ナミアゲハ(アゲハチョウ)の塗り絵
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ナミアゲハ(アゲハチョウ)の特徴
日本のどこでも会える!庭や公園の身近なチョウ
ナミアゲハは、アゲハチョウ科に分類される、日本で最も身近なチョウの一つです。公園や庭先、畑など、私たちの生活圏のいたるところで見かけることができます。
英語名と名前の由来
ナミアゲハの英語名は「Swallowtail(スワローテール)」、または学名の一部を取って「Papilio xuthus」と呼ばれることが多いです。より正確には「Asian Swallowtail(エイジアン・スワローテール)」や「Common Yellow Swallowtail(コモン・イエロー・スワローテール)」とも呼ばれます。
- Swallowtailは、ツバメの尾という意味で、ナミアゲハの後ろの翅にあるしっぽのような突起が、ツバメの尾に似ていることからつけられました。
- 和名のナミ(並)は、どこにでもいて珍しくない、一般的なアゲハチョウという意味でつけられました。
昔から人々に親しまれてきた、日本を代表するチョウです。
大きさと 姿
ナミアゲハは、日本のチョウの中でも比較的大きなチョウです。
- 翅を広げた長さ(開長)は、だいたい9センチメートルから11センチメートルくらいで、大きな手のひらくらいの大きさになります。
- 翅の地の色は、明るい黄色からうすい黄色で、翅のふちには太い黒い帯のような模様が入っています。
- 後ろの翅のふちには、青や赤の目玉模様と、小さなオレンジ色の斑点があり、とてもカラフルです。
- 特徴であるツバメの尾のような突起は、少し先が丸く、優雅な形をしています。
飛び方は、羽ばたきながらフワフワと舞うように優雅です。
どこに 住んでいるの?
ナミアゲハは、日本国内のほとんど全ての場所に生息しています。
- 主な生息地:北海道、本州、四国、九州、そして南西諸島(沖縄などの島々)まで、広い範囲に分布しています。ただし、最も寒い北海道の北部など、一部の地域ではあまり見られません。
- 生息する場所:平地から低い山地にかけての、公園、庭、畑、河原など、人の生活に近い場所に多く生息しています。
幼虫が食べる植物(食草)が、ミカンやユズ、サンショウなど、身近な植物なので、都市部でもよく見ることができます。
どんなものを 食べているの?
- 成虫は、主に花の蜜*を吸います。特に、ツツジやアザミ、クサギなどの、甘い蜜を出す花によく集まります。
- 幼虫は、ミカン科の植物の葉を食べます。具体的には、ミカンの木、ユズ、レモン、サンショウなどの葉をモリモリと食べて育ちます。
ナミアゲハ(アゲハチョウ)の色を塗るコツ
色の選び方:黄色と黒のコントラストを意識しよう!
ナミアゲハは、明るい黄色と濃い黒の組み合わせが特徴です。このコントラスト(反対の色を組み合わせること)をしっかり出すと、ぬりえがパッと明るくなります。
- 基本的な地の色:翅の広い部分は、明るい黄色やレモン色で、ムラなく丁寧に塗りましょう。色鉛筆を寝かせ気味にして、均一に塗るのがコツです。
- 黒い模様:翅のふちにある太い黒い帯は、濃い黒でしっかりと塗ってください。この黒を濃く塗ることで、横の黄色がより明るく見えます。
- カラフルな模様:後ろ翅にある目玉模様は、外側から青、赤、そして黒い点を入れ、さらに小さなオレンジ色の斑点も忘れずに塗ると、本物そっくりになります。
模様の塗り方:ふんわりとしたやさしいグラデーション!
ナミアゲハは、翅の模様がはっきりしていますが、少しふんわりとした印象で塗ると、優雅な感じが出ます。
- 光の表現:翅の黄色い部分の中で、特に光が当たっているように見せたい場所は、白い部分を残したり、薄い黄色で塗ったりすると、立体感が出ます。
- ツバメの尾:後ろ翅のしっぽのような突起は、黒でしっかり塗り、中に少し青や黄色を混ぜて塗ると、光沢感が出ます。
- 体の色:胴体の部分は、黒で、上から黄色を少し重ね塗りすると、毛が生えているような柔らかい感じが出ます。
ぬりえを楽しむためのヒント!
- 自由に表現しよう!
- ナミアゲハは、季節によって色の濃さが変わることがあります(夏のチョウは濃く、春のチョウは薄い色)。本物にこだわらず、きみの「こんな色のアゲハがいたらいいな!」と思う色に塗っていいんだよ。自由に表現しよう!
- 背景を描き足そう!
- ナミアゲハは花の蜜を吸うのが大好きです。背景に大きなツツジの花やひまわり、青い空と白い雲、ミカンの木などを描き足すと、絵がもっと生き生きするよ!
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ナミアゲハ
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ナミアゲハ2
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ナミアゲハ3
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ナミアゲハ サナギ
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ナミアゲハ 幼虫