塗り絵を始めたいけれど、何をそろえればいいのか。売り場に行くと画材が山ほどあって、結局なにも買わずに帰ってきた——。そんな話をよく聞きます。
結論から言うと、必要なものは4つだけです。この記事では、今日から始めるための最小構成と、あとから足すとよいものを分けて紹介します。
最低限そろえる4つ
| もの | 目安 | 予算 |
|---|---|---|
| 色鉛筆 | 12色または24色 | 1,000〜2,500円 |
| 紙 | 厚口のインクジェット用紙 A4 | 500〜1,500円 |
| 鉛筆削り | 手動でよい | 500〜1,500円 |
| 塗るもの | ぬりえ図鑑から印刷(無料) | 0円 |
合計で2,000〜5,000円あれば始められます。プリンターが家にない場合は、コンビニのネットプリントでも印刷できます。
1. 色鉛筆|最初は12色でいい
いきなり60色を買わないでください。色数が多いほど、小さい子は選べなくなります。12色で「みどりがないから、あおときいろを重ねよう」という工夫が生まれるほうが価値があります。
選ぶ基準は、芯がやわらかいこと。力を入れなくても色がつくものを選んでください。詳しくは子どもの色鉛筆の選び方にまとめています。
2. 紙|ここをケチらない
意外と見落とされるのが紙です。普通のコピー用紙は薄すぎて、色鉛筆だと物足りません。厚口(90g/㎡以上)に変えるだけで、同じ色鉛筆でも発色が変わります。
色鉛筆を1ランク上げるより、紙を変えるほうが安くて効果が大きい。最初に投資すべきはここです。
3. 鉛筆削り|手動がおすすめ
電動は速いのですが、削りすぎて色鉛筆がすぐ短くなります。手動なら削り具合を自分で調整でき、芯を短めに残せます。
子どもが使う色鉛筆は、芯を尖らせすぎないほうが折れません。手動だとその加減がつけられます。
4. 塗るもの|まずは無料で
塗り絵本を買う前に、無料のぬりえで試してください。どんなジャンルが好きかは、実際に何枚か塗ってみないと分かりません。
- 難易度別のぬりえ一覧|「かんたん」から始める
- 人気の塗り絵ランキング|迷ったらここ
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好みが見えてから塗り絵本を買うと、無駄がありません。
あとから足すとよいもの
| もの | 足すタイミング |
|---|---|
| 24色以上の色鉛筆 | 12色で物足りなくなったら |
| 水彩色鉛筆 | 同じ絵に飽きてきたら |
| 額縁 | 気に入った作品ができたら |
| ペン立て | 色鉛筆が折れやすくなったら(寝かせ収納が原因) |
最後の項目は見落とされがちです。缶ケースに寝かせて持ち運ぶと、芯の中に細かい割れができます。削ってもすぐ折れる色鉛筆は、たいていこれが原因です。立てて保管するだけで寿命が変わります。
置き場所を決めておく
道具より大事かもしれないのが、すぐ出せる場所に置くことです。押し入れにしまうと、二度と出てきません。
リビングのテーブルの端に、色鉛筆と印刷したぬりえを数枚。準備がゼロ秒なら、子どもは勝手に始めます。
はじめの1枚で、つまずかないために
道具をそろえても、最初の1枚で失敗すると続きません。選び方に少しだけ気をつけてください。
- 面が大きい絵柄を選ぶ|細かい模様は、はみ出して嫌になります
- その子が知っているもの|見たことのない生き物より、飼っている犬や乗った電車
- 1枚だけ渡す|何枚も置くと、どれも中途半端になります
- 色を指定しない|「本当は緑だよ」は、初日には言わない
時間は15分もてば十分です。最後まで塗り終わらなくても構いません。「またやりたい」で終わるほうが、完成させるより価値があります。
大人が隣で同じ紙を塗るのも効きます。教えるのではなく、一緒にやる。手元を見せていると、持ち方や塗り方は自然にまねします。
最初は買わなくていいもの
売り場に行くと、あれもこれも必要に見えます。最初はいりません。
| 買いたくなるもの | 最初にいらない理由 |
|---|---|
| 24色・36色セット | 12色で足ります。多いと選ぶのに時間がかかります |
| 塗り絵の本 | 好みが分かる前に買うと、半分以上使いません |
| マーカー | 裏写りします。紙の準備が要ります |
| 電動鉛筆削り | 削りすぎます。手動のほうが芯が長持ちします |
| 専用の収納ケース | 続くかどうか分かってからで十分 |
最初にお金をかけるべきなのは紙だけです。色鉛筆は12色で足りますが、紙が薄いと何を使っても結果が出ません。ここだけは最初から厚口を選んでください。
続くかどうかは、1か月やってみれば分かります。気に入って毎週やるようになってから、色数を増やす。順番を逆にすると、たいてい使わない道具が増えます。