子どもの色鉛筆の選び方|2歳から小学生まで、迷わない5つの基準

子どもの色鉛筆の選び方|2歳から小学生まで、迷わない5つの基準

「色鉛筆なんて、どれも同じでしょう?」——そう思って売り場に立つと、12色・24色・36色、太軸・細軸、油性・水彩と種類が多すぎて、結局いちばん安いものをカゴに入れてしまう。そんな経験はありませんか。

ところが、せっかく印刷したぬりえを渡しても、子どもが5分で飽きてしまう。よく見ると、力を入れないと色がつかず、何度もなぞっているうちに疲れてしまっているのです。色鉛筆選びは「続くかどうか」を左右します。

この記事では、年齢に合った色鉛筆の選び方を5つの基準に整理しました。難しい画材の知識は必要ありません。「うちの子には何を買えばいいのか」が15分で決まるようにまとめています。

迷ったときの結論:年齢別の早見表

細かい話の前に、結論から。お子さんの年齢に当てはめて、まずはこの条件で探してみてください。

年齢色数の目安軸の太さ芯の硬さ重視すること
2〜3歳12色太軸(直径10mm前後)やわらかい握りやすさ・折れにくさ
4〜6歳12〜24色やや太軸やわらかい発色のよさ・色数のバランス
小学校低学年24色標準(直径7mm前後)標準学校で使えること
小学校中学年以上24〜36色標準標準〜やや硬め塗り重ねができること
大人36色以上標準やわらかめ発色・ぼかしやすさ

「とりあえず一式そろえたい」という方向けに、いま楽天市場で選ばれている子ども向けの色鉛筆をまとめました。

色鉛筆選び 5つの基準

1. 芯の硬さ|小さい子ほど「やわらかい」を選ぶ

いちばん大事なのがここです。芯が硬い色鉛筆は、強く押しつけないと色がのりません。握力の弱い子どもにとっては、それだけで「疲れる作業」になってしまいます。

やわらかい芯なら、軽くなでるだけで色がつきます。「ちゃんと色がつく」という手応えが、次の一枚へのやる気につながります。パッケージに「やわらかい芯」「なめらかな書き心地」といった表記があるものを選んでください。

2. 軸の太さと形|正しい持ち方は「太さ」が助けてくれる

2〜3歳のうちは、鉛筆をにぎりこぶしで持ちます。この時期に細い軸を渡しても、うまく力が伝わりません。直径10mm前後の太軸なら、手のひら全体で支えられるので安定します。

軸の断面も見てみてください。丸軸は転がって机から落ちやすいのに対し、六角軸・三角軸は転がりません。特に三角軸は、親指・人差し指・中指の3点を自然な位置に導いてくれるため、鉛筆の持ち方を覚える時期と相性がよい形です。

3. 色数|多ければいいわけではない

60色セットは見た目に華やかですが、小さな子どもには選択肢が多すぎて、かえって手が止まることがあります。最初は12色で十分です。

むしろ12色のほうが、「みどりがないから、あおときいろを重ねてみよう」という工夫が生まれます。色を作る経験は、色数の多いセットでは得られにくいものです。物足りなくなってきたら24色へ、という順番をおすすめします。

4. 折れにくさ|「すぐ折れる」がやる気を削ぐ

子どもは大人が思うよりずっと強い力で描きます。芯が細い商品は、その筆圧に耐えられず先端が折れてしまいます。削り直すたびに集中が途切れ、短くなった色鉛筆はさらに持ちにくくなる——この悪循環はよくある話です。

幼児向けと書かれた商品は、芯自体が太く作られていることが多く、多少乱暴に扱っても折れにくくなっています。

5. 塗り重ねができるか|長く使うならここを見る

小学校中学年くらいになると、「本物みたいに塗りたい」という気持ちが出てきます。そこで必要になるのが、色を重ねられる性能です。

安価な色鉛筆は、2色目を重ねると芯のロウ分が表面に膜を作り、それ以上色がのらなくなることがあります。画材メーカーの中〜上位グレードは、何層も重ねて深みのある色を作れます。グラデーションの塗り方に挑戦したい段階になったら、買い替えを検討する価値があります。

年齢別に、もう少し詳しく

2〜3歳|「はみ出して当たり前」の時期

この時期は、線の中に塗ることを目標にしないでください。紙の上に色が出る、その感覚を楽しむ時期です。太軸・やわらかい芯・12色、そしてなめても安全な素材であることを確認しましょう。

ぬりえは、輪郭が太くて塗る面積が大きいものを選ぶと成功体験になります。

4〜6歳|好きなものが決まってくる時期

「電車がいい」「虫がいい」と対象がはっきりしてきます。ここで実物に近い色を出せると、子どもの満足度は一気に上がります。12色では足りなくなってくるので、24色への移行を検討する時期です。

たとえば山手線のうぐいす色や、カブトムシの黒褐色は、12色セットの「みどり」「くろ」だけでは出せません。近い色を重ねて作る過程そのものが、いい練習になります。

小学生|学校の指定を先に確認する

入学時に色鉛筆の指定がある学校は少なくありません。「12色」「名前が書けること」「キャラクターもの不可」といった条件が出る場合があるため、購入前に確認してください。

家庭用と学校用は分けたほうが結果的に長持ちします。学校用は指定に合わせ、家庭では塗り重ねのできるものを用意する、という使い分けです。

もうひとつの選択肢:水彩色鉛筆

塗ったあとに水を含ませた筆でなぞると、水彩画のようににじむ色鉛筆です。「色鉛筆はもう飽きた」という子に渡すと、同じぬりえがまったく別の作品になります。

ただし普通のコピー用紙では、水を含ませると紙がよれてしまいます。少し厚めの紙に印刷するのがコツです。

買ったあとに差がつく、3つのこと

削り方で描き心地が変わる

芯を長く尖らせると、細かい部分は塗りやすい反面、折れやすくなります。子どもが使うなら、少し短めに削ったほうが安定します。手動のシャープナーは削り具合を調整しやすく、削りすぎを防げます。

立てて収納する

缶ケースに寝かせて入れると、持ち運びのたびに芯の中で細かい割れが起きます。削ってもすぐ折れる色鉛筆は、たいていこれが原因です。ペン立てに立てておくだけで寿命が変わります。

紙を変えてみる

色鉛筆の性能は、紙で決まると言っても大げさではありません。コピー用紙は表面がなめらかすぎて、色鉛筆の粉が定着しにくいのです。少しざらつきのある厚めの用紙に変えるだけで、同じ色鉛筆でも発色が変わります。

まずは無料のぬりえで試してみましょう

新しい色鉛筆を買ったら、さっそく試したくなるもの。ぬりえ図鑑では、すべてのぬりえを無料でダウンロード・印刷できます。

まとめ

色鉛筆選びで見るべきポイントを、もう一度整理します。

  1. 芯の硬さ:小さい子ほどやわらかいものを
  2. 軸の太さ・形:2〜3歳は太軸、持ち方を覚えるなら三角軸
  3. 色数:まずは12色。物足りなくなったら24色へ
  4. 折れにくさ:幼児向け表記のものは芯が太い
  5. 塗り重ね:長く使うなら中〜上位グレードを

高い道具が必ずしも正解ではありません。その子の手と、いまのやる気に合っているか。それだけを基準にすれば、選択肢はぐっと絞られます。

道具が決まったら、あとは塗るだけ。グラデーションのコツ影のつけ方を知ると、同じ色鉛筆でも仕上がりが変わります。ぜひあわせて読んでみてください。