たんぽぽの塗り絵

難易度:
~

たんぽぽの特徴(とくちょう)

名前(なまえ)の 由来(ゆらい)

たんぽぽという響き、可愛らしいですよね。この名前(なまえ)の由来(ゆらい)には諸説ありますが、最も有力なのは「鼓(つづみ)」という楽器(がっき)に由来(ゆらい)する説です。たんぽぽの茎を短く切(き)り、両端を細かく裂くと、水の中で反り返って鼓(つづみ)のような形になります。江戸時代(じだい)には、鼓(つづみ)を叩く擬音(ぎおん)である「タン・ポン・ポン」から転(てん)じて「たんぽぽ」と呼ばれるようになったと言われています。古くは「鼓草(つづみぐさ)」とも呼ばれていました。

日本(にほん)たんぽぽと 西洋(せいよう)たんぽぽの 違(ちが)い

身近に見かけるたんぽぽですが、大(おお)きく分けると日本(にっぽん)に元々(もともと)あった「在来種(ざいらいしゅ)(日本(にほん)たんぽぽ)」と、海外からやってきた「外来種(がいらいしゅ)(西洋(せいよう)たんぽぽ)」があります。

  • 日本(にほん)たんぽぽ:春(はる)の短(みじか)い期間だけ咲き、花(はな)の付け根にある「総苞片(そうほうへん))」というガクのような部分がピタッと閉じています。

  • 西洋(せいよう)たんぽぽ:繁殖力(はんしょくりょく)が非常(ひじょう)に強く、一年中咲いていることもあります。最大の特徴(とくちょう)は、花(はな)の付け根の総苞片(そうほうへん)が「反(そ)り返(かえ)っている」ことです。

道端で見かけたら、ぜひ花(はな)の裏側(うらがわ)をチェックして、どちらのタイプか観察(かんさつ)してみてください。

驚異の 生命力(せいめいりょく)と 根の 長さ

たんぽぽは、アスファルトの隙間からも顔(かお)を出すほどタフな植物(しょくぶつ)です。その強さの秘密は、地中深くまで伸びる「主根(しゅこん)」にあります。地上に見える部分は小(ちい)さくても、根っこは50cmから1m近くまで伸びていることがあります。この長(なが)い根で水分や栄養を蓄(たくわ)えているからこそ、踏(ふ)まれても抜(ぬ)かれても、また元気(げんき)に花(はな)を咲かせることができるのです。

たんぽぽの 花言葉(はなことば)

たんぽぽには、その生態(せいたい)や姿に基づいた素敵(すてき)な花言葉(はなことば)がいくつもあります。

  • 「愛の信託(しんたく)(神託(しんたく))」:綿毛で恋占(こ)いをしていたことに由来(ゆらい)します。

  • 「真心(まごころ)の愛(あい)」:太陽(たいよう)に向(む)かって真(ま)っ直(す)ぐ咲く姿(すがた)から。

  • 「幸(しあわ)せ」:春(はる)の訪(おとず)れを知(し)らせる黄色(きいろ)い明(あか)るい花(はな)の色(いろ)が由来(ゆらい)です。

  • 「別離(べつり)」:綿毛が風に乗って遠くへ旅立(たびだ)っていく様子(ようす)を表(あらわ)しています。

地域(ちいき)ごとの 咲く 時期(じき)

たんぽぽは春(はる)を代表(だいひょう)する花(はな)ですが、日本列島(にほんれっとう)は南北(なんぼく)に長(なが)いため、開花時期(かいかしゅき)には地域差(ちいしさ)があります。

  • 九州(きゅうしゅう)・四国(しこく)・近畿(きんき):2月下旬(げじゅん)〜3月下旬(げじゅん)ごろから咲き始めます。

  • 関東(かんとう)・東海・中部(ちゅうぶ):3月中旬〜4月中旬ごろが最盛期です。

  • 東北(とうほく)・北海道(ほっかいどう):4月下旬(げじゅん)〜5月中旬ごろ、雪解けとともに一斉に開花します。

西洋(せいよう)たんぽぽの場合は、気温さえあれば冬(ふゆ)でも咲いていることがありますが、やはり最も美(うつく)しく野原を彩るのは3月から5月にかけての春(はる)の盛りです。

