ハロウィンの飾り付けをしたいけれど、市販の装飾は意外と高い。しかも一年に一度しか使わないのに、収納場所を取る——。
そこで塗り絵です。印刷して、塗って、切って、貼る。それだけで、その年だけの飾りができます。しかも作るところから子どもが参加できるので、当日を待つ時間そのものが楽しくなります。
この記事では、ぬりえを使ったハロウィンの飾り付けを、準備するものから具体的な作り方まで紹介します。特別な道具はほとんど要りません。
用意するもの
- 印刷したぬりえ(厚口の用紙だと切ったときに丈夫)
- 色鉛筆かクレヨン
- はさみ
- 黒い色画用紙(台紙用)
- マスキングテープ、たこ糸
ポイントは黒い台紙です。塗った絵を黒い紙に貼るだけで、色が引き締まってハロウィンらしい雰囲気になります。オレンジや紫が特に映えます。
アイデア1|窓に貼るシルエット飾り
いちばん簡単で、いちばん効果が出るのがこれです。
- ぬりえを印刷して、好きな色で塗る
- 輪郭にそって切り抜く(線の少し外側を切ると失敗しにくい)
- 窓ガラスにマスキングテープで貼る
外から光が入る時間帯は、絵が透けてステンドグラスのように見えます。濃く塗った部分と薄い部分の差がそのまま出るので、塗り方の練習にもなります。
おすすめはハロウィンのぬりえとコウモリ。コウモリは輪郭が単純なので、小さい子でも切り抜けます。
アイデア2|ガーランド(つなげて吊るす)
切り抜いた絵を黒い画用紙に貼り、少し大きめに切って縁取りします。上の端に穴を開けてたこ糸を通せばガーランドの完成です。

コツは大きさをそろえないこと。大小がまざっているほうがリズムが出て、手作り感がよい方向に働きます。5〜7枚つなげると壁一面に広がります。
かぼちゃを色違いで何枚か塗って並べると、それだけで統一感が出ます。オレンジ・黄色・黄緑と変えてみてください。
アイデア3|おかしの袋につける名札
お菓子を配る予定があるなら、小さく印刷したぬりえを名札にします。塗った絵を名刺サイズに切って、袋にテープで留めるだけ。
印刷するときに「1枚に4ページ」を選ぶと、ちょうどよい大きさになります。同じ絵を何枚も塗ることになるので、色の組み合わせを変える練習にもなります。
日本の「おばけ」も混ぜてみる
ハロウィンといえば西洋のモチーフですが、日本の妖怪を混ぜるとおもしろい飾りになります。天狗、鬼、猫又。海の向こうのおばけと日本のおばけを並べると、子どもは違いに興味を持ちます。
色の使い方もまったく違います。西洋のおばけはオレンジと紫が中心ですが、日本の妖怪は赤・黒・金が効きます。同じ「こわいもの」でも、文化によって色が違うという発見があります。
妖怪・お化け・モンスターのぬりえ一覧から選べます。
きれいに切り抜くコツ
- 厚口の紙に印刷する|薄いとよれて切りにくい
- 紙を回す|はさみを動かすより、紙のほうを回すときれいに切れる
- 細かい部分は最後|大きい輪郭から切り、細部はあとで
- 線の外側を切る|黒い線を残すと絵が締まって見える
塗るときに使う画材は、子どもの色鉛筆の選び方も参考にしてください。切り抜いて飾る前提なら、はみ出しても気にならないくらい発色のよいものが向いています。
飾りに使えるぬりえ
- ハロウィン|まずはこの1枚
- かぼちゃ|色違いで並べる
- コウモリ|切り抜きやすい
- 妖怪・お化け・モンスター|日本のおばけ
- 秋の行事・イベント|季節のぬりえ一覧
- ハロウィンのぬりえ一覧|かぼちゃ・コウモリ・妖怪をまとめました
切り抜きでつまずくところ
飾りを作る工程で、いちばん子どもが投げ出すのが切り抜きです。いくつかコツがあります。
はさみではなく紙を動かす。はさみを動かして曲線を切ろうとすると、手首がついていきません。はさみは同じ場所で開閉し、紙のほうを回す。これだけで曲線がきれいに切れます。
細かい部分は最後。コウモリの翼のギザギザや、おばけの裾の波形から切り始めると、途中で紙が破れます。大きな輪郭から切って、細部は最後にします。
線の外側を切る。線の上を切ると、輪郭の黒い線が消えて絵がぼやけます。2〜3mm外側を切ると、線が残って絵が締まります。
それでも難しい年齢なら、切り抜かずに四角いまま貼ってしまって構いません。黒い台紙に四角い紙を並べるだけでも、じゅうぶん飾りになります。
オレンジと紫が効く理由
ハロウィンの配色といえばオレンジと紫と黒ですが、これには見え方の理由があります。
オレンジと紫は、色相環でほぼ向かい合う位置にあります。互いを引き立て合う関係にあるため、隣に置くとどちらも鮮やかに見えます。そこに黒が入ると、両方がさらに際立ちます。
逆に言うと、この3色以外を混ぜると急にまとまりがなくなります。水色やピンクを足したくなりますが、我慢したほうが仕上がりは良くなります。
もう1色だけ足すなら黄緑です。かぼちゃのヘタや、おばけの目に使うと、オレンジとぶつからずに変化がつきます。
当日までの過ごし方
ハロウィンは10月31日の一日ですが、飾り付けは何日も前から楽しめます。
おすすめは、10月の頭から1日1枚ずつ増やしていくやり方です。窓に貼る飾りが少しずつ増えていくと、当日への期待が続きます。クリスマスのアドベントカレンダーと同じ考え方です。
全部を1日で作ってしまうと、そこで終わってしまいます。作る時間を分散させるほうが、行事としては長く楽しめます。
終わったあとは、写真を撮ってから外してください。翌年に「去年はこうだった」と見返せると、毎年の恒例になります。