色鉛筆の削り方と鉛筆削りの選び方|芯を折らないコツ

色鉛筆の削り方と鉛筆削りの選び方|芯を折らないコツ

削ったばかりなのに、少し塗っただけで芯が折れる。削り直すたびに色鉛筆が短くなり、気づけば半分の長さ——。色鉛筆が減るいちばんの原因は、実は削り方です。

この記事では、色鉛筆を長持ちさせる削り方と、鉛筆削りの選び方をまとめます。道具を変えるだけで、色鉛筆の寿命は目に見えて延びます。

なぜ色鉛筆はすぐ折れるのか

理由は3つあります。

  • 芯がやわらかい|色鉛筆の芯は、普通の鉛筆より柔らかく作られています
  • 尖らせすぎ|細く長く削るほど、根元から折れやすくなります
  • 中で割れている|落としたり寝かせて持ち運んだりすると、見えない部分で芯が割れます

3番目が厄介です。削っても削っても先が折れる色鉛筆は、たいてい芯の内部がすでに割れています。こうなると、割れた部分を過ぎるまで折れ続けます。

長持ちさせる4つの習慣

1. 短めに削る

細かい部分を塗るときは尖らせたくなりますが、子どもが使うなら短めが正解です。芯の露出が短いほど、折れる力に耐えます。

削り角度を調整できる鉛筆削りなら、「太め」の設定にしてください。

2. 立てて保管する

缶ケースに寝かせたまま持ち運ぶと、振動で芯の中に細かい割れができます。ペン立てに立てておくだけで、この問題はほぼ消えます。

持ち運ぶ必要があるなら、仕切りのあるケースを使ってください。

3. 落としたら削り直す

床に落とした色鉛筆は、見た目が無事でも中が割れていることがあります。すぐ削り直して、割れた部分を落とすほうが、あとで何度も折れるより結果的に減りません。

4. 力を入れずに塗る

そもそも筆圧が高すぎると折れます。薄く重ねて濃くするという塗り方に変えると、折れる回数が減り、しかも色がきれいになります。

塗り方はグラデーションの基本テクニックを参考にしてください。

鉛筆削りの選び方

種類向いている場面注意点
手動(ハンドル式)家庭でしっかり削る削り具合を調整しやすい
携帯用(小型)持ち運び・少量刃が消耗しやすい
電動本数が多いとき削りすぎに注意

色鉛筆を長持ちさせたいなら、手動のハンドル式がおすすめです。削れた感触が手に伝わるので、削りすぎを止められます。

電動は速くて楽ですが、止めどきが分かりにくい。気づいたら半分になっていたという事故が起きやすいのはこちらです。

色鉛筆対応かどうかを確認する

意外な落とし穴がこれです。鉛筆削りには対応する軸の太さがあります。太軸の色鉛筆は、普通の鉛筆削りに入りません。

幼児向けの太軸色鉛筆を使っている場合は、太軸対応と明記されたものを選んでください。8mm以上に対応しているかが目安です。

色鉛筆そのものの選び方は子どもの色鉛筆の選び方にまとめています。

削りカスの片づけまでが道具選び

子どもが自分で削るなら、削りカスが飛び散らないことも条件です。ダストケースが大きく、開けるのが簡単なものを選んでください。

片づけが面倒だと、削るのが億劫になり、結局折れたまま使うことになります。

削り方で、塗り方が決まる

削り方は保管の話だけではありません。先の形が、そのまま塗り方を決めます。

先の形向いている作業作り方
鋭くとがった先細い線、輪郭、髪や毛削りたて。長く削る器具で
やや丸い先広い面をムラなく使っていれば自然にこうなります
斜めに削れた先面をいちどに塗る寝かせて使い続けると、こうなります

つまり、削りたてが常に良いわけではありません。広い面を塗るのに鋭い先を使うと、すじが残ります。逆に、細い帯を丸い先で塗れば必ずはみ出します。

1本の中で使い分けるのは難しいので、よく使う色だけ2本持つという手があります。とくに黒、こげ茶、青。12色セットに、この3色だけ単品で足すと、塗りやすさが変わります。

短くなった色鉛筆をどうするか

よく使う色ほど早く短くなります。5センチを切ると、握りにくくて力が入りません。ここで使わなくなる子は多い。

  • 補助軸(ホルダー)|差し込んで長さを足す道具。数百円で、最後まで使い切れます
  • 同じ色を単品で買う|メーカーの多くは1本単位で売っています。セットを買い直す必要はありません
  • 短いものは細部専用に|握り方が変わるので、かえって細かい作業に向くことがあります

単品売りがあることは、あまり知られていません。「肌色だけない」「黒だけ短い」という状態でセットを買い替えている家庭は多いはずです。文具店やメーカーの通販で、たいてい1本から買えます。

買い足すときは、メーカーと品番をそろえてください。同じ「あか」でも、メーカーが違えば色が違います。缶の裏か鉛筆の軸に品番が書いてあります。