オオバコの塗り絵
オオバコの特徴
校庭のまん中に生えている草
オオバコは、校庭や公園、道ばたでいちばんよく見かける草のひとつだよ。人がたくさん歩くところ、みんながふみ固めた土の上に、平べったく葉を広げているんだ。
運動場のトラックのわき、鉄棒の下、げた箱から校庭へ出たあたり。「ここ、よく踏まれているな」という場所を探すと、たいてい見つかるよ。
ふまれる場所じゃないと生きていけない
ふしぎなのはここから。オオバコは、ふまれるのがへいきな草というだけじゃないんだ。じつはふまれる場所じゃないと生きていけない草なんだよ。
オオバコは背が高くならない。だから、だれもふまない場所だと、まわりの背の高い草に日かげにされて、負けて消えてしまうんだ。そして人にふまれなくなると、その場所からいなくなってしまうんだ。
つまりオオバコは、ほかの草がいやがる「ふまれる場所」をわざわざ選んで、そこを自分の場所にしているんだね。
葉のすじが、ふまれても切れない理由
葉をよく見てみよう。根元から先っぽに向かって、まっすぐなすじが何本も通っているのが分かるかな。塗り絵でも、葉の中に太い線が5本ずつ描いてあるよ。
これはかたい筋のような葉脈で、じょうぶさは抜群なんだ。上からふまれても、この筋があるおかげで葉がちぎれない。ちょっと引っぱったくらいでは切れないから、ためしに葉を1枚とって、そっと引っぱってみてね。中の白い糸のような筋が残るはずだよ。
名前は「大きな葉っぱ」から
オオバコを漢字で書くと大葉子。文字どおり、大きくて幅の広い葉っぱを持っていることからついた名前なんだ。
葉は根元の1か所からぐるりと放射状に出ていて、地面に平たく広がっているよ。この形をロゼットというんだ。上からふまれても大丈夫なように、体を低くかまえているんだね。
花は、細い棒のような穂
春から秋(4月ごろから9月ごろ)にかけて、葉のあいだから細い棒のような穂がまっすぐ立ち上がるよ。これがオオバコの花なんだ。
「え、これが花?」と思うかもしれないね。近づいてよく見ると、小さな花が下から上までびっしりならんでいるのが分かるよ。花からは白い糸のようなおしべがぴょんと飛び出しているんだ。穂は枝分かれしないのも特徴だよ。
タネは、くつの裏に乗って旅をする
花が終わると、穂に小さなタネができるよ。ひとつの実の中に4個から6個のタネが入っているんだ。
このタネがすごい。雨などで濡れると、まわりがゼリーのようにねばねばするんだよ。そうすると、通りかかった人のくつの裏や、自転車のタイヤにペタッとくっつく。そのまま遠くまで運ばれて、また新しい場所で芽を出すんだ。
ふまれることを、なかまをふやす方法に変えてしまった。オオバコは、そういうかしこい草なんだね。
オオバコの色を塗るコツ
葉のすじを、消さないように塗る
この塗り絵のいちばんの見どころは、葉の中を通る5本のすじ。オオバコを見分けるための、いちばん大事な特徴なんだ。
ここをこい色でごしごし塗ると、すじが全部つぶれてしまうよ。うすい緑でやさしく塗って、線が見えるように残しておこう。
もっとかっこよくしたいときは、すじとすじのあいだを1本おきに少しだけ濃く塗ってみて。葉のでこぼこが出て、本物みたいに見えるんだ。
葉は、ぜんぶ同じ緑にしない
オオバコの葉は、手前のものほど明るい緑、下や奥に重なっているものほど深い緑に見えるよ。
黄みどり・緑・深緑の3色を用意して、手前から奥へ順に濃くしていくと、葉が何枚も重なっている感じが出せるんだ。1枚の葉の中でも、根元を濃く、先を明るくするときれいだよ。
穂は2色で塗り分ける
細い棒のような穂は、下のほうがうすい茶色、上のほうが黄みどりになっていることが多いよ。オオバコは下の花から先にさいて、上へ向かって順にさいていくからなんだ。
飛び出している白いおしべは、塗らずに白いまま残しておこう。そのほうが、ふわっとした感じが出るよ。
2枚目の地面は、うすい色で
2枚目は、オオバコが地面いっぱいに広がっている絵だね。地面と小石をこい色で塗ると、草がうもれてしまうんだ。
地面はうすいベージュや灰色、草はしっかりした緑。こうやって濃さに差をつけると、主役の草がぱっと浮かび上がるよ。小石は1つずつ少し色を変えると、たのしい絵になるんだ。
塗ったら、校庭で本物をさがそう
塗り終わったら、この絵を持って校庭に出てみてね。いちばんよくふまれている場所を探すのがコツだよ。
葉のすじの数を数えて、絵と同じかどうか比べてみよう。穂は何本立っているかな。自分で塗った草を本物と見くらべると、いつもの校庭がぜんぜんちがって見えてくるんだ。
オオバコの豆知識
オオバコ相撲という遊び
オオバコには、むかしから伝わる遊びがあるよ。オオバコ相撲だ。
やり方はかんたん。花の穂の茎を2人が1本ずつとって、たがいに引っかけて引っぱり合う。先にちぎれたほうが負けだよ。
太い茎を選ぶか、細くてもねばりのある茎を選ぶか。これがなかなか奥が深いんだ。オオバコにはスモウトリグサという別名まであるくらい、この遊びは広く知られているんだよ。
タネのねばねばには名前がある
濡れるとねばねばするオオバコのタネ。このねばねばにはムシレージという名前がついているんだ。
おどろくのは、その量だよ。水にぬれるだけで、タネそのものより大きな体積のねばねばが、あっという間にできるんだ。だからくつの裏にしっかりくっついて、遠くまで運ばれていけるんだね。
ふまれなくなると、消えてしまう
「ふまれてかわいそう」と思うかもしれないけれど、オオバコにとってはその逆なんだ。
ふまれる場所は、ほかの草にとってはつらすぎて生きられない場所。そこならオオバコは、日光をひとりじめできるんだよ。ふまれなくなった場所では、背の高い草にまけて、いつのまにか消えてしまうんだよ。
校庭からオオバコがいなくなったら、それは「だれもそこを歩かなくなった」という合図なのかもしれないね。
葉のすじは、ちぎれにくい糸
オオバコの葉を引っぱると、中から白い糸のようなものが出てくるよ。これが、あのかたい葉脈なんだ。
この筋があるから、上からふまれても葉がやぶれない。しなやかに力を受け流して、また起き上がる。オオバコのたくましさは、この葉のすじにささえられているんだよ。
-
オオバコ
-
地面に広がるオオバコ
-