」と「自由に使える」は別だということです。無料で配っていても、使い方に条件をつけているサイトは珍しくありません。無料だから何をしてもいい、ということにはなりません。

規約が見つからない、書いてあることが読み取れない——そういう素材は、使わないという判断がいちばん早いです。代わりが見つからない題材は、そう多くありません。

キャラクターのぬりえは扱いが違う

もうひとつ、現場で問題になりやすいのがキャラクターのぬりえです。

アニメや絵本のキャラクターには、その権利を持つ会社があります。公式サイトが配布しているぬりえであっても、「家庭内での利用に限る」と条件がついていることがあります。園や施設で配る前に、必ず配布元の記載を確認してください。

手描きで模写したものも同じです。自分で描いたから自由、とはなりません。とくに、それを配布したり掲示物にしたりする場合は注意が必要です。

ぬりえ図鑑が扱っているのが動物・乗り物・植物・行事といった題材ばかりなのは、この点で迷わずに使っていただくためでもあります。特定の権利者がいない題材なら、現場での判断が要りません。