水蓮(スイレン)の塗り絵

難易度:

水蓮(スイレン)の特徴(とくちょう)

名前(なまえ)の由来(ゆらい)・英名(えいめい)

スイレンは一般的(いっぱんてき)に「水蓮(すいれん)」と表記(ひょうき)されることも多(おお)いですが、正式(せいしき)な漢字(かんじ)は「睡蓮(すいれん)」と書(か)きます。これは、朝(あさ)に花(はな)を開(ひら)き、夕方(ゆうがた)になると花(はな)を閉(と)じる(眠(ねむ)る)という規則的(きそくてき)なサイクルを数日間(すうじつかん)繰(く)り返(かえ)す生態(せいたい)が、まるで睡眠(すいみん)をとっているように見(み)えることに由来(ゆらい)しています。 英語(えいご)では「Water lily(ウォーター・リリー)」と呼(よ)ばれ、「水(みず)に咲(さ)くユリ」という意味(いみ)を持(も)ちます。水辺(みずべ)を彩(いろど)る代表的(だいひょうてき)な花(はな)として、世界中(せかいじゅう)で愛(あい)されている植物(しょくぶつ)です。

見れる時期(じき)

スイレンの花(はな)が見られる時期(じき)は、主(おも)に5月(がつ)から10月(がつ)にかけての温暖(おんだん)な季節(きせつ)です。 見頃(みごろ)のピークは7月(がつ)から8月(がつ)の真夏(まなつ)になります。多くの品種(ひんしゅ)は午前中(ごぜんちゅう)に花(はな)を開(ひら)き、午後(ごご)には閉じてしまうため、美(うつく)しい開花状態(かいかじょうたい)を鑑賞(かんしょう)するなら午前中(ごぜんちゅう)の早(はや)い時間帯(じかんたい)からお昼頃(ひるころ)までがおすすめです。なお、熱帯性(ねったいせい)のスイレンの中(なか)には、夜(よる)に咲(さ)く「夜咲き種(しゅ)」も存在(そんざい)します。

見れる地域(ちいき)

スイレンは世界中(せかいじゅう)の熱帯(ねったい)から温帯(おんたい)にかけて広(ひろ)く分布(ぶんぷ)しています。 日本国内(にっぽんこくない)でも、全国各地(ぜんこくかくち)の公園(こうえん)の池(いけ)、神社仏閣(じんじゃぶっかく)の庭園(ていえん)、自然(しぜん)の沼地(ぬまち)などで見(み)ることができます。比較的水流(ひかくてきすいりゅう)の穏(おだ)やかな場所(ばしょ)を好(この)み、最近(さいきん)では家庭(かてい)のビオトープやメダカ鉢(ばち)などで手軽(てがる)に育(そだ)てられる水生植物(すいせいしょくぶつ)としても非常(ひじょう)に人気(にんき)があります。

栄養(えいよう)と育つ環境(かんきょう)(食(た)べるもの)

植物(しょくぶつ)であるスイレンは、水底(すいてい)の泥(どろ)の中(なか)に地下茎(ちかけい)を張(は)り、そこから水分(すいぶん)や豊富(ほうふ)な栄養分(えいようぶん)を吸収(きゅうしゅう)して育ちます。 花(はな)をたくさん咲かせるためには、泥(どろ)の中(なか)の肥料分(ひりょうぶん)(窒素(ちっそ)やリンなど)と、たっぷりの日光(にっこう)が必要(ひつよう)です。日差(ひざ)しを遮(さえぎ)るものがない、日当(ひあ)たりの良(よ)い水面(すいめん)がスイレンにとって最高(さいこう)の環境(かんきょう)(食事(しょくじ))となります。

寿命(じゅみょう)

