「最近、なんだか物忘れが増えてきたな…」「家で過ごす時間、何か楽しい趣味を見つけたい」
もし、そんな風に感じていらっしゃる方がいたら、「塗り絵」をおすすめします。
塗り絵は、子どもの遊びというイメージが強いかもしれませんが、実は高齢者の方々にとっても、心と体を元気にする素晴らしい活動なのです。
この記事では、塗り絵が高齢者の脳にどのような良い影響を与えるのか、そして、より楽しく塗り絵を続けるためのヒントをご紹介します。
さあ、色鉛筆を手に、一緒に新しい趣味を始めてみませんか?
目次
なぜ塗り絵が高齢者におすすめなの?
塗り絵は、ただ色を塗るだけの単純な作業ではありません。脳の様々な部分をバランス良く使う、非常に効果的なアクティビティです。
1. 脳の活性化
塗り絵をする時、私たちは色を認識し、選び、手を動かすという一連の動作を行います。
この時、脳の前頭前野という部分が活性化されます。前頭前野は、思考や判断、集中力、記憶力といった、人間らしい高度な機能をつかさどる大切な部分です。
塗り絵をすることで、この前頭前野が刺激され、認知機能の維持や向上に役立つと言われています。
2. 指先を動かすことの重要性
「指先は第二の脳」という言葉があるように、指先には多くの神経が集まっています。
色鉛筆やクレヨンを持って、細かな部分を塗る作業は、指先の繊細な動きを促し、脳に良い刺激を送ります。これは、脳の血行を促進し、脳全体を活性化することにつながります。
3. 精神的な安定とリラックス効果
塗り絵に集中している時間は、日々の不安や心配事から離れ、心穏やかなひとときを過ごせます。
「何色にしようかな」「この部分を塗るのが楽しい」といった、目の前の作業に没頭することで、ストレスの軽減やリラックス効果が期待できます。
完成した作品を見た時の達成感は、自己肯定感を高め、生きがいを感じることにもつながるでしょう。
塗り絵をより楽しむためのヒント
塗り絵の効果を最大限に引き出し、長く楽しむためのコツをいくつかご紹介します。
1. 好きなテーマの絵を選ぶ
塗り絵は、楽しくなければ意味がありません。
花や風景、動物、昔懐かしい日本の街並みなど、ご自身が「塗ってみたい!」と思えるテーマの絵を選びましょう。
「ぬりえ図鑑」では、様々なジャンルの塗り絵を無料で提供しています。ぜひ、お気に入りの1枚を探してみてください。
2. 塗りやすい画材を選ぶ
色鉛筆、クレヨン、マーカー、水彩絵の具など、様々な画材があります。
指先の力が弱くなってきた方には、太めのペンやクレヨンがおすすめです。握りやすく、軽い力でも色がしっかりつくので、ストレスなく塗り絵を楽しめます。
また、画材によって色合いや風合いが変わるので、色々な画材を試してみるのも面白いですね。
3. みんなで楽しむ「塗り絵の時間」
塗り絵は、ひとりで静かに楽しむだけでなく、ご家族やお友達、デイサービスなどでみんなで一緒に楽しむのもおすすめです。
「この色、きれいね」「この塗り方、上手ね」といった会話が生まれることで、コミュニケーションの活性化にもつながります。
完成した作品をみんなで見せ合ったり、壁に飾ったりすることで、より一層塗り絵が楽しい時間になるでしょう。
4. 完璧を求めない
塗り絵に「正解」はありません。
線からはみ出してしまっても、色の組み合わせが思い通りにならなくても大丈夫です。
大切なのは、「楽しむこと」。
「今日はこの色を使ってみようかな」と自由に色を選び、心のままに塗る時間を大切にしてください。
まとめ:塗り絵で豊かなセカンドライフを
塗り絵は、特別な技術や高価な道具を必要とせず、誰でも気軽に始めることができます。
そして、脳の活性化、指先の運動、心の安定といった、高齢者の方々にとって嬉しい効果がたくさん詰まっています。
もし、何か新しい趣味を探している方がいたら、ぜひ一度、塗り絵を試してみてください。
「ぬりえ図鑑」では、ご自宅で簡単に印刷できる塗り絵をたくさんご用意しています。
たった1枚の塗り絵が、あなたの毎日をより豊かで楽しいものに変えてくれるはずです。