タンクローリーの塗り絵

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タンクローリーの特徴(とくちょう)

燃料(ねんりょう)を、必要(ひつよう)な場所(ばしょ)へ運(はこ)ぶ

タンクローリーは、ガソリンや灯油(とうゆ)、軽油(けいゆ)といった液体(えきたい)の燃料(ねんりょう)を運(はこ)ぶトラックだよ。
みんなの家(いえ)の近(ちか)くにあるガソリンスタンドには、地下(ちか)に大(おお)きなタンクがうまっているんだ。そこへ燃料(ねんりょう)を届(とど)けているのが、このタンクローリーなんだ。
運んでいるのは、火(ひ)がつきやすい危険物(きけんぶつ)。だから、ふつうのトラックにはない決(き)まりが、たくさんあるんだよ。

タンクの中(なか)は、部屋(へや)に分(わ)かれている

後(うし)ろの大(おお)きな円筒(えんとう)のタンク。外(そと)から見(み)ると1つの部屋(へや)のようだけれど、じつは中(なか)がいくつかに仕切(しき)られているんだ。
法律(ほうりつ)で、1つの部屋(へや)は4000リットル以下(いか)と決められているよ。仕切(き)りは3.2ミリ以上(いじょう)の鉄(てつ)の板(いた)。
理由(りゆう)は2つ。1つは、ガソリンと灯油(とうゆ)のようにちがう燃料(ねんりょう)を1台(だい)で運べるようにするため。
もう1つは、走(はし)っているときに中(なか)の液体(えきたい)が大(おお)きく波打(なみう)って、車(くるま)のバランスをくずすのをふせぐためだよ。
タンクの上(うえ)に丸(まる)いふたがいくつも並(なら)んでいるのは、その部屋(へや)の数(かず)だけ入(はい)り口(くち)があるからなんだ。

「危(き)」の標識(ひょうしき)は、法律(ほうりつ)で決まっている

車体(しゃたい)の前(まえ)と後(うし)ろに、四角(しかく)い板(いた)に「危(き)」と書(か)かれた標識(ひょうしき)が付(つ)いているのに気(き)づいたかな。
これは飾(かざ)りではなく、法律(ほうりつ)で付けることが決められた表示(ひょうじ)だよ。大(おお)きさは0.3メートル四方(しほう)から0.4メートル四方(しほう)まで。黒(くろ)い地(ち)に、黄色(きいろ)く光(ひか)る文字(もじ)と決まっているよ。
まわりの車(くるま)や、もしものときに駆(か)けつける消防(しょうぼう)の人(ひと)に、「この車(くるま)は危険物(きけんぶつ)を積(つ)んでいる」と一目(ひとめ)で伝(つた)えるためなんだ。
タンクの後(うし)ろには、何(なん)を積(つ)んでいるかを書いた表示板(ひょうじばん)もあるよ。「第(だい)4類(るい) 第(だい)2石油類(こくゆるい) 灯油(とうゆ)」のように、種類(しゅるい)と量(りょう)が書いてあるよ。

消火器(しょうかき)とアースコード

タンクローリーには、消火器(しょうかき)を2本以上(ぽんいじょう)積むことが決められているよ。中身(なかみ)は粉(こな)の消火薬剤(しょうかやくざい)で、1本(ぽん)3.5キロ以上(いじょう)。すぐ取(と)り出(だ)せるように、車体(しゃたい)の横(よこ)の赤(あか)い箱(ばこ)に入(はい)っているんだ。
もう1つ、車体(しゃたい)の後(うし)ろから細(ほそ)いひもが地面(じめん)に向(む)かってたれ下(さ)がっているのを見たことはないかな。これはアースコード。
走(はし)っているあいだにたまった静電気(せいでんき)を、地面(じめん)へ逃(に)がすためのものだよ。ガソリンの近(ちか)くで静電気(せいでんき)の火花(ひばな)が飛(と)んだら大変(たいへん)だからね。

運転(うんてん)するには、2つの資格(しかく)がいる

タンクローリーを動(うご)かすには、大型(おおがた)トラックを運転(うんてん)できる免許(めんきょ)だけでは足(た)りないんだ。
危険物取扱者(きけんぶつとりあつかいしゃ)という国家資格(こっかしかく)を持(も)った人(ひと)が、必(かなら)ず車(くるま)に乗(の)っていなければならないと決められているんだ。
ガソリンや灯油(とうゆ)をあつかうのは「乙種第(おつしゅだい)4類(るい)」という区分(くぶん)だよ。
運転席(うんてんせき)のとなりに、その資格(しかく)の証明書(しょうめいしょ)をいつも持(も)っていることも義務(ぎむ)づけられているよ。それだけ重(おも)いものを運んでいるということなんだ。

タンクローリーの色(いろ)を塗(ぬ)るコツ

「危(き)」の標識(ひょうしき)は、黒地(くろじ)に黄色(きいろ)

