ナガサキアゲハの塗り絵
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ナガサキアゲハの特徴
大きな 羽と メスの 模様が 変わる チョウ!
ナガサキアゲハは、日本のチョウの中でも、メスが特に大きく、またオスとメスで羽の模様が大きく違うのが特徴のアゲハチョウの仲間です。以前は暖かい地域にしかいませんでしたが、地球温暖化の影響で、今では本州の広い範囲で見られるようになりました。
ナガサキアゲハの英語名は Papilio memnon です。この名前は、ギリシャ神話に登場するエチオピアの王メムノンにちなんで名付けられました。和名の「ナガサキアゲハ」は、かつて長崎県が日本での主な生息地の北限とされていたことから名付けられました。
どこに 住んでいるの?
ナガサキアゲハは、日本(本州の南部から南西諸島)のほか、中国南部、東南アジア、インドなど、アジアの暖かい地域に広く生息しています。
- 日本国内の生息地:もともとは四国、九州、南西諸島など西日本の暖かい地域が中心でしたが、近年は関東地方でも普通に見られるようになっています。
- 幼虫の食草となるミカン科の木(ミカン、カラタチなど)がある、平地の庭先や公園、畑などでよく見かける、身近なチョウです。
体の 模様は どんな感じ?
ナガサキアゲハは、オスとメスでまったく違う姿をしています。
- オス:羽の基本色は黒色で、光沢はあまりありません。大きな特徴として、後羽に尾のような突起(尾状突起)がありません。全体的にシンプルで力強い印象です。
- メス:オスよりも羽が一回り大きく、羽の色や模様にはたくさんの型があります。
- 後羽に白や赤の大きな斑点が入るのが特徴的です。この模様は、毒を持つベニモンアゲハというチョウに似せて、敵から身を守っていると考えられています。
- メスもオスと同じく尾状突起がありません。
どんなものを 食べるの?
ナガサキアゲハは、成長の段階で食べるものが変わります。
- 幼虫:主にミカン科の植物の葉っぱを食べます。ミカンの木やカラタチの木があれば、庭でも幼虫を見つけることができます。
- 成虫:花の蜜を吸って栄養にします。とくにハイビスカスなどの大きな花や、ブッドレアなどの蜜の多い花が大好きです。
一生は どのくらい?
ナガサキアゲハは、暖かい地域では年に3回から5回も発生します。
- 春から秋にかけて、成虫の姿を長く見ることができます。
- 冬はさなぎの姿で越冬し、次の春を待ちます。
- 成虫として生きる期間は数週間と短いです。
ナガサキアゲハの色を塗るコツ
色の選び方:オスと メス、好きな 姿を 表現しよう!
ナガサキアゲハのぬりえは、オスのシンプルで力強い姿か、メスの華やかで複雑な模様か、好きな方を選んで塗ってみましょう。
- オスを塗る場合:
- 羽全体を濃い黒色や墨のような灰色で均一に塗ります。後羽にうっすらと青い光沢を混ぜてみてもかっこいいです。
- メスを塗る場合:
- 黒色をベースに、後羽に入る白や赤、ピンクの斑点をハッキリと塗り分けましょう。斑点の周りをぼかすように塗ると、本物らしい質感が出ます。
- 赤色の斑点は、少し濃い赤や朱色を使うと、より目立ってメスの迫力が出ます。
塗り方の ヒント:なめらかな 黒と 斑点の 表現!
- 黒の表現:オスの羽は、光沢が少ないので、色鉛筆で力を均一に入れて塗ると、なめらかな黒色が出ます。
- 立体感を出す:羽の根元(体に近い部分)は濃い色に、羽の先に行くほど薄い色にすると、羽が立体的に見えるよ。
ぬりえを 楽しむための ヒント!
- 自由に表現しよう!
- 本物の色にこだわらず、きみの「こんなナガサキアゲハがいたらいいな!」と思う色に塗っていいんだよ。七色のオスや、全身が水玉模様のメスなど、オリジナルのチョウも楽しいね!
- 背景を描き加えてみよう!
- ナガサキアゲハが飛んでいるのは、どんな場所かな? ミカンの木の葉や、夏のハイビスカスの花を描き加えると、もっと絵が生き生きするよ!
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ナガサキアゲハ
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ナガサキアゲハ2
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ナガサキアゲハ3