たんぽぽの色(いろ)を塗(ぬ)るコツ

黄色(きいろ)の 花(はな)びらに 立体感(りったいかん)を 出す

たんぽぽの花(はな)は、細(ほそ)い花(はな)びらが何重にも重なっています。これを単色の黄色(きいろ)だけで塗(ぬ)ると平面的になってしまいます。

  • まず全体(ぜんたい)を明(あか)るい黄色(きいろ)で薄く塗(ぬ)ります。

  • 次に、花(はな)の中心部分や花(はな)びらの根元(ねもと)に、少(すこ)し濃(こ)いめのオレンジ色(いろ)や山吹色を点のように置いていきます。

  • 最後に、花(はな)びらの端っこに少(すこ)しだけ白色を乗せると、光(ひかり)が当たっているようなキラキラとした質感(しつかん)が生(う)まれます。

特徴的な 葉っぱの 彩り

たんぽぽの葉は、ギザギザとした「ロゼット状」が特徴(とくちょう)です。

  • 黄緑色で全体(ぜんたい)を塗(ぬ)り、影(かげ)になる部分にだけ濃(こ)い緑色を重(かさ)ねると、葉っぱの重なりが表現(ひょうげん)できます。

  • 根に近(ちか)い部分の葉脈(スジ)に、ほんの少(すこ)しだけ赤(あか)茶色(ちゃいろ)や紫色を混(ま)ぜてみてください。野生のたんぽぽらしい、力強(ちからづよ)いリアルな質感(しつかん)になります。

繊細な 綿毛を 表現(ひょうげん)する

ふわふわした綿毛を塗(ぬ)るのは少(すこ)し難しいですが、以下(いか)の方法(ほうほう)を試してみてください。

  • 白(しろ)い紙(かみ)の場合、あえて綿毛自体はあまり塗らず、綿毛の「芯」の部分(中心(ちゅうしん)の茶色(ちゃいろ)の点)をしっかり描(か)きます。

  • 綿毛の周りに、ごく薄(うす)い水色(みずいろ)やグレーで「影(かげ)」を丸くふんわりと入(い)れると、白(しろ)さが際立って見えます。

  • 飛んでいる綿毛は、形をクッキリ描(か)くよりも、少(すこ)しぼかすように塗(ぬ)ると風に乗っている雰囲気(ふんいき)が出ます。

茎の 赤(あか)みと 質感(しつかん)

たんぽぽの茎は、単純な緑色ではありません。

  • 根元(ねもと)に近くなるほど、ピンク色(いろ)や赤紫色を帯びていることが多(おお)いです。

  • 茎の表面にある細かい産毛を表現(ひょうげん)するために、塗(ぬ)りつぶした上(うえ)から消しゴムで縦に細く線(せん)を引いてあげると、柔(やわ)らかそうな茎の質感(しつかん)が再現できます。

たんぽぽの豆知識(まめちしき)

小(ちい)さな花(はな)がたくさん集まっているよ

たんぽぽのお花(はな)は一つに見えるけれど、よーく見(み)ると「小(ちい)さな花(はな)」がたくさん集まってできているんだ。花(はな)びら一枚一枚が、実はそれぞれ立派(りっぱ)な一つのお花(はな)になっているんだよ。

朝に開いて夕方に閉じる

たんぽぽは、お日さまの光(ひかり)が大好(だいす)きだよ。だから、朝になると花(はな)を開いて、夕方になって暗くなったり雨(あめ)が降ったりすると「花(はな)を閉じて」しまうんだ。まるでお日さまと一緒に起きたり眠ったりしているみたいだね。

根っこがとっても長(なが)いんだ

地面(じめん)から出ている部分は小(ちい)さいけれど、土の中にある根っこは「とっても長(なが)い」のが特徴(とくちょう)だよ。深(ふか)いものだと1メートル以上(いじょう)も土の奥(おく)まで伸びていて、踏(ふ)まれても寒くても元気(げんき)に育つことができるたくましい植物(しょくぶつ)なんだ。

フワフワ綿毛のパラシュート

黄色(きいろ)い花(はな)が咲き終わると、種(たね)を遠くまで運ぶために「フワフワの綿毛」に変身するよ。この綿毛は風に乗りやすいパラシュートのような形をしていて、風に乗って遠くの新(あたら)しい場所(ばしょ)まで飛んでいくんだ。