かかしの塗り絵
かかしの特徴
田んぼや畑を守る人形
かかしは、田んぼや畑に立てる人の形をした人形だよ。
お米や野菜を食べにくるスズメやカラスなどの鳥を、近づけないために立てるんだ。
鳥は、人がいると思うと、こわがって近よらないからね。
秋、稲穂がみのるころの田んぼで、よく見かけるよ。
竹とわらでできている
かかしは、竹や木の棒を十字に組んで作るよ。
たての棒が体と足、横の棒がうでになるんだ。
そこにわらをまきつけ、古い着物やシャツを着せて、ぼうしをかぶせるよ。
1枚目の塗り絵で、そでやすそから、わらがはみ出しているのを見つけてね。
着物には、あなをふさぐためのつぎはぎもあるよ。
足は1本
かかしの足は、1本だけだよ。
たての棒を、そのまま地面にさして立てているからなんだ。
1本足で、雨の日も風の日も、じっと田んぼを見守っているよ。
頭にかぶっているのは、むかしから田んぼの仕事で使われてきたすげがさやむぎわらぼうしだね。
稲穂のみのる田んぼ
2枚目は、稲穂がびっしりとみのった田んぼに立つ、かかしの絵だよ。
稲は、みのると穂が重くなって、おじぎをするようにたれ下がるんだ。
かかしのうでやぼうしには、スズメがとまっているね。
長いあいだ立っていると、鳥のほうがなれてしまって、こわがらなくなることもあるんだよ。
手前には、赤とんぼとヒガンバナもいるよ。
かかしがならぶ「かかしまつり」
3枚目は、いろいろなかかしがならぶかかしまつりの絵だよ。
秋になると、日本の各地で、手作りのかかしをならべて見せるおまつりがひらかれるんだ。
おじいさん、おばあさん、ランドセルの子ども、うちわを持ったかかし、ばんざいをするかかし。
5つのかかしは、みんなすがたがちがうね。
秋の里山のけしき
3枚目のうしろには、刈りとった稲を木の棒にかけて、日に当ててかわかすはさかけが見えるよ。
かやぶき屋根の家や、実のなった柿の木、遠くの山もあるね。
稲刈りの塗り絵といっしょにぬると、お米ができるまでのようすがわかるよ。
かかしの色を塗るコツ
着物は、つぎはぎの色を変えて
かかしの着物は、こん色や茶色など、おちついた色がにあうよ。
つぎはぎのところだけ、赤や黄色、みどりなど、ちがう色にすると、かわいくなるね。
首にまいた手ぬぐいは、白に水色のもようがおすすめだよ。
わらとぼうしは、黄土色で
そでやすそから出ているわらは、黄土色やうすい黄色でぬろう。
ぼうしも、わらと同じような色だよ。
ぼうしのすじにそって、こい色とうすい色をまぜると、あんだ感じが出るね。
竹の棒はみどりかうす茶色でぬってみよう。
稲穂は、こがね色
2枚目の田んぼは、稲穂を黄色とオレンジでぬると、こがね色にかがやいて見えるよ。
葉は黄みどりにして、穂とぬり分けよう。
奥の田んぼは、うすい黄色でさっとぬると、遠くまでつづいているように見えるね。
スズメ・赤とんぼ・ヒガンバナ
スズメは、頭と羽が茶色、おなかが白っぽい色だよ。
ほっぺに、黒い点があるのがスズメの目じるしなんだ。
赤とんぼは体を赤、ヒガンバナは花を赤、茎をみどりでぬろう。
かかしまつりは、5つをぬり分けて
3枚目の5つのかかしは、着物の色を1つずつ変えてみよう。
着物のもようの、もみじやとんぼ、花も、すきな色でぬってね。
柿の実はオレンジ、かやぶき屋根はこい茶色、空はうすい水色にすると、秋の里山になるよ。
かかしの豆知識
名前は「かがし」から
かかしは、むかし「かがし」とよばれていたといわれているよ。
むかしは、けものの肉や髪の毛などをやいて、くしにさして田畑に立てたんだ。
そのにおいをかがせて、鳥やけものを追いはらったので、「かがし」とよばれ、それが「かかし」になったという説があるよ。
神さまの名前にもなっている
日本のいちばん古い歴史の本の1つ『古事記』に、久延毘古という神さまが出てくるよ。
この神さまは、かかしのことだとされているんだ。
歩くことはできないけれど、世の中のことを何でも知っている、ものしりの神さまなんだよ。
じっと立って、田んぼをずっと見ているからかもしれないね。
顔は「へのへのもへじ」
かかしの顔といえば、ひらがなでかく「へのへのもへじ」が有名だよ。
「へ」がまゆ毛、「の」が目、「も」が鼻、「へ」が口、「じ」が顔のりんかくになるんだ。
紙にかいて、ためしてみてね。
今のかかしは、いろいろ
今は、人形のかかしのほかに、きらきら光るテープや、大きな目玉のもようの風船も使われているよ。
光や目玉のもようで、鳥をおどろかせるんだ。
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