スイレンは「多年草(たねんそう)」に分類(ぶんるい)される植物(しょくぶつ)です。 秋(あき)から冬(ふゆ)にかけて気温(きおん)が下(さ)がると、水面(すいめん)に出(で)ている葉(は)や花(はな)は枯(か)れてしまいますが、水底(すいてい)の泥(どろ)の中(なか)にある根茎(こんけい)は休眠状態(きゅうみんじょうたい)で生(い)きています。そして春(はる)になり水温(すいおん)が上(あ)がると、再(ふたた)び新(あたら)しい葉(は)や花芽(かが)を水面(すいめん)へと伸(の)ばします。環境(かんきょう)が適(てき)していれば、毎年(まいとし)繰(く)り返(かえ)し花(はな)を咲かせながら長(なが)く生(い)き続(つづ)けます。

そのほか特徴(とくちょう)

スイレンの最大(さいだい)の特徴(とくちょう)は、葉(は)に必(かなら)ず「V字型(じがた)の深(ふか)い切(き)れ込(こ)み」があることです。 よく混同(こんどう)される「ハス(蓮(れん))」の葉(は)にはこの切(き)れ込(こ)みがなく、水(みず)を弾(ひ)く性質(せいしつ)(ロータス効果(こうか))がありますが、スイレンの葉(は)は水(みず)を弾かず、水面(すいめん)にピタッと張(は)り付(つ)くように浮(う)かびます(浮葉(ふよう))。また、花(はな)が水面(すいめん)のすぐ上(うえ)で咲(さ)く(温帯性(おんたいせい)スイレンの場合(ばあい))のも、水面(すいめん)より高(たか)く茎(くき)を伸(の)ばして咲(さ)くハスとの大(おお)きな違(ちが)いです。

水蓮(スイレン)の色(いろ)を塗(ぬ)るコツ

花(はな)びらのシャープな形(かたち)とグラデーション

スイレンの花(はな)びらは、先端(せんたん)に向(む)かってシュッと尖(とが)った美(うつく)しい形(かたち)をしています。

  • 筆使(ふでづか)いを意識(いしき)する: 根本(こんぽん)から先端(せんたん)に向(む)かって、スッと払(はら)うように色鉛筆(いろえんぴつ)を動(うご)かすと、花(はな)びらのシャープで優雅(ゆうが)な質感(しつかん)が表現(ひょうげん)できます。

  • 立体感(りったいかん)を出(だ)す: 花(はな)の中心部分(ちゅうしんぶぶん)は白(しろ)や淡(あわ)い黄色(きいろ)を残(のこ)し、外側(そとがわ)や先端(せんたん)に向(む)かってピンク、赤(あか)、青紫(あおむらさき)などを少(すこ)しずつ濃(こ)くグラデーションしていくと、内側(うちがわ)から光(ひかり)を放(はな)つような立体的(りったいてき)な花(はな)に仕上(しあ)がります。

水面(すいめん)に浮かぶ葉(は)の質感(しつかん)と切(き)れ込(こ)み

スイレンの葉(は)は、水面(すいめん)に静(しず)かに浮かぶ様子(ようす)を表現(ひょうげん)するのがポイントです。

  • V字(じ)の切(き)れ込(こ)みを強調(きょうちょう)する: 葉(は)に必(かなら)ず入(はい)っているV字型(じがた)の切(き)れ込(こ)みのラインを、少(すこ)し濃(こ)い緑色(みどりいろ)で縁取(ふちど)ると、スイレンらしさがぐっと引(ひ)き立(た)ちます。

  • 濡(ぬ)れた質感(しつかん)を出(だ)す: スイレンの葉(は)は水(みず)を弾かないため、ツルツルとした光沢(こうたく)よりも、少(すこ)し青(あお)みがかった深緑色(しんりょくしょく)(ビリジアンなど)を使(つか)うと、水(みず)に濡(ぬ)れたしっとりとした質感(しつかん)が表現(ひょうげん)できます。

幻想的(げんそうてき)な水面(すいめん)と光(ひかり)の反射(はんしゃ)

