雪の結晶の塗り絵

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雪の結晶の特徴(とくちょう)

雪(ゆき)の結晶(けっしょう)は、小(ちい)さな氷(こおり)のつぶ

空(そら)から落(お)ちてくる雪(ゆき)をよく見(み)ると、一(ひと)つひとつがきれいな形(かたち)をした氷(こおり)のつぶなんだ。
これを雪(ゆき)の結晶(けっしょう)と呼(よ)ぶよ。
雲(くも)の中(なか)で、空気(くうき)にまじった水蒸気(すいじょうき)が冷(ひ)やされて、小(ちい)さな氷(こおり)のつぶにくっつきながら育(そだ)っていくんだ。
大(おお)きさは、ふつうは数(かず)ミリくらいだよ。
小(ちい)さいけれど、虫(むし)めがねで見(み)ると、びっくりするほどこまかい形(かたち)をしているんだね。

どうして、いつも6本(ほん)の枝(えだ)なの?

雪(ゆき)の結晶(けっしょう)は、どれも6つの角(かど)や6本(ほん)の枝(えだ)をもっているよ。
これは、氷(こおり)のもとになる水(みず)の小(ちい)さなつぶが、手(て)をつなぐように、六角形(ろくかくけい)のかたちにならんで氷(こおり)になるからなんだ。
だから、氷(こおり)の結晶(けっしょう)ははじめに小(ちい)さな六角形(ろくかくけい)になって、そこから6つの方向(ほうこう)へ大(おお)きくなっていくよ。
1枚目(まいめ)の塗(ぬ)り絵(え)も、まん中(なか)から6本(ほん)の枝(えだ)がのびて、どの枝(えだ)も同(おな)じ形(かたち)になっているね。
6本(ほん)がそろうのは、同(おな)じ空気(くうき)の中(なか)をいっしょに落(お)ちてきて、同(おな)じように育つからだと言(い)われているよ。

気温(きおん)と水蒸気(すいじょうき)で、形(かたち)がかわる

雪(ゆき)の結晶(けっしょう)の形(かたち)は、ひとつではないんだ。
木(き)の枝(えだ)のような形(かたち)、六角形(ろくかくけい)の板(いた)、細(ほそ)い針(はり)、えんぴつのような六角柱(ろくかくちゅう)など、いろいろあるよ。
どの形(かたち)になるかは、結晶(けっしょう)が育つときの気温(きおん)と、空気(くうき)にふくまれる水蒸気(すいじょうき)の多(おお)さで決(き)まるんだ。
それをたしかめたのが、北海道大学(ほっかいどうだいがく)の学者(がくしゃ)の中谷宇吉郎(なかやうきちろう)だよ。
1936年(ねん)に、とても寒(さむ)い実験室(じっけんしつ)で、ウサギの毛(け)の先(さき)に世界(せかい)ではじめて人工(じんこう)の雪(ゆき)の結晶(けっしょう)を作(つく)ったんだ。
気温(きおん)と水蒸気(すいじょうき)をかえて作(つく)った結晶(けっしょう)の形(かたち)を1枚(まい)の図(ず)にまとめたものは、中谷(なかたに)ダイヤグラムと呼ばれているよ。

結晶(けっしょう)は、空(そら)からの手紙(てがみ)

中谷宇吉郎(なかやうきちろう)は、本(ほん)の中(なか)で「雪(ゆき)の結晶(けっしょう)は、天(てん)から送(おく)られた手紙(てがみ)であるということが出来(でき)る」と書(か)いているんだ。
結晶(けっしょう)の形(かたち)を見れば、空(そら)の高(たか)いところの気温(きおん)や水蒸気(すいじょうき)のようすがわかる、という意味(いみ)だよ。
この言葉(ことば)は、「雪(ゆき)は天(てん)から送(おく)られた手紙(てがみ)である」という短(みじか)い形(かたち)でもよく知(し)られているね。
石川県加賀市(いしかわけんかがし)には、中谷宇吉郎(なかやうきちろう)の名前(なまえ)のついた雪(ゆき)の科学館(かがくかん)もあるよ。

3枚(まい)の塗(ぬ)り絵(え)で、雪(ゆき)の日(ひ)をたのしもう

1枚目(まいめ)は、大(おお)きな木(き)の枝(えだ)のような形(かたち)の結晶(けっしょう)が1つだけの絵(え)だよ。
枝(えだ)の両(りょう)がわには小(ちい)さな枝(えだ)がならんで、枝(えだ)の先(さき)には小(ちい)さな六角形(ろくかくけい)の板(いた)がついているね。
2枚目(まいめ)は、雪(ゆき)の積(つ)もった野原(のはら)で、子(こ)ども2人(ひと)が空(そら)を見上(あ)げている場面(ばめん)なんだ。
1人(ひと)はミトンの手(て)を胸の前(まえ)で合わせて、もう1人(ひと)は口(くち)をあけて空(そら)を見ているよ。
空(そら)からは、いろいろな形(かたち)の大(おお)きな結晶(けっしょう)がふってきて、うしろには家(いえ)や木(き)、雪(ゆき)だるまもあるね。
3枚目(まいめ)は、いろいろな形(かたち)の結晶(けっしょう)をすきまなくならべたもようの絵(え)だよ。
時間(じかん)をかけて、じっくり塗(ぬ)ってみよう。

