ぬりえ図鑑のPDFはA4サイズで作っています。ただ、いつもA4がちょうどいいとは限りません。
小さい子には線が細くて塗りにくい。高齢者施設ではもっと大きくしたい。ノートに貼るには大きすぎる——。印刷設定を変えるだけで、これらは解決します。
この記事では、A4以外のサイズで印刷する方法をまとめます。特別なソフトは要りません。
大きくする|A3に拡大
A4をA3にすると、面積がちょうど2倍になります。線も2倍の太さになるので、塗りやすさが大きく変わります。
- 印刷画面で用紙サイズをA3に変更
- 拡大縮小を「用紙に合わせる」に設定
- プリンターにA3用紙をセットする
このときだけは「用紙に合わせる」で正解です。ふだんは縮小されるので避ける設定ですが、拡大したい場合はこれを使います。
A3対応のプリンターがなくても大丈夫です。コンビニのマルチコピー機はA3に対応しています。手順はコンビニでぬりえを印刷する方法をご覧ください。
高齢者施設での利用では、A3拡大が特に効きます。線が太いと、はみ出しが目立ちません。「うまく塗れない」という気持ちを減らせます。
小さくする|B5・A5に縮小
持ち運びたい、ノートに貼りたい、短時間で終わらせたい。そんなときは縮小します。
| サイズ | A4比 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| B5 | 約85% | ノートに貼る。学校の用紙に合わせる |
| A5 | 50% | 持ち歩く。待ち時間用 |
| はがきサイズ | 約25% | カードにする。年賀状に貼る |
縮小すると線も細くなります。細かい図案を縮小すると塗れなくなるので、もともと単純な図案を選んでください。
1枚に複数印刷する
いちばん使い道が広いのがこれです。印刷画面の「1枚あたりのページ数」を変えると、A4用紙1枚に複数のぬりえを並べられます。
- 2ページ|A5相当が2つ。半分に切って使える
- 4ページ|はがきサイズが4つ。カードや名札に
- 9ページ|小さなシール台紙のように
同じぬりえを4つ並べて印刷すると、色違いで塗り比べができます。年賀状づくりでは、干支を4つ印刷して、いちばん良いものを選ぶという使い方をします。詳しくは年賀状は手作りでで紹介しています。
紙とインクの節約にもなります。枚数が必要な施設では、この設定が効きます。
A4を2枚に分けて、大きく貼る
A3プリンターもコンビニも使えないけれど大きくしたい、という場合の方法です。1枚の絵を2枚に分割して印刷し、貼り合わせます。
- PDFを開き、印刷設定で「ポスター」を選ぶ(Adobe Acrobat Readerの場合)
- 倍率を200%にする
- 2枚に分かれて印刷される
- 重なる部分を切って、テープで貼り合わせる
「ポスター」の設定がないビューアもあります。その場合はA3のコンビニ印刷のほうが早くて確実です。
壁面装飾に使うなら、この方法でさらに大きくもできます。園や施設の行事で、みんなで1枚を塗る使い方もできます。
サイズ別の使い分け
| 場面 | おすすめサイズ |
|---|---|
| 2〜3歳が塗る | A3。線が太くなり塗りやすい |
| 高齢者施設のレク | A3。はみ出しが目立たない |
| ふだんの塗り絵 | A4(そのまま) |
| 持ち歩く・待ち時間 | A5、または1枚に2ページ |
| カード・名札にする | 1枚に4ページ |
| 壁面装飾 | A3、または2枚に分割して貼り合わせ |
紙を変えると仕上がりも変わります。拡大するときほど、厚めの紙にしてください。面積が広いぶん、薄い紙だとよれます。塗り絵の紙はどれがいい?にまとめています。
うまく印刷できないときは
端が切れる、線が薄いといった症状は、PDFが開けない・印刷できないときの対処法にまとめました。
紙のサイズは、倍率で覚える
拡大・縮小の設定で迷わないために、主な組み合わせの倍率を覚えてしまうのがいちばん早い方法です。
| 元 | 刷りたいサイズ | 倍率 |
|---|---|---|
| A4 | A3 | 141% |
| A4 | B4 | 122% |
| A4 | B5 | 86% |
| A4 | A5 | 71% |
この数字には理由があります。A判もB判も、縦横比がすべて同じ(1:1.41)になるよう決められているからです。だからA4を141%にすると、ぴったりA3になります。半分にすると71%。この2つの数字だけ覚えておけば、たいていのことは足ります。
印刷ダイアログに「用紙に合わせる」という設定があるなら、そちらを選ぶのが確実です。倍率を手で入れるより間違いが減ります。
大きくすると、塗るのが変わる
サイズを変えるのは、単に見た目の問題ではありません。塗る体験そのものが変わります。
- A3に拡大|面が広くなるぶん、ムラが目立ちます。塗りごたえはありますが、途中で飽きやすい。2人以上で塗るのに向いています
- A4のまま|1人で30分前後。いちばん完成させやすいサイズです
- B5・A5に縮小|線が細くなり、はみ出しやすくなります。小さい子には向きません。逆に、大人の集中作業には向きます
意外に思われるかもしれませんが、小さくするほど難しくなります。細かい部分を塗り分ける必要が出るからです。「うちの子には簡単すぎるかも」というときは、難しい絵柄を探すより、同じ絵柄をA5にするほうが手軽です。
逆に、まだ手先がおぼつかない年齢なら、A3に拡大するだけで急に塗れるようになることがあります。絵柄を変える前に、サイズを疑ってみてください。