水彩色鉛筆で塗り絵が変わる|選び方と失敗しない使い方

水彩色鉛筆で塗り絵が変わる|選び方と失敗しない使い方

塗り絵に少し飽きてきた。同じ絵をもう一度塗ってもつまらない。そんなときに景色を変えてくれるのが水彩色鉛筆です。

見た目は普通の色鉛筆。でも塗ったあとに水を含ませた筆でなぞると、線が溶けて水彩画になります。同じ塗り絵が、まったく違う作品に変わる瞬間は、子どもも大人も声が出ます。

この記事では、水彩色鉛筆の選び方と、失敗しない使い方をまとめます。準備は筆1本と水だけです。

普通の色鉛筆と何が違うのか

芯を固めている成分が違います。普通の色鉛筆は油やロウで固めているため水をはじきますが、水彩色鉛筆は水に溶ける成分で固めてあります。

だから、乾いた状態では普通の色鉛筆として使え、水を足すと絵の具のようになる。1本で2通りの使い方ができるのが最大の特徴です。

選び方 3つの基準

1. 色数は24色以上

水彩色鉛筆は、水で溶かすと色が少し薄くなります。そのため、もとの色数が少ないと表現の幅が狭くなります。最初から24色以上を選んでおくと安心です。

2. 溶けやすさ

安価なものは水に溶けきらず、線のあとが残ることがあります。それはそれで味になるのですが、きれいなグラデーションをつくりたいなら溶けやすいものを選んでください。

画材メーカーの製品は、この点で差がはっきり出ます。

3. 水筆がついているか

軸に水を入れて使う「水筆」がセットになっている商品があります。水入れを用意しなくてよく、こぼす心配がないので、子どもと使うならこれが便利です。

紙を変えないと失敗します

ここがいちばんの注意点です。普通のコピー用紙に水を含ませると、紙が波打ちます。乾いても元には戻りません。

対策は2つあります。

  • 厚口の紙に印刷する|135g/㎡以上あれば、多少の水には耐えます
  • 水彩紙を使う|完全に対策するならこちら。A4サイズなら家庭のプリンターにも通せます

紙の選び方は塗り絵の紙はどれがいい?で詳しく解説しています。

使い方 3つのコツ

1. 水は少なめに

いちばんよくある失敗が、水の入れすぎです。筆にたっぷり水を含ませると、色が流れて紙もよれます。筆を一度ティッシュに当ててから紙にのせるくらいでちょうどよいです。

2. 明るい色から溶かす

濃い色を先に溶かすと、筆に残った色が次の場所を汚します。薄い色 → 濃い色の順に進め、色が変わるたびに筆を拭いてください。

3. 全部を溶かさない

意外に効くのがこれです。一部だけ水で溶かし、一部は色鉛筆のまま残す。質感の違いが生まれて、絵にメリハリが出ます。

空や水は溶かし、木や動物の毛は溶かさない。そんな使い分けができるようになると、水彩色鉛筆が一気に面白くなります。

試すのに向いているぬりえ

よくある失敗と、その原因

水彩色鉛筆は、買ったその日にがっかりしやすい画材です。原因はだいたい決まっています。

症状原因対処
紙がふやけて破れた普通のコピー用紙を使った厚口の紙に変える
色が濁ったとなりの色まで溶かした1色ずつ、乾いてから次へ
薄くなってしまったもともと塗りが薄い溶かすと薄くなる前提で、濃いめに塗る
線が全部消えた水が多い筆の水を布で切ってから使う

3つめが見落とされがちです。水で溶かすと、色は必ず薄く広がります。乾いた状態で「ちょうどいい」濃さに塗ると、溶かしたあとは物足りなくなります。塗った時点では濃すぎるくらいが正解です。

失敗が続くようなら、いったん水を使わずに普通の色鉛筆として使ってください。水彩色鉛筆は、乾いたままでも普通に塗れます。水を足すのは、慣れてからで構いません。

水を使う日の準備

水彩色鉛筆は、準備と片づけがある画材です。ここを軽く見ると、2回目をやらなくなります。

  • 新聞紙かレジャーシート|机が濡れます。必ず敷いてください
  • いらない布かキッチンペーパー|筆の水を切るのに使います。これがないと必ず水が多くなります
  • 水は少なめに|こぼれる量を減らせます。深いコップより浅い容器のほうが安全です
  • 乾かす場所|完成後30分は動かせません。置き場所を先に決めておく

とくに乾かす場所を忘れがちです。塗り終えた紙を重ねてしまうと、くっつきます。やる前に、干す場所を決める。これだけで結果が変わります。

逆に言えば、準備できない日は水を使わなければいいのです。この画材の良いところは、乾いたままでも使えることです。