七五三の当日は、朝から着付け、移動、お参り、写真と、子どもにとっては「待つ時間」の多い一日です。慣れない着物で長く待つのは、大人が思う以上に疲れます。
そこで役に立つのが、七五三の塗り絵です。前の週に塗っておけば行事の予習になり、当日の待ち時間には気分転換になり、終わったあとは記念として残せる。この記事では、ぬりえ図鑑の七五三のぬりえ(8枚)を使って、行事の前・当日・あとの3つの場面での楽しみ方を紹介します。
3歳・5歳・7歳で、塗る晴れ着がちがう
七五三は、年齢ごとにお祝いの意味も、着る晴れ着もちがいます。お子さんと同じ年の絵を選ぶと、「これ、わたしの着物と同じだ」と自分ごとになり、塗る手が止まりません。
| 年齢 | お祝いの意味 | 晴れ着の特ちょう | 合う塗り絵 |
|---|---|---|---|
| 3歳(男女) | 髪をのばしはじめる「髪置き」 | 着物の上に、そでのない上着「被布」を重ねる | 4枚目:被布と千歳飴の女の子 |
| 5歳(男の子) | はじめて袴をはく「袴着」 | 紋付きの羽織と、たてじまの袴。扇子と守り刀 | 5枚目:羽織袴の男の子 |
| 7歳(女の子) | 大人と同じ帯を結ぶ「帯解き」 | 振袖に、背中で大きく結んだ帯 | 6枚目:振袖と帯の女の子 |
3歳の子には、線が太くて背景のない4枚目がちょうどよい難しさです。家族やきょうだいがいっしょに塗るなら、家族がそろう1枚目や、写真館の場面の7枚目もおすすめです。
晴れ着は「柄が先、地の色があと」
着物の塗り絵でいちばん多い失敗は、着物全体を先に赤で塗ってしまい、柄の花や鞠が埋もれてしまうことです。赤の上から黄色やピンクをのせても、色鉛筆ではほとんど見えません。
順番を逆にします。まず柄の花や鞠を、明るい色で1つずつ塗る。そのあとで、柄をよけながら地の色を塗る。明るい色は暗い色の上に乗らないので、明るいほうを先に置いておくのが理由です。地の色を塗るときは、柄のふちから少しはなして塗ると、柄がくっきり浮き出ます。

帯は、着物とちがう色にする
7歳の振袖は、帯が主役です。着物が赤なら帯は金や緑、着物が水色なら帯は赤やオレンジというように、着物と反対の色を選ぶと、帯の結び目の形がよく見えます。本物の七五三の着物も、そうして組み合わせられています。
白く残すところを決めておく
着物のえりもとに見える半衿、足袋、男の子の羽織ひもは、白のままがきれいです。塗りはじめる前に「ここは白」と決めておくと、勢いで塗りつぶしてしまう失敗が防げます。小さい子には、白く残すところに鉛筆で小さく印をつけておくのも手です。
金色は、黄色と黄土色で作れる
帯や扇子、千歳飴の袋の飾りなど、七五三の絵には金色が似合う場所がたくさんあります。金色の色鉛筆がなくても大丈夫です。黄色を塗ったあと、ふちや折れ目にだけ黄土色を重ね、まん中を少し白く残す。これで、光を受けた金のように見えます。
光って見える理由や、ほかの金属の塗り方は金属・ガラスの塗り方でくわしく紹介しています。本物の金色を使いたい場合は、金・銀の入った色鉛筆セットがあると、ぐっと華やかになります。
当日の待ち時間に、小さく印刷して持っていく
神社の受付や写真館では、30分以上待つこともあります。そんなときのために、A4の塗り絵を半分の大きさ(A5)に縮めて印刷し、色鉛筆を5〜6本だけ持っていくと便利です。クレヨンは着物につくと落ちにくいので、当日は色鉛筆がおすすめです。
縮めて印刷する方法はA4以外のサイズで印刷する方法にまとめています。着物を着たあとは、ひざに画板やクリップボードを置いて、そでが机にふれないようにしてあげてください。
千歳飴の袋の絵で、手作りの記念品に
8枚目は、千歳飴の袋と、鶴・亀・菊・鞠・でんでん太鼓などの縁起ものを和もようで描いた、少しむずかしい絵です。大人や小学生のきょうだいが塗るのに向いています。
千歳飴が細長いのは、「細く長く、長生きできますように」という願いがこめられているからです。袋に鶴と亀が描かれているのも「鶴は千年、亀は万年」の長寿のしるし。塗りながらこの話をすると、子どもは袋の絵をていねいに見るようになります。
塗り終わったら、おじいちゃん・おばあちゃんへの内祝いにそえるカードにするのもおすすめです。七五三の写真といっしょに送ると、「孫が塗った(または、孫のために塗った)」というひと手間が、なによりの記念になります。
3歳と7歳で、同じ絵を塗りくらべる
七五三は、3歳・5歳・7歳と、何年かおきにくり返しやってくる行事です。だからこそできる楽しみ方があります。3歳の七五三で塗った絵に日付と名前を書いてとっておき、7歳のときにもう一度同じ絵を塗る。
3歳のころは線から大きくはみ出して、色も1〜2色だった絵が、7歳になると柄を塗り分け、白く残すところまで考えて塗れるようになっています。写真では見えにくい「手の成長」が、2枚の塗り絵を並べると一目でわかります。成長を感謝する七五三に、ぴったりの記念です。
年齢ごとの塗り絵の選び方は【年齢別】塗り絵の選び方完全ガイドも参考にしてください。
七五三といっしょに塗りたいぬりえ
- 七五三|家族のお参り、3歳・5歳・7歳の晴れ着、写真館、千歳飴の8枚
- 酉の市|同じ11月の行事。熊手の縁起ものがたくさん
- 紅葉狩り|七五三のころは紅葉の季節。神社の紅葉といっしょに
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