清水寺の塗り絵

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清水寺の特徴(とくちょう)

崖(がけ)から飛(と)び出(だ)したお堂(どう)

清水寺(きよみずでら)は京都府京都市(きょうとふきょうとし)にあるお寺(てら)だよ。いちばん有名(ゆうめい)なのが、本堂(ほんどう)から張(は)り出(だ)した「清水(きよみず)の舞台(ぶたい)」なんだ。
舞台(ぶたい)は崖(がけ)の上(うえ)に建(た)てられていて、地面(じめん)から高(たか)さおよそ13メートル。4階(かい)建(た)てのビルとほとんど同(おな)じ高(たか)さなんだよ。床(ゆか)の広(ひろ)さは畳(たたみ)100枚(まい)ぶんもあるんだ。

139本(ぽん)の柱(はしら)で支(ささ)えている

舞台(ぶたい)を下(した)からのぞくと、太(ふと)い柱(はしら)が何本(なんぼん)も立(た)って、横木(おうぼく)が何段(なんだん)も組(く)まれているのが見(み)えるよ。この柱(はしら)は139本(ぽん)。すべてケヤキという、かたくて丈夫(じょうぶ)な木(き)でできているんだ。
おどろくのはここから。この柱組みにはくぎが1本(ぽん)も使(つか)われていない。木(き)と木(き)を組み合(あ)わせる技(わざ)だけで、400年(ねん)近(ちか)く舞台(ぶたい)を支(ささ)え続(つづ)けているんだよ。

崖(がけ)に建(た)てる「懸造(かけづく)り」

このように、斜面(しゃめん)に柱(はしら)を組んで建物(たてもの)を張(は)り出(で)させる建(た)て方(かた)を懸造(かけづく)りというよ。舞台(ぶたい)造(つく)りとも呼(よ)ばれるんだ。
平(たい)らな土地(とち)に建(た)てればかんたんなのに、なぜわざわざ崖(がけ)に建(た)てたのか。それは、観音(かんのん)さまがいる山(やま)の姿(すがた)を、この場所(ばしょ)に表(あらわ)そうとしたからだと言(い)われているよ。

1200年以上(ねんいじょう)の歴史(れきし)

清水寺(きよみずでら)が開(ひら)かれたのは778年(ねん)。今(いま)から1200年以上(ねんいじょう)も前(まえ)のことだよ。開いたのは延鎮(えんちん)というお坊(ぼう)さんで、坂上田村麻呂(さかがみたむらまろ)という武将(ぶしょう)が力(ちから)を貸(か)したと伝(つた)えられているんだ。
今(いま)立(た)っている本堂(ほんどう)は、1633年(ねん)に徳川家光(とくがわいえみつ)の寄付(きふ)で建(た)て直(なお)されたもの。本堂(ほんどう)は国宝(こくほう)で、1994年(ねん)には世界文化遺産(せかいぶんかいさん)にも登録(とうろく)されたよ。

屋根(やね)はヒノキの皮(かわ)

本堂(ほんどう)の屋根(やね)をよく見(み)ると、瓦(かわら)のような四角(しかく)い区切(くぎ)りがないことに気(き)づくかな。これはヒノキの皮(かわ)を何枚(なんまい)も重(かさ)ねて葺(ふ)いてあるからなんだ。
この葺き方(かた)を檜皮葺(ひわだぶき)というよ。2017年(ねん)から2020年(ねん)にかけて、この屋根(やね)をすべて葺き直す大(おお)きな修理(しゅうり)が行(おこな)われたんだ。

音羽(おとわ)の滝(たき)と三重塔(さんじゅうのとう)

清水寺(きよみずでら)には舞台(ぶたい)のほかにも見どころがあるよ。音羽(おとわ)の滝(たき)は3本(ぽん)の水(みず)が流(なが)れ落(お)ちる名水(めいすい)で、お寺(てら)の名前(なまえ)の由来(ゆらい)にもなっているんだ。
高(たか)さ約(やく)31メートルの三重塔(さんじゅうのとう)は、朱色(しゅいろ)にぬられていてとても目立(めだ)つよ。舞台(ぶたい)の上(うえ)から見わたすと、京都(きょうと)の町(まち)ごしにこの塔(とう)が見(み)えるんだ。

清水寺の色(いろ)を塗(ぬ)るコツ

木(き)の色(しょく)は3段階(だんかい)でぬる

清水寺(きよみずでら)は建物(たてもの)ぜんぶが木(き)でできているので、茶色(ちゃいろ)の使(つか)い分けがすべてだよ。同(おな)じ茶色(ちゃいろ)でぬると、のっぺりしてしまうんだ。

  • 柱(はしら)と横木(おうぼく)|いちばん明(あか)るい茶色(ちゃいろ)。日(ひ)が当(あ)たっているから
  • 軒(のき)の下(した)や柱(はしら)の奥(おく)|こげ茶。ここが濃(こ)いと立体的(りったいてき)になる
  • 屋根(やね)|グレーがかった茶色(ちゃいろ)。ヒノキの皮(かわ)なので木(き)とは色(しょく)がちがう

