トラクターの塗り絵
トラクターの特徴
名前の意味は「引っぱるもの」
トラクターは、畑や田んぼではたらく車だよ。
名前は英語のtractor。もとになったのはラテン語の「引く」という言葉で、そのまま「引っぱるもの」という意味なんだ。
その名のとおり、トラクター自体は土をたがやさないよ。うしろに作業機をつないで、それを引っぱって畑を走る。土をたがやすのも、平らにならすのも、たねをまくのも、仕事をしているのはうしろの機械のほうなんだ。
うしろのタイヤが大きいわけ
トラクターを前から見ると、うしろのタイヤだけが大きいのに気づくかな。
大きいほうが地面に当たる面積が広くなって、やわらかい土の上でもしずみにくいんだ。力を地面に伝えるのも、このうしろのタイヤの役目だよ。
前のタイヤが小さいのは、ハンドルを切って向きを変えるためなんだ。大きいままだと、車体に当たってしまって曲がれなくなってしまうよ。
タイヤのみぞは、ハの字に並ぶ
タイヤをよく見ると、太いみぞがハの字にななめに並んでいるよ。このみぞをラグというんだ。
ふつうの自動車のタイヤは、細かいみぞが細かく刻まれているよね。トラクターのラグは、それとはくらべものにならないほど太くて深いよ。
この大きなみぞが土をがっちりかき、しかも回りながら泥をはき出してくれる。だから、ぬかるんだ田んぼでも空回りしないんだ。
ガラスの部屋は「キャビン」
運転席がガラスの部屋になっているトラクターがあるよ。この部屋をキャビンというんだ。
畑をたがやすと、ものすごい量のほこりが舞い上がるよ。エンジンの音も大きい。キャビンがあれば、そのどちらからも運転する人を守れるんだ。
もっと大事なのは、もし車体がたおれたときに人をつぶさないこと。キャビンの柱は、そのために丈夫に作られているんだ。
作業機は、うしろの3本のうででつなぐ
トラクターのうしろには、作業機をつなぐための3本のうでが付いているよ。下に2本、上に1本。これを三点リンクというんだ。
このしくみを考えたのは、イギリスのハリー・ファーガソンという人。1920年代のことだよ。
3本で支えると作業機がぐらつかないし、油圧の力でぐいっと持ち上げられる。しかも、引っぱる力がうしろのタイヤを地面へ押しつけるように働くんだ。
この発明のおかげで、トラクターは1台でいくつもの仕事ができる車になったよ。今のトラクターも、世界じゅうほとんどが同じしくみを使っているんだ。
トラクターの色を塗るコツ
車体は赤・青・緑から選ぶ
トラクターの車体は、メーカーごとに色が決まっていることが多いよ。赤・青・緑・オレンジのどれかが本物らしいよ。
どの色を選んでも、フェンダー(タイヤの上のどろよけ)だけは車体と同じ色にしてね。ここがそろっていると、ぐっとしまって見えるんだ。
まよったら赤。畑の茶色や生け垣の枝の中で、いちばんよく目立つよ。
タイヤは黒くぬりつぶさない
タイヤをまっ黒にすると、せっかくのみぞが見えなくなってしまうよ。
こい灰色でぬって、ハの字のみぞの中だけ白く残すのがおすすめだよ。みぞが浮かび上がって、土をかく感じが出るんだ。
タイヤの中心の丸いホイールは、車体とはちがう色にしてみて。白か銀色にすると、大きな車輪がくるくる回って見えてくるよ。
ガラスは白いまま残す
キャビンのガラスは、思い切ってぬらずに白いままにしてね。
ガラスに色をのせると、中の運転している人が見えなくなってしまうんだ。
どうしても色をつけたいときは、いちばんうすい水色をガラスのはしだけにのせてみて。光が反射しているように見えるよ。
畑の土は、二色で塗り分ける
足もとの土は、一色でぬると平らに見えてしまうよ。
こげ茶色とうすい茶色を交ぜてぬってみて。ひとつひとつの土のかたまりで、色の濃さを少しずつ変えるんだ。でこぼこしているのが伝わるよ。
ころがっている小石は、まわりよりうすい灰色に。土の中から石が顔を出しているように見えてくるんだ。
空は白いままにして、生け垣でしめる
上のほうの空は、線が引かれていないよね。ここは白いまま残すのが正解だよ。
空をぬってしまうと、トラクターより背景のほうが目立ってしまうんだ。
かわりに、うしろの生け垣をこげ茶色か深い緑でぬってみて。うしろが暗くしまると、手前の赤いトラクターがぐっと前に出てくるよ。
トラクターの豆知識
時速20キロの「のろま」ではない
トラクターは、走るのがとても遅い車だよ。畑での作業は時速5キロから10キロくらい。人が早足で歩くのと変わらないんだ。
でも、これはわざとだよ。速く走ると、たがやす深さがばらついてしまうし、土のかたまりが大きいまま残ってしまうんだ。
そのかわり、力はものすごいよ。低い速さでこそ、エンジンの力をまるごと「引っぱる力」に変えられるんだ。
屋根の上でくるくる回るオレンジの灯りは、ゆっくり走っていることを後ろの車に知らせるためのものなんだ。
作業機をかえると、べつの機械になる
トラクター1台があれば、1年じゅう畑の仕事ができるよ。うしろにつなぐ作業機をかえるだけでいいんだ。
土をおこすプラウ、細かくくだくロータリー、平らにならすローラー、たねをまく播種機、肥料をまくブロードキャスタ。
塗り絵でトラクターが引いているのは、輪をたくさん並べたローラー。たがやしてでこぼこになった土を押さえて、平らにならしているところだよ。
作業機だけを買いそろえればいいから、トラクターは農家にとっていちばん大事な1台なんだ。
まっすぐ走らせるのは、とてもむずかしい
広い畑をまっすぐ耕すのは、見た目よりずっとむずかしいよ。
少しでも曲がると、たがやした列のあいだにすきまができたり、同じところを二度たがやしてしまったりするんだ。
だからベテランの運転手は、畑の向こうのはしに目印を決めて、そこだけを見つめて走るよ。
最近は、人工衛星の電波で位置をはかり、ハンドルを自動でまっすぐに保つトラクターも出てきたんだ。ずれをほんの数センチにおさえられるよ。
キャビンの中には、エアコンがある
キャビン付きのトラクターには、エアコンが付いているものが多いよ。
ぜいたくに思えるかもしれないけれど、そうではないんだ。夏の畑は照りつける日ざしで、ガラスの部屋の中は40度をこえてしまうよ。
しかも、ほこりが入ってくるから窓は開けられないんだ。だから、キャビンの中の空気をきれいにして冷やすしくみが、どうしても必要なんだ。
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トラクター
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畑をならすトラクター(細密)
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