冬休みは、夏休みほど長くないのに外で遊べる時間が短い。そのぶん「家で何をするか」が悩みどころになります。
塗り絵は、こういうときに強い遊びです。準備がいらず、片づけも早く、途中でやめても再開できる。しかも年末年始は、家族が集まるという塗り絵向きの条件がそろいます。
この記事では、冬休みならではの塗り絵の楽しみ方を7つ紹介します。ひとりで黙々と塗る以外の遊び方です。
1. 家族で同じ絵を塗って並べる
同じぬりえを人数分印刷して、それぞれが自由に塗る。並べると、同じ線画からこれほど違うものができるのかと驚きます。
祖父母を巻き込むと特に盛り上がります。大人は写実的に、子どもは大胆に塗る傾向があり、その差そのものが会話になります。上手い下手ではなく「違い」を見る遊びです。
2. 色をしばって塗る
「3色だけで塗る」「青系だけで塗る」というルールを決めます。制限があると、ふだん使わない色を混ぜて工夫するようになります。
色数が少ないほど、実は難しく、そして面白い。12色セットしか持っていなくても十分に成立する遊びです。
3. 途中で交代する
1枚のぬりえを、時間で区切って交代しながら塗ります。3分ずつ、あるいは1パーツずつ。前の人が塗った色を見て、次の人が続きを考える。
自分の思いどおりにならないのがこの遊びの肝です。想定外の色が入ってきたときにどう受けるか、という判断が生まれます。
4. 年賀状にする
冬休みならではの使い道です。塗った干支の絵を切り抜いて、年賀はがきに貼るだけ。詳しい手順は干支の塗り絵で作る年賀状にまとめています。
「誰かに送る」という目的があると、塗り方が変わります。ふだんより丁寧になる子は多いはずです。
5. 冬の生き物を調べながら塗る
冬に見られる鳥は、意外と身近にいます。ジョウビタキ、ツグミ、ハクセキレイ。窓の外で見た鳥を、家に入ってから塗るという往復ができるのが冬のいいところです。
葉が落ちている季節は、鳥の姿が見つけやすくなります。図鑑を1冊そばに置いておくと、観察がぐっと深まります。
6. 塗った作品で部屋を飾る
お正月飾りを手作りするという発想です。塗った干支を切り抜いて壁に貼る、リースの形に並べる、窓に貼る。
「飾る」ところまでやると、塗り絵が作品になります。額に入れれば、そのまま一年飾っておくこともできます。
7. 1年分をまとめて見返す
年末ならではの遊びです。1年間に塗った作品を並べて、順番に見ていく。成長がはっきり分かります。
はみ出さなくなった、色を重ねるようになった、細かい部分を塗り分けるようになった。子ども自身が気づくことも多く、次の一年への意欲になります。
ファイルにまとめて日付を書いておくと、翌年以降も続けられます。
冬休みに向くぬりえ
- 冬の行事・イベントのぬりえ|正月・初詣・餅つき・節分
- 十二支・干支のぬりえ|年賀状に使える
- 鳥のぬりえ|冬の野鳥観察とあわせて
- 冬の花のぬりえ
- 難易度別のぬりえ一覧|長い時間があるので「むずかしい」に挑戦しても
- 冬のぬりえ一覧|39種
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交代で塗るときのルール
1枚を交代で塗る遊びは盛り上がりますが、ルールを決めておかないと必ずもめます。
いちばん揉めるのは「前の人が塗った色を上から塗り替える」という行為です。これをやると、やられた側が怒ります。上から塗り直さない、これだけ最初に決めておいてください。
区切り方は2通りあります。時間で区切るなら3分ずつ。タイマーを使うと公平です。パーツで区切るなら「1人1か所ずつ」。小さい子がいる場合は、パーツ方式のほうが分かりやすい。
この遊びの面白さは、自分の思いどおりにならないところにあります。想定外の色が入ってきたときにどう受けるか。うまくいかないことも含めて遊びだと伝えておくと、最後まで続きます。
冬の鳥は、家から見える
冬の観察でいちばん手軽なのが野鳥です。葉が落ちているので姿が見つけやすく、しかも家の窓から見られます。
- ジョウビタキ|オスはお腹がオレンジ。人をあまり怖がらない
- ツグミ|地面でぴょんぴょん跳ねて止まる。胸に黒い斑点
- ハクセキレイ|白黒。しっぽを上下に振る
- シマエナガ|北海道にすむ。まん丸で白い
塗るときのコツは、白い部分を塗らないことです。ジョウビタキの白い翼の斑点も、ハクセキレイの白い顔も、紙の白を残すのがいちばんきれいに出ます。影にだけ薄いグレーを入れます。
窓の外で見た鳥を、その日に塗る。見てから塗ると色の選び方が変わります。鳥のぬりえは25種あります。
1年分を見返すときの並べ方
年末に1年分を見返すのは、この時期にしかできないことです。ただし並べ方で価値が変わります。
おすすめは日付順です。上手い順に並べると評価になってしまいますが、日付順なら変化そのものが見えます。「4月はここまでだったのに、12月はここまで塗れてる」という話ができます。
見るポイントを大人が言葉にしてあげてください。はみ出さなくなった、色を重ねるようになった、塗る面積が増えた。子ども自身は気づいていないことが多く、言われて初めて自覚します。
ファイルにまとめて日付を書いておくと、翌年以降も続けられます。1年目より2年目のほうが面白くなる遊びです。