月下美人の塗り絵

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月下美人の特徴(とくちょう)

夜(よる)にしか咲(さ)かないミステリアスな白(しろ)い大輪(たいりん)

月下美人(げっかびじん)は、サボテン科(か)クジャクサボテン属(ぞく)に分類(ぶんるい)される常緑多肉植物(じょうりょくたにくしょくぶつ)です。その最大(さいだい)の特徴(とくちょう)は、なんといっても「夜(よる)に開花(かいか)し、翌朝(よくあさ)にはしぼんでしまう」という非常(ひじょう)にミステリアスな生態(せいたい)にあります。花(はな)は直径(ちょっけい)20〜25センチメートルほどもある見事(みごと)な大輪(たいりん)で、透(す)き通(とお)るような純白(じゅんぱく)をしています。暗闇(くらやみ)の中(ちゅう)でパッと大(おお)きく花開(はなひら)く姿(すがた)は、まさに夜(よる)の女王(じょおう)のような気品(きひん)と美(うつく)しさを漂(ただよ)わせています。

名前(なまえ)の由来(ゆらい)と英語(えいご)での呼(よ)び方(ほう)

「月下美人(げっかびじん)」という非常(ひじょう)にロマンチックな和名(わめい)は、月(がつ)の下(もと)でひっそりと、しかし妖艶(ようえん)に美(うつく)しい花(はな)を咲(さ)かせる姿(すがた)から名付(なづ)けられました。 英語(えいご)では「Dutchman’s pipe cactus(ダッチマンズ・パイプ・カクタス)」や「Queen of the night(クイーン・オブ・ザ・ナイト:夜(よる)の女王(じょおう))」と呼ばれています。パイプのようなユニークな形(かたち)をした花(はな)の根元(ねもと)や、夜(よる)に君臨(くんりん)するような圧倒的(あっとうてき)な美(うつく)しさを表(あらわ)した、世界中(せかいじゅう)で愛(あい)されている呼(よ)び名です。

いつの時期(じき)に咲くの?開花(かいか)のシーズン

月下美人(げっかびじん)の開花時期(かいかじき)は、主(おも)に初夏(しょか)から秋(あき)(7月(がつ)から11月頃(がつころ))にかけてです。このシーズン中(ちゅう)に、環境(かんきょう)や栄養(えいよう)の条件(じょうけん)が整(ととの)うと、数回(すうかい)にわたって見事(みごと)な花(はな)を咲(さ)かせます。つぼみがだんだん大(おお)きくなり、首(くび)を持(も)ち上(あ)げるようにして大(おお)きくぷっくりと膨(ふく)らんでくると、いよいよ開花(かいか)のサインです。

一晩(いちばん)だけ、たった数時間(すうじかん)の儚(はかな)い命(いのち)

月下美人(げっかびじん)の花(はな)は、たった一晩(いちばん)しか咲きません。夜(よる)の19時(じ)〜20時(じ)ごろからゆっくりと時間(じかん)をかけて花(はな)びらを開(ひら)き始(はじ)め、夜中(よなか)の21時(じ)〜22時(じ)ごろに満開(まんかい)を迎(むか)えます。そして、夜(よる)が明(あ)けるころにはすっかり元気(げんき)がなくなり、しおれてしまうのです。たった数時間(すうじかん)しか見(み)ることができないその儚さが、多(おお)くの植物(しょくぶつ)ファンや人々(ひとびと)を魅了(みりょう)し続(つづ)けています。

周(まわ)りを包(つつ)み込(こ)む濃厚(のうこう)でエレガントな香(かお)り

花(はな)が開くと同時(どうじ)に、驚(おどろ)くほど強(つよ)くて甘(あま)い香(かお)りを周囲(しゅうい)に漂(ただよ)わせます。この香(かお)りはジャスミンや上品(じょうひん)な高級香水(こうきゅうこうすい)に例(たと)えられることが多(おお)く、1輪咲いただけでお部屋(へや)や庭全体(にわぜんたい)が素晴(すば)らしい香(かお)りで満(み)たされるほどです。夜(よる)に強(つよ)い香(かお)りを放(はな)つのは、暗闇(くらやみ)の中(ちゅう)で夜行性(やこうせい)の昆虫(こんちゅう)(スズメガなど)やコウモリを引(ひ)き寄(よ)せて、受粉(じゅふん)を手伝(てつだ)ってもらうための自然(しぜん)の知恵(ちえ)なんだよ。

