ミイロタイマイの塗り絵

ミイロタイマイの特徴
幻の蝶!ニューギニアの高山に住むアゲハの仲間
ミイロタイマイは、アゲハチョウの仲間のうち、アオスジアゲハ属(学名:Graphium weiskei)に分類される、とても美しい蝶です。英語名は学名のまま「Graphium weiskei」と呼ばれることが多いです。この蝶の名前は、この蝶を採集したエミル・ワイスケというコレクターの名前にちなんでつけられました。ミイロ(三色)という名前の通り、その翅(はね)には、光の当たる角度によって色が変化する、黒、黄、白、そして特に目を引く鮮やかな青や紫の模様が入り混じった、神秘的な美しさを持っています。この色がミイロタイマイの最大の特徴です。
大きさと 姿
ミイロタイマイは、アゲハチョウの仲間としては中くらいの大きさです。
・翅を広げた長さ(開長)は、だいたい50ミリメートル(5センチメートル)くらいです。 ・前翅の長さは、35ミリメートルほどです。
翅の地の色は黒色で、その中に青緑や紫に光る帯状の模様が入っているのが特徴です。飛んでいる姿はとてもすばやく、なかなか捕まえることが難しい蝶です。
どこに 住んでいるの?
ミイロタイマイの生息地は、とても限られています。
・主にニューギニア島(インドネシアとパプアニューギニアに分かれている島)の高地にのみ生息しています。 ・具体的には、標高1,400メートルから2,400メートルくらいの、熱帯雨林といった場所に暮らしていると考えられています。
このように、日本の県や場所ではなく、パプアニューギニアやインドネシア領ニューギニア島の高い山に生息している、珍しい蝶です。
どんなものを 食べているの?
・成虫は、主に花の蜜を吸います。花の蜜を吸うとき、そのふわふわした毛に花粉がつき、植物の受粉を手伝っていると考えられています。また、湿地や水辺に集まって吸水することがよく知られています。 ・幼虫は、主にウマノスズクサ属の植物の葉を食べて育ちます。この植物の葉の裏側に卵が産みつけられます。
ミイロタイマイの色を塗るコツ
色の選び方:光で色が変わる「ミイロ」を表現しよう!
ミイロタイマイの魅力は、見る角度で色が変わる、玉虫色の輝きです。ぬりえでも、光を意識して色を重ねてみましょう。
・基本的な翅の地色は、黒色や濃いこげ茶色に塗るのがおすすめです。 ・特徴である模様の部分は、一色だけでなく青色、紫色、青緑色を少しずつ混ぜたり、重ねたりして塗ってみましょう。
強く光っているように見せたい場所に明るい青や薄い紫色を使うと、不思議な輝きが出せるかもしれません。
模様の塗り方:グラデーションで立体的に!
この蝶の模様は、色がグラデーション(少しずつ変わっていくこと)になっているように見えます。
・模様の真ん中あたりは明るい色(水色など)を使い、ふちに近づくにつれて濃い色(濃い青や紫)にすると、色が変化しているような立体感が出ます。 ・色鉛筆で、まず薄い色を塗り、その上から力を少し入れて濃い色を重ねていくと、きれいなグラデーションが作れます。
生き生きとした 命の表現!
・目は、黒でしっかり描き、その横に白い点を入れると、目がキラッと光っているように見えて、生き生きとした表情になります。 ・蝶が飛んでいる背景に、ニューギニアの熱帯雨林の葉っぱや、明るい空を描き足すと、もっと絵が生き生きするよ!
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ミイロタイマイ