花(はな)と葉(は)の周(まわ)りにある「水(みず)」の表現(ひょうげん)が、スイレンの絵(え)の完成度(かんせいど)を左右(さゆう)します。

  • 水面(すいめん)の描(か)き方(かた): 葉(は)と葉(は)の隙間(すきま)から見(み)える水面(すいめん)を、水色(みずいろ)やエメラルドグリーンで横方向(よこほうこう)に優(やさ)しく塗(ぬ)ります。

  • 影(かげ)を落(お)とす: 花(はな)や葉(は)のすぐ下(した)(水面(すいめん)に接(せっ)している部分(ぶぶん))に、濃(こ)い青(あお)や紫色(むらさきいろ)で細(ほそ)く影(かげ)を入(い)れると、水(みず)の上(うえ)に浮かんでいるリアルな浮遊感(ふゆうかん)が生(う)まれます。

カエルや水滴(すいてき)などのアクセントをリアルに

カエルがスイレンに乗(の)っている構図(こうず)は、水辺(みずべ)の生(い)き生(い)きとした生態系(せいたいけい)を表現(ひょうげん)する絶好(ぜっこう)のチャンスです。

  • カエルのツヤ感: カエルの背中(せなか)や目(め)のハイライトとして、一部(いちぶ)をあえて「真っ白(しろ)」に塗(ぬ)り残(のこ)すことで、水辺(みずべ)の生(い)き物(もの)特有(とくゆう)の濡(ぬ)れて輝(かがや)く皮膚感(ひふかん)を出(だ)すことができます。

  • 水滴(すいてき)の立体感(りったいかん): 葉(は)の上(うえ)に水滴(すいてき)が描かれている場合(ばあい)は、水滴(すいてき)の下側(したがわ)に少(すこ)し濃(こ)い影(かげ)を落とし、上側(うえがわ)に白(しろ)いハイライトを入(い)れると、太陽(たいよう)の光(ひかり)を反射(はんしゃ)して輝(かがや)く美(うつく)しい水辺(みずべ)の世界(せかい)が完成(かんせい)します。

水蓮(スイレン)の豆知識(まめちしき)

名前(なまえ)の由来(ゆらい)は「睡眠(すいみん)するお花(はな)」

スイレンは漢字(かんじ)で「睡蓮(すいれん)」と書(か)くよ。お日様が出(で)ている明(あか)るい昼間(ひるま)に花(はな)を開いて、夕方(ゆうがた)になると花(はな)を閉じて眠(ねむ)る(睡眠(すいみん)する)ように見(み)えることから、この名前(なまえ)が付けられたんだ。

蓮(れん)(ハス)との一番(いちばん)の違(ちが)いは?

ハスとよく似(に)ているけれど、葉(は)っぱを見ればすぐに見分(わ)けられるよ。スイレンの葉(は)っぱは水面(すいめん)にピタッと浮かんでいて、さらに深(ふか)い切(き)れ込(こ)み(Vの字(じ)の割れ目(め))が入(はい)っているのが大(おお)きな特徴(とくちょう)なんだ。

お花(はな)が咲(さ)く場所(ばしょ)も違(ちが)うよ

ハスのお花(はな)は水面(すいめん)から高(たか)い位置(いち)に茎(くき)を伸(の)ばして咲(さ)くけれど、スイレンのお花(はな)は水面(すいめん)ギリギリの低(ひく)い場所(ばしょ)に浮かぶように咲(さ)くんだよ。水面(すいめん)にお花(はな)の顔(かお)が映(うつ)って、とっても涼(すず)しげで美(うつく)しい景色(けしき)を作(つく)ってくれるんだ。

有名(ゆうめい)な画家(がか)が愛したお花(はな)

「クロード・モネ」という世界的(せかいてき)にとっても有名(ゆうめい)な画家(がか)が、自分(じぶん)の庭(にわ)にあるスイレンの池(いけ)を大好(だいす)きで、生涯(しょうがい)でたくさんのスイレンの絵(え)を描(か)き残(のこ)したことでも知(し)られているよ。美術館(びじゅつかん)でも人気(にんき)の作品(さくひん)なんだ。