どこが原産(げんさん)?ジャングルで育(そだ)つサボテンの仲間(なかま)

サボテンといえばカラカラの乾燥(かんそう)した砂漠(さばく)をイメージするけれど、月下美人(げっかびじん)はメキシコから中央(ちゅうおう)アメリカの熱帯雨林(ねったいうりん)(ジャングル)が原産(げんさん)です。ジャングルの中(ちゅう)の大(おお)きな木(き)の上(うえ)や岩肌(いわはだ)にしがみつくようにして育(そだ)つ「着生(ちゃくせい)サボテン」の一種(いっしゅ)なんだよ。そのため、強(つよ)い直射日光(ちょくしゃにっこう)よりも、木漏れ日のような優(やさ)しい光(ひかり)とあたたかい湿気(しっけ)を好(この)むんだ。

葉(は)っぱに見えるのは実(じつ)は「茎(くき)」!独特(どくとく)な体(からだ)の仕組(しく)み

月下美人(げっかびじん)の体(からだ)をよく見(み)ると、長(なが)くて平(ひら)べったい葉(は)っぱのようなものがたくさん生(は)えているよね。実(じつ)はこれ、葉(は)っぱではなく「葉状茎(ようじょうけい)」と呼ばれる茎(くき)が平たく変形(へんけい)したものなんだ。月下美人(げっかびじん)の本当(ほんとう)の葉(は)っぱは退化(たいか)してなくなっているんだよ。 花(はな)はこの平たい茎(くき)のふちにある、小(ちい)さなくぼみの部分(ぶぶん)からニョキニョキと細長(ほそなが)い管(くだ)を伸(の)ばして、その先(さき)に大(おお)きな花(はな)を咲(さ)かせるんだ。

月下美人の色(いろ)を塗(ぬ)るコツ

「白(しろ)」を活(い)かす!透明感(とうめいかん)と立体感(りったいかん)を出(だ)す魔法(まほう)のシャドウ

月下美人(げっかびじん)の花(はな)びらは、透(す)き通(とお)るような美(うつく)しい白(しろ)さをしています。これをぬりえで表現(ひょうげん)するときは、花(はな)びら全体(ぜんたい)を白(しろ)で塗(ぬ)りつぶすのではなく、紙(かみ)の「白(しろ)」をそのまま最高(さいこう)に活(い)かすのが一番(いちばん)のコツだよ。

  • 淡(あわ)い影(かげ)を入(い)れる: 花(はな)びらが重(かさ)なり合(あ)っている根元(ねもと)の部分(ぶぶん)や、奥側(おくがわ)にある花(はな)びらの隙間(すきま)に、「ごく薄(うす)い水色(みずいろ)」や「ラベンダー色(いろ)(薄(うす)い紫(むらさき))」「ライトグレー」を優しく薄く乗(の)せてみよう。

  • 立体感(りったいかん)がアップ: 白(しろ)い花(はな)びらの間(あいだ)にほんの少(すこ)しだけ冷(つめ)たい影(かげ)の色(いろ)が入(はい)ることで、花(はな)びら1枚(まい)1枚(まい)がパッと前(まえ)に浮(う)き出(で)て見え、月下美人特有(げっかびじんとくゆう)の絹(きぬ)のような薄さと、大輪(たいりん)のみずみずしい立体感(りったいかん)が綺麗(きれい)に表現(ひょうげん)できるんだ。

中心(ちゅうしん)に集(あつ)まるおしべ・めしべを細(こま)かく塗(ぬ)るヒント

花(はな)の中央(ちゅうおう)には、細(ほそ)くて繊細(せんさい)なおしべがたくさん集まっていて、真ん中(ちゅう)にはイソギンチャクのように先(さき)がパカッと開いためしべが伸びているね。

