立体感を出すには?影のつけ方とハイライトの入れ方講座

立体感を出すには?影のつけ方とハイライトの入れ方講座

「塗り絵を塗っているけど、なんだか平面的に見える…」

「もっと上手に見せたいけど、どうしたらいいの?」

そう感じたことはありませんか?塗り絵を次のレベルに引き上げるカギは、「」と「ハイライト」にあります。これらをうまく使うことで、絵に奥行きが生まれ、まるで本物の写真のように生き生きとした立体感を出すことができます。

今回は、塗り絵初心者の方でもすぐに実践できる、影とハイライトの基本的なつけ方をご紹介します。少しの工夫で、いつもの塗り絵がグンとプロっぽく見えるようになりますよ。

塗り絵を始める前に「光の当たり方」をイメージしよう

影とハイライトをつける前に、一番大切なことがあります。それは、「どこから光が当たっているか」を想像することです。

例えば、太陽が右側から当たっているとします。そうすると、

  • 光が当たる部分:右側
  • 影になる部分:左側

となります。

このイメージを頭の中に描いてから色を塗り始めると、影とハイライトの位置が自然と決まります。光の向きがバラバラだと立体的に見えないので、必ず一方向からの光を意識しましょう。

影のつけ方:グラデーションで自然な陰影を

影をつける基本的な方法は、グラデーションです。先ほどイメージした光の当たらない部分(左側)に、影の色を塗っていきます。

【実践テクニック】

  1. 濃い色で影の始まりを塗る: まず、影にしたい部分の輪郭に沿って、少し力を入れて濃い色を塗ります。
  2. 徐々に薄くグラデーション: 輪郭から離れるにつれて、だんだんと力を抜いて色を薄くしていきます。隣の色と自然になじませるように優しく塗りましょう。
  3. 影の色は「少し暗めの同系色」: 影の色は、元の色よりも少し暗い同系色を選ぶのがポイントです。例えば、りんごの赤色なら「少し暗い赤」や「ワインレッド」のような色を使います。

影の色に少しだけ青や紫、茶色などを混ぜると、さらに深みのある影を表現できます。

ハイライトの入れ方:白や薄い色で光を表現

ハイライトは、光が直接当たってキラキラと光っている部分です。

【実践テクニック】

  1. 光が当たる部分を意識: 最初に決めた光の当たる部分(右側)にハイライトを入れます。
  2. ハイライトの色は「白」か「元の色より薄い色」: 白い色鉛筆や、元の色を非常に薄く塗って表現します。消しゴムを使って色を少し抜き、その部分を白く見せるテクニックも効果的です。
  3. ハイライトは塗りすぎない: ハイライトを入れすぎると不自然に見えてしまうことがあります。光が反射する「点」や「線」を意識して、控えめに入れるのがコツです。

光沢のある物(宝石、目、金属など)には、小さく白い点を加えるだけで、一気に本物らしさが増します。

まとめ:影とハイライトで、塗り絵をもっと楽しもう!

影とハイライトのテクニックをまとめると、以下のようになります。

  1. 光の方向を決める:塗り絵全体で、光がどこから当たっているかを統一する。
  2. 影をつける:光が当たらない側に、濃い色から薄い色へのグラデーションで陰影をつける。
  3. ハイライトを入れる:光が当たる側に、白や薄い色で光を表現する。

この3つのステップを意識するだけで、あなたの塗り絵はぐっとプロのような仕上がりになります。最初から完璧にできなくても大丈夫です。まずは、りんごやボールのようなシンプルな形から練習してみてください。

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