ライチョウ(雷鳥)の塗り絵
ライチョウ(雷鳥)の特徴
日本の高い山だけにすむ鳥
ライチョウは、本州のまん中あたりの高い山だけにすんでいる鳥だよ。
北アルプスや南アルプス、乗鞍岳、御嶽山、火打山など、大きな木が育たないほど高い山の上でくらしているんだ。
ライチョウのなかまは北の寒い国に広くすんでいて、日本のライチョウは、そのなかでいちばん南にすむグループなんだよ。
大きさは小さなニワトリくらいで、ずんぐりと丸い体をしているね。
日本にいるのは2000羽ほどと考えられていて、国の特別天然記念物に決められた、絶滅のおそれがある鳥なんだ。
冬はまっ白、夏は茶色や黒に
ライチョウは、季節によって羽の色が変わる鳥だよ。
体の上側の羽が1年に3回生えかわって、そのたびにまわりの景色にとけこむ色になるんだ。
冬は、しっぽの羽のほかはほとんどまっ白で、雪の中ではどこにいるかわからないほどだよ。
オスには、冬でもくちばしから目にかけて、黒いすじがあるんだ。
夏になると、オスは黒っぽく、メスは茶色と黒のまだらもようになって、岩や土の色にそっくりなんだ。
1枚目の塗り絵は、冬の羽のメスが雪の上を歩いているところだね。
2枚目と3枚目のオスは、白い体に黒いまだらがまざっているよ。
これは、冬の白い羽から夏の羽へ生えかわるとちゅうの、春のすがたなんだ。
2枚目では、メスはまだまっ白なのに、となりのオスはもうまだらになっているね。
冬に白くなる高い山の生き物には、オコジョもいるよ。
足の指の先まで、ふわふわの羽毛
1枚目の塗り絵で、ライチョウの足を見てみよう。
ライチョウの足は、指の先まで白い羽毛におおわれているんだ。
羽毛があると、寒い冬も足があたたかく、雪の上も歩きやすいと言われているよ。
羽毛のあいだから、雪をしっかりつかむつめがのぞいているね。
ハイマツのしげみは大切なすみか
2枚目の塗り絵で、オスとメスのうしろに広がっているのはハイマツだよ。
ハイマツは、高い山にはえる背のひくいマツで、地面をはうように枝をのばすんだ。
ライチョウは、このハイマツのしげみの下に巣をつくって卵をうむよ。
キツネやカラス、ハヤブサなどに見つからないよう、ハイマツや岩場にかくれることもあるんだ。
ふだんは、高山植物の葉や芽、種、それに虫などを食べてくらしているよ。
目の上の赤いとさか
2枚目と3枚目のオスには、目の上に赤いとさかがあるね。
この赤いとさかは、オスでとくに目立つんだ。
春になると、オスは岩場などでなわばりを見はり、メスとペアになるよ。
3枚目は、雪の残る高い山の岩場で、しっぽをぴんと立てたオスのすがただよ。
うしろには、小石のころがる斜面と、雪の残る谷や山の尾根が広がっているね。
見かけたら、そっと見守ろう
日本のライチョウは、人をあまりこわがらないと言われているよ。
でも、近くで見られるからといって、近づいたり、追いかけたりしてはいけないよ。
登山道で出会ったら立ち止まり、5メートル以上はなれて、静かに見守ろう。
大きな声を出したり、まわりを取りかこんだりするのもやめようね。
おやつをあげたり、食べ物のごみを捨てたりもしないでね。
食べ物は、ライチョウをねらうキツネやカラスを、高い山へよびよせてしまうんだ。
ライチョウにさわったりつかまえたりすることは、法律で禁止されているんだよ。
ライチョウ(雷鳥)の色を塗るコツ
白い羽は、ぬらずに残して影をつけよう
1枚目の冬のライチョウは、紙の白をそのまま羽の色にしよう。
おなかの下や首のつけね、つばさとしっぽのさかいめに、うすい水色やうすい灰色で少しだけ影をつけるよ。
こうすると、まっ白な体がふっくら丸く見えてくるんだ。
足の羽毛は、ふちにそっと影を入れると、ふわふわした感じが出るね。
目とくちばし、つめ、しっぽの先の黒いところは、黒やこい灰色でぬろう。
白い鳥を、まわりの色でうかび上がらせよう
1枚目は背景のない絵だから、白い体のまわりをうすい水色や灰色でぬって、雪の日の空にしてみよう。
鳥のりんかくのすぐ外側を少しこくすると、白い体がくっきりうかび上がるよ。
足もとに雪の地面を描き足して、うすい水色でかげをつけるのも楽しいね。
まだらもようと赤いとさか
2枚目と3枚目のオスは、頭や首、背中の黒いまだらをこい灰色か黒でぬろう。
まだらの形は1つずつちがうので、線のとおりにていねいにぬり分けてね。
白いところを残しておくと、冬から夏へ生えかわるとちゅうのすがたがよくわかるよ。
目の上のとさかは、あざやかな赤でぬると、ぐっと目立つね。
2枚目のメスは白いままにして、オスとのちがいをくらべてみよう。
ハイマツと岩場で、高い山の色に
ハイマツの葉は、青みがかったこい緑でぬろう。
ところどころに黄緑や茶色をまぜると、高い山のしげみらしくなるよ。
3枚目の小石の斜面は灰色、奥の岩山はこい灰色にして、残った雪は白のままにしよう。
夏のすがたにしたいときは、体を茶色や黒のまだらにぬってもいいね。
同じ白い鳥のシマエナガの塗り絵とならべてぬるのも楽しいよ。
ライチョウ(雷鳥)の豆知識
「雷の鳥」と書いてライチョウ
ライチョウは、漢字で「雷鳥」と書くよ。
雷が鳴るような天気の日でも外に出てくることから、この名前になったと言われているよ。
ただ、本当の名前の由来は、はっきりわかっていないんだ。
江戸時代には、ライチョウが雷や火事から人をまもってくれると信じられていたそうだよ。
山の神さまのお使い
高い山を神さまの場所として大切にしてきた日本では、ライチョウは山の神さまのお使いと考えられてきたんだ。
そのため、「神の鳥」とよばれることもあるよ。
日本のライチョウが人をあまりこわがらないのは、むかしから大切にされてきたからだ、という考えもあるんだ。
いまでは、長野県・岐阜県・富山県の県の鳥にもなっているよ。
中央アルプスに、ライチョウがもどってきた
中央アルプスでは、50年ほど前にライチョウがいなくなってしまったんだ。
ところが2018年、そこでメスが1羽見つかったよ。
そこで環境省が中心になって、ほかの山のライチョウの家族を運んだり、動物園で育てたライチョウを山に放したりする復活作戦を始めたんだ。
ヒナが小さいうちは、天敵や悪い天気からまもるため、ケージに入れて見守ることもあるよ。
こうして中央アルプスのライチョウは、2025年には300羽ほどまでふえたんだよ。
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冬の白いライチョウ
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ハイマツのそばのオスとメス
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雪の残る岩場のオス
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