  • 黄色(きいろ)とクリーム色(いろ)のアクセント: おしべの先(さき)っぽにある小(ちい)さな粒(つぶ)(葯(やく))を、「鮮(あざ)やかな黄色(きいろ)」や「ゴールド」でチョンチョンと1つずつ丁寧(ていねい)に塗(ぬ)っていこう。おしべの細(ほそ)い糸(いと)の部分(ぶぶん)は「薄(うす)いクリーム色(いろ)」で優しくなぞってね。

  • 中心(ちゅうしん)を引(ひ)き締(し)める: 周(まわ)りの花(はな)びらが白(しろ)いからこそ、この中心部(ちゅうしんぶ)の黄色(きいろ)をハッキリと塗(ぬ)ってあげることで、お花(はな)にパッと目線(めせん)が引(ひ)き寄(よ)せられ、お花(はな)の生命力(せいめいりょく)がグッと引(ひ)き立(た)つんだ。

平たい茎(くき)(葉状茎(ようじょうけい))の美(うつく)しいグリーングラデーション

肉厚(にくあつ)でたくましい月下美人(げっかびじん)の茎(くき)をみずみずしく仕上(しあ)げよう。

  • 緑色(みどりいろ)の使(つか)い分け: 平(ひら)べったい茎(くき)を塗(ぬ)るときは、ただの緑一色(りゅーいーそう)ではなく、「黄緑色(きみどりいろ)」「エメラルドグリーン」「深(ふか)い深緑色(しんりょくしょく)」を上手(じょうず)に混(ま)ぜてみよう。茎(くき)の真ん中(ちゅう)を通っている太(ふと)いすじ(主脈(しゅみゃく))のまわりを明(あか)るい黄緑色(きみどりいろ)にして、ふちの方(ほう)を濃(こ)い緑色(みどりいろ)にすると、水分(すいぶん)をたっぷり蓄(たくわ)えた多肉植物(たにくしょくぶつ)らしい肉厚(にくあつ)な質感(しつかん)が表現(ひょうげん)できるよ。

  • 鉢植(はちう)えの着色(ちゃくしょく): 鉢植(はちう)え(ポット)に植(う)えられているイラストでは、鉢(ばち)を「シックなテラコッタ(レンガ色(いろ))」や「シンプルなグレー」にしてあげると、主役(しゅやく)の緑(みどり)の茎(くき)と白(しろ)い花(はな)の色(いろ)がとっても綺麗(きれい)に映(は)えるんだ。

夜(よる)の世界(せかい)を演出(だ)して主役(しゅやく)の白(しろ)を120%輝(かがや)かせよう

月下美人(げっかびじん)は夜(よる)にしか咲(さ)かない神秘的(しんぴてき)なお花(はな)だから、お花(はな)の背景(はいけい)にある白(しろ)いスペースを「夜空(よぞら)」に変身(へんしん)させてあげるのが、プロのぬりえ職人(しょくにん)になれる最大(さいだい)の秘密(ひみつ)テクニックだよ!

  • 夜空(よぞら)のグラデーション: お花(はな)の周(まわ)りの背景(はいけい)を、「深(ふか)い紺色(こんいろ)」や「濃(こ)い紫色(むらさきいろ)」「黒(くろ)」を使(つか)って力強(ちからづよ)く塗(ぬ)ってみよう。お花(はな)のすぐ近(ちか)くを一番(いちばん)濃(こ)い色(いろ)にして、外側(そとがわ)に向(む)かって少(すこ)しずつ夜空(よぞら)が広(ひろ)がるように塗(ぬ)るのがポイント。

  • 月(がつ)や星(ほし)を浮かび上(うえ)がらせる: 背景(はいけい)を暗(くら)くすることで、主役(しゅやく)である月下美人(げっかびじん)の白(しろ)い大輪(たいりん)が暗闇(くらやみ)の中(ちゅう)にパッと浮かび上(うえ)がり、まるで本物(ほんもの)の夜(よる)のジャングルやベランダで妖艶(ようえん)に輝いているような、大迫力(だいはくりょく)でドラマチックな作品(さくひん)が完成(かんせい)するよ!

