カラスアゲハの塗り絵
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カラスアゲハの特徴
黒い 羽に 虹色の 輝きを持つ チョウ!
カラスアゲハは、日本の里山や林に生息するアゲハチョウの仲間です。羽の全体は黒色ですが、光の当たり方によって、玉虫色や青緑色、紫色などにキラキラと輝き、とても美しい姿を見せます。その輝きは、まるで濡れたカラスの羽のようであることから、この名前がつけられました。
カラスアゲハの英語名は Papilio dehaanii です。この名前は、日本の動物学研究に貢献したオランダの動物学者、ウィレム・デ・ハーン氏にちなんで名付けられました。和名の「カラスアゲハ」は、その羽の色がカラスのように黒っぽいアゲハチョウであることに由来しています。
どこに 住んでいるの?
カラスアゲハは、日本(本州、四国、九州、北海道の一部)のほか、朝鮮半島、中国、ロシアなど、東アジアの広い範囲に生息しています。
- 日本国内の生息地:主に平地から山地の雑木林、渓谷沿いなど、自然が豊かな場所に生息しています。ミヤマカラスアゲハほど標高の高い山奥でなくても見られます。
- 幼虫の食草となるカラスザンショウやキハダなどの木がある場所を好みます。公園や庭でも、これらの木があれば見られることがあります。
体の 模様は どんな感じ?
カラスアゲハの羽の模様は、オスとメスでわずかに違いがあります。
- 羽の基本色:全体的に黒色ですが、光沢のある鱗粉に覆われており、角度によって虹色に輝きます。
- オス:羽の光沢が強く、青緑色や青紫色の輝きが目立ちます。後羽には、尾のような突起(尾状突起)があります。
- メス:オスよりも羽の色が黒っぽく、光沢は少し控えめです。後羽には、赤い斑点が目立つことがあります。
- 大きさ:羽を広げた大きさ(開張)は、9センチメートルから12センチメートルくらいで、アゲハチョウの中でも大きい方です。
どんなものを 食べるの?
カラスアゲハは、成長の段階で食べるものが変わります。
- 幼虫:主にミカン科の植物であるカラスザンショウやキハダ、サンショウなどの葉を食べます。
- 成虫:花の蜜を吸って栄養にします。とくに、アザミやクサギといった花が大好きで、吸水のために湿った地面に降りている姿もよく見られます。
一生は どのくらい?
カラスアゲハは、年に2回から3回発生します。
- 成虫として生きる期間は数週間と短いです。
- 冬はさなぎの姿で越冬し、次の春を待ちます。
カラスアゲハの色を塗るコツ
色の選び方:黒い 羽に 隠された 虹色の 輝きを 表現しよう!
カラスアゲハのぬりえは、黒をベースに、隠された青や緑の輝きを表現するのが楽しいです。
- 羽の黒地:全体を濃い黒色や濃い紺色で丁寧に塗りましょう。
- 虹色の輝き:黒を塗った上から、濃い青、深緑、紫の色鉛筆を重ねて塗ります。力を入れすぎず、角度を変えて色を重ねると、光沢感が出て、キラキラしているように見えるよ。
- 裏側の模様:羽の裏側を塗るときは、灰色や薄い茶色をベースに、赤い斑点をアクセントとして描き加えてみましょう。
塗り方の ヒント:光沢と スジを 意識しよう!
- メタリック感の出し方:濃い色の上に、薄い青や水色を少しだけ重ねると、光を反射しているように見えます。
- 立体感を出す:羽の根元(体に近い部分)は濃い色に、羽の先に行くほど薄い色にすると、羽が立体的に見えるよ。
ぬりえを 楽しむための ヒント!
- 自由に表現しよう!
- 本物の色にこだわらず、きみの「こんなカラスアゲハがいたらいいな!」と思う色に塗っていいんだよ。全身が金色に輝くバッタや、ピンク色の体など、オリジナルのチョウも楽しいね!
- 背景を描き加えてみよう!
- カラスアゲハが飛んでいるのは、どんな場所かな? 山地の花畑や、木漏れ日の当たる林を描き加えると、もっと絵が生き生きするよ!
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カラスアゲハ
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カラスアゲハ2
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カラスアゲハ3