ミヤマカラスアゲハの塗り絵
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ミヤマカラスアゲハの特徴
幻の 輝きを 持つ 美しい チョウ!
ミヤマカラスアゲハは、日本の山地に生息するアゲハチョウの仲間です。その羽は、光の当たり方によって深みのある青緑色や青紫色にキラキラと輝き、とても神秘的な美しさを持っています。この輝きから、「飛ぶ宝石」とも呼ばれます。
ミヤマカラスアゲハの英語名は Papilio maackii です。この名前は、ロシアの自然科学者であるリチャード・マアック氏にちなんで名付けられました。和名の「ミヤマカラスアゲハ」は、深い山(ミヤマ)に住んでおり、羽の色がカラスのように黒っぽいアゲハチョウであることから名付けられました。
どこに 住んでいるの?
ミヤマカラスアゲハは、日本のほか、朝鮮半島、中国、ロシアの東アジアの広い範囲に生息しています。
- 日本国内の生息地:主に本州、四国、九州、北海道の標高が高めの山地や渓谷沿いの林に生息しています。里山よりも、より自然が豊かな場所を好みます。
- 特に、山地の川沿いや、クリやカエデなどの広葉樹が生える林でよく見られます。
体の 模様は どんな感じ?
ミヤマカラスアゲハは、オスとメスで羽の色や形に違いがあります。
- オス:羽の表側が、角度によって鮮やかな青色や緑色に輝くのが特徴です。とくに夏に出る個体は、この光沢が強くなります。後羽には、尾のような突起(尾状突起)があります。
- メス:オスよりも羽の色が黒っぽく、光沢は少し控えめです。オスよりも体が大きく、後羽の白い模様が目立つことが多いです。
- 羽の裏側:裏側は、黒い地に赤や青の複雑な模様が入っていて、こちらも美しいです。
どんなものを 食べるの?
ミヤマカラスアゲハは、成長の段階で食べるものが変わります。
- 幼虫:主にミカン科の植物であるキハダやカラスザンショウなどの葉を食べます。この食草があることが、生息地の条件になります。
- 成虫:花の蜜を吸って栄養にします。とくにアザミやノアザミといった花が大好きです。
一生は どのくらい?
ミヤマカラスアゲハは、年に2回から3回発生します。
- 夏に出る個体は、羽の輝きが強く、寿命は数週間と短いです。
- 冬はさなぎの姿で越冬し、春に羽化します。
ミヤマカラスアゲハの色を塗るコツ
色の選び方:青と緑の 宝石のような 輝きを 表現しよう!
ミヤマカラスアゲハのぬりえは、光沢感のある色を塗るのが楽しいです。
- 羽の黒地:全体をただの黒ではなく、濃い紺色や青みがかった黒で塗ると、輝きが引き立ちます。
- 輝く部分:羽の広い面は、メタリックな青色、濃い緑色、紫色を混ぜて塗りましょう。色を塗るときに、少し力を弱めたり、強くしたりすると、光の当たり方が変わって見えるよ。
- 裏側の模様:羽の裏側を塗るときは、赤、青、黄色など、鮮やかな色で複雑な模様を丁寧に描きこんでみましょう。
塗り方の ヒント:色の 重ね塗りで 質感を 出そう!
- メタリック感の出し方:濃い色の上に、薄い青や緑を重ね塗りすると、光沢があるように見えます。
- 立体感を出す:羽の根元(体に近い部分)は濃い色に、羽の先に行くほど薄い色にすると、羽が立体的に見えるよ。
ぬりえを 楽しむための ヒント!
- 自由に表現しよう!
- 本物の色にこだわらず、きみの「こんなミヤマカラスアゲハがいたらいいな!」と思う色に塗っていいんだよ。七色の羽や、金色に輝く体も楽しいね!
- 背景を描き加えてみよう!
- ミヤマカラスアゲハが飛んでいるのは、どんな場所かな? 山地のきれいな川や、アザミの花畑を描き加えると、もっと絵が生き生きするよ!
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ミヤマカラスアゲハ
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ミヤマカラスアゲハ2