一晩(いちばん)だけしか出(で)会(あ)えない奇跡(きせき)の夜(よる)の女王(じょおう)、月下美人(げっかびじん)。きみの優(やさ)しいタッチと大好(だいす)きな色鉛筆(いろえんぴつ)を使(つか)って、暗闇(くらやみ)の中(ちゅう)に世界一(せかいいち)美(うつく)しく輝く幻(まぼろし)のお花(はな)を咲(さ)かせてあげてね!

月下美人の豆知識(まめちしき)

実(じつ)はトゲのない「サボテン」の仲間(なかま)!

月下美人(げっかびじん)はとても優雅(ゆうが)で美(うつく)しいお花(はな)だけれど、実(じつ)はサボテン科(か)の植物(しょくぶつ)なんだ。普通(ふつう)のサボテンのような鋭(するど)いトゲはなくて、平(ひら)べったい葉(は)っぱのような茎(くき)(葉状茎(ようじょうけい))から、太陽(たいよう)が沈(しず)んだあとに白(しろ)くて大(おお)きな美(うつく)しいお花(はな)をニュキニョキと咲(さ)かせるんだよ。

わずか「一晩(いちばん)だけ」しか咲(さ)かない幻(まぼろし)の花(はな)

月下美人(げっかびじん)の最大(さいだい)の特徴(とくちょう)は、夜(よる)に咲いて朝(あさ)にはしぼんでしまうことなんだ。夕方(ゆうがた)の19時(じ)ごろからゆっくりと開(ひら)き始(はじ)め、夜中(よなか)の12時(じ)ごろに満開(まんかい)を迎(むか)えたあと、夜明(よあ)け前(まえ)にはポロッと元気(げんき)がなくなってしまうよ。たった一晩(いちばん)しか見られないから、「幻(まぼろし)の花(はな)」とも呼ばれているんだね。

まわり中(ちゅう)に広(ひろ)がる「濃厚(のうこう)で甘(あま)い香(かお)り」

お花(はな)が咲き始(はじ)めると、まわり全体(ぜんたい)に広(ひろ)がるほどのとっても強(つよ)い甘(あま)い上品(じょうひん)な香(かお)りを放(はな)つんだ。これには理由(りゆう)があって、暗(くら)い夜(よる)の中(ちゅう)でも夜行性(やこうせい)の昆虫(こんちゅう)(ガなど)やコウモリに自分(じぶん)の居場所(いばしょ)を気(き)づいてもらい、受粉(じゅふん)を手伝(てつだ)ってもらうための大切(たいせつ)な作戦(さくせん)なんだよ。

花言葉(はなことば)は「はかない美(び)」や「艶(あで)やかな美人(びじん)」

たった一晩(いちばん)でしぼんでしまう姿(すがた)から、「はかない美(び)」「はかない恋(こい)」という少(すこ)し切(せつ)ない花言葉(はなことば)がついているんだ。でも同時(どうじ)に、闇夜(あんや)の中(ちゅう)でまばゆいほど真っ白(しろ)に輝いて咲く姿(すがた)から、「艶(あで)やかな美人(びじん)」という名前通りのカッコよくて素敵(すてき)な花言葉(はなことば)もあるんだよ。

咲き終(お)わったお花(はな)は「食(た)べられる」!?

信(しん)じられないかもしれないけれど、月下美人(げっかびじん)の花(はな)はおいしく食(た)べることができるんだ。咲き終(お)わった直後(ちょくご)の新鮮(しんせん)なお花(はな)をさっと茹(ゆ)でて、ポン酢でおひたしにしたりスープに入(い)れたりすると、オクラのような独特(どくとく)のネバネバとした食感(しょっかん)が楽(たの)しめてとっても美味(おい)しいんだよ。