クレヨン、クレパス、クーピー、色鉛筆。どれも「色を塗る道具」ですが、中身も使いどころも違います。売り場で並んでいると、どれを買えばいいのか迷います。
結論から言うと、年齢と目的で選び分けるのが正解です。この記事では4つの違いを整理して、どの時期に何を渡すかをはっきりさせます。
4つの違いを一覧で
| クレヨン | クレパス | クーピー | 色鉛筆 | |
|---|---|---|---|---|
| のび | かたい | やわらかい | 中くらい | かたい |
| 広い面 | 得意 | 得意 | ふつう | 苦手 |
| 細かい線 | 苦手 | 苦手 | ふつう | 得意 |
| 混色 | しにくい | しやすい | ふつう | しやすい |
| 消える | × | × | ○ | ○ |
| 手の汚れ | 少し | つく | つかない | つかない |
| 向く年齢 | 1〜3歳 | 3〜6歳 | 4歳〜 | 4歳〜 |
ざっくり言えば、小さいうちは太く柔らかいもの、大きくなるほど細く硬いものへ移っていきます。
クレヨン|最初の1本
ロウを主成分にした画材で、硬めです。折れにくく、握りこぶしで持っても描けるので、1歳台の最初の画材として定番です。
この時期はまだ口に入れることがあるため、安全性の表示を確認してください。米ぬかや蜜蝋を使ったものもあります。
弱点は、細かい部分が塗れないこと。線の中に塗る段階に入ったら、次の画材を考える時期です。
クレパス|混ぜて楽しむ
クレヨンより柔らかく、伸びがよいのが特徴です。色を重ねて混ぜられるので、表現の幅が広がります。指でこすってぼかすこともできます。
その代わり、手や服につきやすい。汚れてもよい環境で使うのが前提になります。保育園や幼稚園で使われることが多い画材です。
クーピー|消せるのが強み
全体が芯でできていて、紙を巻いていません。だから折れにくく、最後まで使いきれます。そして消しゴムで消せます。
「消せる」は、子どもにとって想像以上に大きい要素です。失敗を恐れずに済むので、塗り絵に慎重になりすぎる子には特に向いています。
手も汚れず、広い面も塗れる。バランスのよい画材ですが、色鉛筆ほど細い線は引けません。
色鉛筆|長く使える
細かい線が引けて、色を重ねられる。大人になっても使える唯一の画材です。
弱点は、広い面を塗るのに時間がかかることと、筆圧が必要なこと。握力の弱い子には負担になるので、やわらかい芯のものを選んでください。
選び方は子どもの色鉛筆の選び方で詳しく解説しています。
結局どれを買えばいいのか
- 1〜3歳|クレヨン。安全性を確認する
- 3〜4歳|クレパスを足す。混色の楽しさを知る
- 4〜6歳|クーピーか色鉛筆。線の中に塗り始めたら
- 小学生以降|色鉛筆。24色以上へ
ただし、買い替える必要はありません。全部を並べておいて、その日の気分で選ばせるのがいちばん豊かです。同じぬりえをクレヨンと色鉛筆の両方で塗ると、違いが体で分かります。
画材ごとに向くぬりえ
- 難易度別のぬりえ一覧|「かんたん」はクレヨン、「むずかしい」は色鉛筆
- 模様・マークのぬりえ|細かい線が多いので色鉛筆向き
- ひらがなのぬりえ|面が大きくクレヨンでも塗れる
- 人気の塗り絵ランキング
なぜ園でクレヨンとクレパスの両方を使うのか
持ち物リストに両方書かれていて、「同じものでは?」と思ったことがあるかもしれません。別物です。
クレヨンは硬くて、線を引くための画材です。ろうの割合が高く、折れにくい。だから、まず線を描く年齢に向いています。
クレパス(パステルとクレヨンの中間として日本で生まれたもの)はやわらかく、面を塗るための画材です。色を重ねて混ぜられます。指でこすってぼかすこともできます。
つまり線を描くのがクレヨン、面を塗るのがクレパス。園で両方使うのは、この2つの作業が違うからです。用途が分かっていると、家で買うときにも迷いません。
買い替えのタイミング
画材は、買うときより買い替えどきの判断が難しいものです。
| 画材 | 替えどきのサイン |
|---|---|
| クレヨン・クレパス | 紙が巻けなくなるほど短い。折れて握れない |
| クーピー | 半分以下。芯だけなので折れやすくなります |
| 色鉛筆 | 5センチ以下。または芯が中で折れて削れない |
色鉛筆だけは、全部を買い替える必要がありません。多くのメーカーが1本から売っています。減るのはいつも同じ色(黒、こげ茶、はだ色、赤)なので、そこだけ足すほうが安く済みます。
もうひとつの替えどきは、年齢が変わったときです。小学校に上がると、細かい塗り分けが必要な絵柄を選ぶようになります。クレヨンでは太すぎて塗れません。使わなくなったのは飽きたからではなく、道具が合っていないからということが、よくあります。