コンバインの塗り絵
コンバインの特徴
名前は「組み合わせた」という意味
コンバインは、秋の田んぼではたらく車だよ。
名前は英語のcombine。「組み合わせる」という意味なんだ。
むかしは、稲を刈る機械と、穂から米つぶを外す機械が別々だったよ。その2つを1台に組み合わせたから、この名前がついたんだ。
コンバインは、走りながら、刈る・こぐ・えらぶ・ためる、の4つを同時にやってしまうよ。
前につき出た板が、稲を1列ずつ分ける
コンバインの前に、細長い板が何本かつき出しているのが見えるかな。これを分草板というんだ。
先がとがっていて、そりのように少し上を向いているよ。田んぼに立っている稲のあいだへすべりこんで、刈る稲と、まだ刈らない稲を分ける役目をしているんだ。
そのすぐ後ろで、かき込みリールという回る部分が稲を引き寄せ、いちばん下の刈刃が根もとをすぱっと切るよ。三角の刃がぎざぎざにならんだ、大きなバリカンのような刃なんだ。
タイヤではなく、キャタピラで走る
コンバインの足もとは、タイヤではなく、キャタピラのようなクローラになっているよ。
稲刈りのころの田んぼは、見た目よりずっとやわらかいんだ。タイヤだとずぶずぶと沈んで動けなくなってしまうよ。
クローラは、車体の重さを長い帯全体で受けとめるから、地面をおさえる力がうすく広がるんだ。だから、ぬかるんだ田んぼでも沈まずに進めるよ。
米つぶは車体の中のタンクにたまる
刈った稲は、そのまま車体の中へ運ばれるよ。中でこぎ胴という回る部分が穂をしごいて、米つぶだけを外すんだ。これを脱穀というよ。
外れた米つぶは、風で軽いごみを飛ばしてえらび分けたあと、車体の上のグレンタンクという箱にたまっていくよ。
タンクがいっぱいになったら、横にのびた長い筒を使って、待っているトラックへ流しこむんだ。この筒を排出オーガというよ。使わないときは、車体の上にたたんでのせてあるんだ。
残った稲わらは、細かく切って田んぼへ
米つぶを外したあとの稲わらは、どうなると思う?
車体のうしろにカッタという刃が付いていて、わらを5センチから15センチくらいに細かく切って、そのまま田んぼにまいていくんだ。
まかれたわらは、冬のあいだにトラクターで土にすきこまれて、次の年の田んぼの栄養になるよ。捨てているのではなく、土にかえしているんだ。
コンバインの色を塗るコツ
車体は赤と白の二色で
日本のコンバインは、赤と白、またはオレンジと白の組み合わせが多いよ。
上半分を白、下半分を赤にすると、ぐっと本物らしくなるんだ。緑や青の機種もあるから、好きな色でも大丈夫だよ。
まよったら、グレンタンクを白、刈取部を赤にしてみて。どこが何をする部分なのかが、色で分かれて見えてくるよ。
クローラは灰色に、みぞは白く残す
足もとのクローラをまっ黒にすると、しくみが見えなくなってしまうよ。
こい灰色でぬって、横すじのみぞだけ白く残すのがおすすめだよ。ゴムの帯がぐるりと回っているのが伝わるんだ。
中にならぶ丸い車輪は、もっとうすい灰色に。帯と車輪が別のものだと分かるよ。
稲は、二種類の黄色でぬり分ける
この塗り絵のいちばんの見どころは、左側に立っている稲だよ。
実った穂はこい黄色、茎と葉はうすい黄緑にしてみて。二色に分けるだけで、穂が重そうに垂れているのが伝わるんだ。
穂の一つひとつのつぶは、ぬり分けなくていいよ。かたまりとして黄色をのせて、つぶのあいだの線は白く残すだけで十分だよ。
刈ったあとの田んぼは、うすい茶色
コンバインが通ったあとに残る短い刈り株は、うすい茶色か黄土色でぬってね。
まだ刈っていない稲の黄色とならぶと、どこまで刈り進んだかがひと目で分かる絵になるよ。
株と株のあいだの地面は、ぬらずに白いまま残してもいいんだ。そのほうが刈り株が浮き上がって見えるよ。
空は白いまま、林はこい緑で
いちばん上の空は、線が引かれていないよね。ここは白いまま残すのが正解だよ。
かわりに、奥にならぶ杉の林をこい緑でぬってみて。うしろが暗くしまると、手前の黄色い稲とコンバインがぐっと前に出てくるんだ。
コンバインの豆知識
日本で生まれた「自脱型」
コンバインには、大きく分けて2種類あるよ。
1つは普通型。刈った稲や麦を、まるごと機械の中へ入れてしまうタイプで、欧米の広い畑で使われているよ。麦でも大豆でも刈れるんだ。
もう1つが自脱型。稲をきちんと立てたまま運んで、穂先だけを脱穀する部分に入れるタイプだよ。
この自脱型は、1966年に日本で生まれたんだ。米つぶが傷つきにくく、こぼれも少ないんだ。日本の田んぼは一つひとつが小さいから、小回りのきくこの形が広まったよ。塗り絵に描かれているのも、この自脱型だよ。
むかしは、稲刈りに何日もかかった
コンバインがなかったころ、稲刈りは家じゅう総出の大仕事だったよ。
まず、かまで稲を刈る。次に、刈った稲をたばねて、はさという木の棚にかけて何日も干す。乾いたら、脱穀機にかけて米つぶを外す。
1枚の田んぼで何日もかかる作業だったんだ。
それをコンバインは、走りながら全部やってしまうよ。秋の田んぼの風景が、この機械で大きく変わったんだ。
刈るのは、朝つゆが乾いてから
コンバインで稲刈りをするのは、たいてい昼前から夕方までだよ。
朝早くは、稲が朝つゆでぬれているんだ。ぬれたまま刈ると、機械の中で稲がくっついて詰まってしまうし、米つぶもかびやすくなってしまうよ。
だから農家の人は、日が当たって稲が乾くのを待ってから動かすんだ。
雨の日に稲刈りをしないのも、同じ理由だよ。
刈り取る速さは、歩くより遅い
コンバインが稲を刈りながら進む速さは、時速1キロから3キロくらい。人がゆっくり歩くよりも遅いんだ。
速く走れないわけではないよ。刈りながら、こいで、えらんで、ためる——この4つを同時にやっているから、稲を機械が処理できる分だけしか進めないんだ。
急いで進むと、脱穀が間に合わずに米つぶが外に出ていってしまうよ。ゆっくり進むことが、いちばん確実な刈り方なんだ。
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コンバイン
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稲刈りのコンバイン(細密)
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