雪の結晶の色(いろ)を塗(ぬ)るコツ

白(しろ)を残(のこ)すと、雪(ゆき)の結晶(けっしょう)らしくなる

雪(ゆき)の結晶(けっしょう)は、氷(こおり)でできているので、本当(ほんとう)はすきとおった白(しろ)い色(いろ)なんだ。
だから、結晶(けっしょう)をぜんぶ塗(ぬ)りつぶさずに、ところどころ白(しろ)いまま残(のこ)すと、氷(こおり)のきらきらした感(かん)じが出(で)るよ。
枝(えだ)のへりにそって、うすい水色(みずいろ)を細く入(い)れて、まん中(なか)は白(しろ)く残してみよう。
まん中(なか)から外(そと)へ向かって、水色(みずいろ)を少(すこ)しずつこくしていくのもすてきだね。

まわりをこく塗(ぬ)ると、結晶(けっしょう)がうかび上(うえ)がる

1枚目(まいめ)は、結晶(けっしょう)のまわりの白(しろ)い紙(かみ)を紺色(こんいろ)やこい青(あお)で塗(ぬ)ってみよう。
夜空(よぞら)にうかぶように、白(しろ)い結晶(けっしょう)がぱっと目立(めだ)つよ。
結晶(けっしょう)の枝(えだ)の外(そと)がわの線(せん)ぎりぎりまで、色(いろ)えんぴつの先(さき)をとがらせて、ていねいに塗(ぬ)るのがコツなんだ。
6本(ほん)の枝(えだ)は、同(おな)じ色(いろ)の順番(じゅんばん)で塗(ぬ)ると、六角形(ろくかくけい)のつり合いがきれいに見えるね。

2枚目(まいめ)は、雪(ゆき)の白(しろ)と服(ふく)の色(いろ)のちがいを

雪(ゆき)の野原(のはら)や家(いえ)の屋根(やね)、雪(ゆき)だるまは、白(しろ)いまま残して、かげだけをうすい水色(みずいろ)やうすいむらさきにしよう。
そのぶん、子(こ)どもたちの帽子(ぼうし)やミトン、上着(うわぎ)は、赤(あか)や黄色(きいろ)、オレンジのようなあたたかい色(いろ)にすると、雪(ゆき)の中(なか)でよく目立(めだ)つよ。
空(そら)を灰色(はいいろ)がかった水色(みずいろ)にすれば、ふってくる大(おお)きな結晶(けっしょう)の白(しろ)がよく見えるね。

3枚目(まいめ)は、色(いろ)のなかまを決めてから

3枚目(まいめ)は、結晶(けっしょう)の数(かず)がとても多(おお)いんだ。
はじめに、青(あお)・水色(みずいろ)・むらさきのように、使(つか)う色(いろ)のなかまを3つか4つ決めておくと、まとまりのあるもようになるよ。
木(き)の枝(えだ)の形(かたち)は青(あお)、六角形(ろくかくけい)の板(いた)は水色(みずいろ)のように、形(かたち)ごとに色(いろ)をそろえるのもおもしろいね。
うしろの波(なみ)のようなもようは、面(めん)ごとに色(いろ)のこさをかえてみよう。

雪の結晶の豆知識(まめちしき)

江戸時代(えどじだい)の「雪(ゆき)の殿(との)さま」

いまからおよそ190年前(ねんまえ)の江戸時代(えどじだい)に、雪(ゆき)の結晶(けっしょう)をくわしく調(しら)べた殿(との)さまがいたんだ。
いまの茨城県古河市(いばらきけんこがし)にあった古河藩(こがはん)の殿(との)さま、土井利位(どいりい)だよ。
土井利位(どいりい)は、オランダから伝(つた)わった顕微鏡(けんびきょう)で、何年(なんねん)もかけて雪(ゆき)の結晶(けっしょう)を観察(かんさつ)したんだ。
そして1832年(ねん)ごろ、結晶(けっしょう)の絵(え)をたくさんのせた雪華図説(ゆきはなずせつ)という本(ほん)を作(つく)ったよ。
続(つづ)きの本(ほん)とあわせて、180をこえる結晶(けっしょう)の絵(え)がのっているんだ。
観察(かんさつ)のときは、黒(くろ)い布(ぬの)を外(そと)で冷やして、その上(うえ)に雪(ゆき)を受(う)けていたと伝えられているよ。

着物(きもの)にもなった、雪(ゆき)のもよう

雪華図説(ゆきはなずせつ)の結晶(けっしょう)の絵(え)は、江戸(えど)の人(ひと)たちのあいだで評判(ひょうばん)になって、着物(きもの)や小物(こもの)のもようにも使われたと言(い)われているよ。
日本(にっぽん)には、ほかにも雪輪(ゆきわ)というもようがあるんだ。
六角形(ろくかくけい)の雪(ゆき)の結晶(けっしょう)を、丸(まる)い形(かたち)にかたどったもようのことだよ。
着物(きもの)や家紋(かもん)などで、いまも見(み)ることができるね。

雪(ゆき)の結晶(けっしょう)を見てみよう

雪(ゆき)がふってきたら、黒(くろ)い布(ぬの)や黒(くろ)い紙(かみ)を外(そと)に出(だ)して、よく冷やしておこう。
冷えた布(ぬの)で雪(ゆき)を受(う)けると、結晶(けっしょう)がすぐにはとけないんだ。
黒(くろ)い上(うえ)だと、白(しろ)い結晶(けっしょう)がとても見やすくなるよ。
虫(むし)めがねやルーペでのぞいて、どんな形(かたち)か、観察(かんさつ)ノートに描(えが)いてみよう。
息(いき)がかかるととけてしまうので、そっと見(み)るのがコツだね。
その日(ひ)の気温(きおん)も書(か)いておくと、気温(きおん)と形(かたち)のつながりが見えてくるよ。
外(そと)で観察(かんさつ)するときは、あたたかい服(ふく)を着(き)て、大人(おとな)といっしょにしよう。
雪(ゆき)の日(ひ)は、スキーや雪合戦のあいまに、空(そら)からの手紙(てがみ)を読(よ)んでみてね。