柱組みは「奥(おく)を濃く」

舞台(ぶたい)を支(ささ)える柱組みは、この絵(え)のいちばんの見せ場だよ。ここは手前(てまえ)の柱(はしら)を明るく、奥(おく)の柱(はしら)を濃くぬろう。
すきまの部分(ぶぶん)を思(おも)いきってこげ茶にすると、柱(はしら)がぐっと手前(てまえ)に飛(と)び出(だ)して見(み)えるんだ。全部(ぜんぶ)を同(おな)じ茶色(ちゃいろ)でぬると、ただの格子模様(こうしもよう)になってしまうよ。

屋根(やね)はすじに沿(そ)って

屋根(やね)には細(こま)かい横(よこ)のすじが入(はい)っているね。これはヒノキの皮(かわ)の重なりだよ。
ぬるときはすじの向(む)きに沿(そ)って、色(しょく)えんぴつを動(うご)かすのがコツ。屋根(やね)の上(うえ)のほうを明るく、のき先(さき)に近(ちか)いところを濃くすると、大(おお)きくカーブした形(かたち)が出(で)てくるんだ。

もみじは3色(しょく)つかう

背景(はいけい)つきの絵(え)のもみじは、赤(あか)・オレンジ・黄色(きいろ)を混(ま)ぜてぬろう。全部(ぜんぶ)を赤(あか)にすると、平(ひら)べったく見えてしまうんだ。
1本(ぽん)の木(き)の中(なか)でも、外(そと)がわを赤(あか)、内(うち)がわをオレンジにすると自然(しぜん)に見(み)えるよ。緑(みどり)の葉(は)を少(すこ)しだけ混(ま)ぜると、季節(きせつ)の変わり目(め)らしくなるんだ。

舞台(ぶたい)の床(ゆか)は白(しろ)く残(のこ)す

舞台(ぶたい)の床板(ゆかいた)は日(ひ)に当(あ)たって明(あか)るいので、紙(かみ)の白(しろ)をほとんど残(のこ)すのが正解(せいかい)だよ。うすい黄土色(おうどいろ)を軽(かる)く置(お)くだけで十分(じゅうぶん)なんだ。
手(て)すりも同(おな)じで、白(しろ)っぽく残しておこう。下(した)の柱組みを濃く、上(うえ)の舞台(ぶたい)を明るく。この差(さ)が出(で)せると、高(たか)さが伝わる絵(え)になるよ。

清水寺の豆知識(まめちしき)

くぎを使(つか)わない木組(きぐ)み

清水(きよみず)の舞台(ぶたい)を支(ささ)えているのは、139本(ぽん)のケヤキの柱(はしら)だよ。おどろくことに、この柱組みにはくぎが1本(ぽん)も使(つか)われていないんだ。
木(き)のはしを凸凹(でこぼこ)の形(かたち)にけずり、たがいに組み合(あ)わせることで固定(こてい)しているんだ。地震(じしん)のときは、木(き)と木(き)がわずかに動(うご)いてゆれを逃(に)がすんだ。かたく固(かた)めないほうが強(つよ)い、という昔(むかし)の人(ひと)の知恵(ちえ)なんだよ。

「清水(きよみず)の舞台(ぶたい)から飛(と)び降(お)りる」

思(おも)いきったことをするとき、「清水(きよみず)の舞台(ぶたい)から飛(と)び降(お)りるつもりで」と言うことがあるね。これはたとえ話だけれど、江戸時代(えどじだい)には本当(ほんとう)に飛(と)び降りた人(ひと)がいたと記録(きろく)に残っているんだ。
願(ねが)いがかなうと信(しん)じられていたからなんだって。今(いま)はもちろん禁止(きんし)されているよ。高(たか)さは4階(かい)建(た)てのビルとほぼ同(おな)じなんだから、当然(とうぜん)だね。

お寺(てら)の名前(なまえ)は水(みず)から

清水寺(きよみずでら)の「清水(きよみず)」は、音羽(おとわ)の滝(たき)からきているんだ。3本(ぽん)の細(ほそ)い水(みず)が今(いま)も流(なが)れ落(お)ちていて、昔(むかし)から「清(きよ)らかな水(みず)」として大切(たいせつ)にされてきたよ。
1200年以上(ねんいじょう)も前(まえ)に、このわき水(みず)を見つけたお坊(ぼう)さんがここにお堂(どう)を建(た)てたのが清水寺(きよみずでら)の始(はじ)まり。お寺(てら)より先(さき)に、水(みず)があったということなんだ。

屋根(やね)はヒノキの皮(かわ)でできている

本堂(ほんどう)の屋根(やね)は瓦(かわら)ではなく、ヒノキの皮(かわ)を重(かさ)ねて葺(ふ)いてあるんだ。この葺き方(かた)を檜皮葺(ひわだぶき)というよ。
皮(かわ)は木(き)を切(き)らずに、生(い)きたヒノキからはがして採(と)るんだ。そしてまた何年(なんねん)かたつと、同(おな)じ木(き)から採れるようになるんだ。2017年(ねん)から2020年(ねん)の大修理(だいしゅうり)では、この屋根(やね)がすべて葺き直(なお)されたんだよ。