この塗(ぬ)り絵(え)のいちばんの見どころは、前(まえ)と後(うし)ろの「危(き)」の標識(ひょうしき)だよ。
本物(ほんもの)は黒(くろ)い地(ち)に、黄色(きいろ)い文字(もじ)。板(いた)の四角(しかく)い中(なか)をこい黒(くろ)で塗(ぬ)って、「危(き)」の字(じ)だけを黄色(きいろ)で残(のこ)すと、ぴたりと本物(ほんもの)になるよ。
文字(もじ)のまわりをていねいにぬるのはむずかしいけれど、ここが決まると絵(え)ぜんたいが引(ひ)きしまるんだ。

タンクは銀色(ぎんいろ)。白(しろ)を大(おお)きく残(のこ)す

タンクの部分(ぶぶん)は、みがいたステンレスの銀色(ぎんいろ)。だから、ほとんど白(しろ)いまま残(のこ)すのが正解(せいかい)だよ。
かわりに、タンクの上(うえ)のほうと下(した)のほうだけ、うすい灰色(はいいろ)をそっとのせてみて。丸(まる)い筒(つつ)がぐるりと回(まわ)りこんでいるように見えてくる。
まん中(なか)は白(しろ)いまま。そこが光(ひかり)って見えるんだ。

運転席(うんてんせき)の色(いろ)は自由(じゆう)に

タンクは銀色(ぎんいろ)でも、前(まえ)の運転席(うんてんせき)の色(いろ)は会社(かいしゃ)によってちがうよ。白(しろ)・青(あお)・赤(あか)・オレンジ、いろいろあるよ。
ここは好(す)きな色(いろ)を選(えら)んでいいところ。タンクの銀色(ぎんいろ)と差(さ)をつけるほど、絵(え)がはっきりするよ。
消火器(しょうかき)の箱(ばこ)だけは、赤(あか)にしてね。本物(ほんもの)も赤(あか)と決まっているんだ。

ホースは黒(くろ)、つなぎ目(め)は銀(ぎん)

現場(げんば)の絵(え)では、車(くるま)から地面(じめん)へのびる太(ふと)いホースが見どころだよ。
ホースの本体(ほんたい)はこい灰色(はいいろ)か黒(くろ)、金具(かなぐ)のつなぎ目(め)は銀色(ぎんいろ)か水色(みずいろ)にすると、ゴムと金属(きんぞく)のちがいが出(で)るよ。
三角(さんかく)の標識(ひょうしき)は赤(あか)いふちに白(しろ)い中(なか)。地面(じめん)のふたは灰色(はいいろ)。作業員(さぎょういん)のヘルメットは白(しろ)か黄色(きいろ)にすると、現場(げんば)らしさが出(で)るよ。

タンクローリーの豆知識(まめちしき)

正(ただ)しい名前(なまえ)は「移動(いどう)タンク貯蔵所(ちょぞうしょ)」

タンクローリーというのは、ふだん使(つか)っている呼び名だよ。
消防法(しょうぼうほう)という法律(ほうりつ)の中(なか)では、移動(いどう)タンク貯蔵所(ちょぞうしょ)という、かたい名前(なまえ)でよばれているんだ。
「動(うご)く、危険物(きけんぶつ)の倉庫(そうこ)」という意味(いみ)だね。だから建物(たてもの)の倉庫(そうこ)と同(おな)じように、構造(こうぞう)や設備(せつび)がこまかく決められているんだ。
タンクに入(い)れられる量(りょう)も、全部(ぜんぶ)で3万リットルまでと上限(じょうげん)があるよ。

ポンプを使わずに、落(お)として入(い)れる

ガソリンスタンドで燃料(ねんりょう)を入(い)れるとき、じつはポンプで押(お)しこんでいないことが多(おお)いんだ。
タンクローリーのタンクは、地下(ちか)タンクより高(たか)い位置(いち)にあるんだ。だから、バルブを開(あ)けるだけで、燃料(ねんりょう)は自分(じぶん)の重さで下(した)へ流(なが)れていくんだよ。
しかも、勢(いきお)いよく流すと静電気(せいでんき)が起(お)きやすいので、わざとゆっくり流すよう決められているよ。
静(しず)かに見える作業(さぎょう)のうしろに、こうした理由(りゆう)がかくれているんだ。

タンクの断面(だんめん)は、まるくない

タンクローリーのタンクを後(うし)ろから見(み)ると、きれいな円(えん)ではなく、少(すこ)し平(ひら)べったい楕円(だえん)になっているものが多(おお)いよ。
理由(りゆう)は、車(くるま)の重心(じゅうしん)をできるだけ低(ひく)くするため。背(せ)の高(たか)い円筒(えんとう)だと、カーブでバランスをくずしやすくなるんだ。
タンクの上(うえ)のふちが四角(しかく)く見えるのも、上(うえ)に人(ひと)が乗(の)って作業(さぎょう)できる通路(つうろ)と手(て)すりを付けているからだよ。
形(かたち)の1つ1つに、安全(あんぜん)のための理由(りゆう)があるんだね。